どう言う事!?何で皆諦めろっていうの!?
他に助けを求められるような人がいないかギルド内に顔を向けると、何人かは相変わらず自分達の世界に没頭しており、こっちを見ている人たちは俺の方に『何を言っても無駄だ……諦めろ』と目で訴えかけていた。
もう……意味分かんねぇぇぇぇええええ!この3人って一体何なの!?誰も止められない位に強いの!?
どうすればいいか全く分からない俺に、エリスさんはアドバイスをしてくれた。
「最初は痛いそうですが……そのうち気持ちよくなるらしいですわ」
「それって新しい扉開いてね!?」
ドMになってんじゃん!痛みが快感に変わったら手遅れだよ!
どんどん目の前の男達について行くのが嫌になる俺。
しかし、ふと冷静になって考える。
ボコボコにされること前提で考えてたけど、俺のステータスじゃまず有り得無くないか?恐らくだが、目の前の男達が全力で攻撃して来ても無傷の自信がある。
それくらい、現在の俺のステータスはぶっ飛んでいるのだ。
そうと分かれば、サリアに迷惑をかけたくも無いし……ついて行くしかないな。
相手もこの場所じゃ嫌だって言ってるし、俺も目立つような行動は避けたい。……ローブで既に目立ってる気もするけど。
「……分かりました。ついて行きますよ」
「そうこなくっちゃな」
「わ、私も――――」