私がこの研修から学んだものは2つある。1つ目は松下幸之助の様々な『産物』であり、2つ目は自分の使命の重さ、である。前者の具体的な『産物』には、いわゆる松下電気の製品の数々がある。創作品のアタチンから歴史を経て現在の最先端の科学技術を結集したモノまで、本社に併設されている技術館にて丁寧に案内をして頂いた。モノづくりの軌跡を辿りながら、更に私は歴史館でそれらを松下幸之助の人生と照らし合わせつつ拝見した。彼の作り出したモノにまつわるいわゆる‘偉業’は多くの書物に残されているので、その繰り返しをするのも甚だ意味が薄いと思い、私はたとえ稚拙でも、自分が感じた事を率直に記したいと思う。松下幸之助の考えとは、それ自体は至って普通である。