「彼の魂は私が連れて、森で安らかに眠らせるわ。――スバルのことも、他の人のことも、どれだけ時間がかかっても私の時間を鎮魂に捧げる。それで、話はおしまい」
これ以上、話を続ける気はないとエミリアはロズワールから距離を取る。
銀髪を揺らして立ち去る背中に、ロズワールの左右色違いの瞳が向けられる。椅子に座ったまま、彼は遠ざかる背中にその手を伸ばしかけ――下ろした。
「記述と変わるのなら、ここが……私の行き着く先ということかーぁね」
「ロズワール様……」
力なく呟くロズワールに、ラムが気遣わしげな声をかけてその手をとる。道化は自分を心配そうに見つめる少女を横目にすると、弱々しい笑みを浮かべて、