セキュリティ・キャンプ応募の設問は意地悪だとか、ひねくれているという声があったりするようですが、私はこのカッコ書きの通り、この設問を最も重視しました。たとえ技術力を確認する他の回答が少々できていなくとも、この回答に書かれた熱意や目的に強く共感できる応募者を選考しました。
私が良いと感じたのは、このセキュリティ・キャンプで学んだことや形成した人脈を、将来的に職に生かしたい、世の中のために生かしたいと明記している人です。
これまでセキュリティ・キャンプには、高い技術力や素質を持っている人が多く参加し、卒業しています。開催目的としても次代を担うサイバーセキュリティ人材の育成をうたっており、今回で11回目を数えます。卒業生の中からはセキュリティ業界で活躍したり、セキュリティ・キャンプの講師になったりする人も出てきました。
もちろん、セキュリティ・キャンプを卒業後、情報セキュリティとは縁の遠い職業に就く人もいますが、講師としては、より多くの優秀な卒業生にセキュリティ業界で働いてほしいという思いで選考しました。今回、残念ながら選ばれなかった人も、また来年チャレンジしてほしいと思います。