色魔の成果に軽くのぼせながら、気だるい朝を迎えた。
心地よい。
いい気分だ。
今は何もかもが素晴らしい。
ベッドの柔らかさも。
頭上から伝わってくる氷の冷気も。
ロクサーヌの弾力のある胸も、ひんやりとしたベスタの肌も。
昨夜見たルティナのなまめかしい身体もよかった。
夜の海に浮かび上がる白い肌。
艶やかな肌が俺の動きに応じて妖しくうねり、夜に溶け込むようにのたうつ。
初めてだというのに、かなり悦んでいた。
無論一回戦ですむわけがない。
やっぱり色魔。
百人乗っても大丈夫。
いや。さすがに二十回はしていない。
最初はせめて数回で留めておくべきだろう。
しかし、色魔があればどこまでも走っていける。
そういう安心がある。
「んっ」
目を覚ました俺に、ロクサーヌが朝の挨拶をしてきた。
昨夜の余韻を冷ますかのように、熱くなく、それでいてしっとりと献身的なキスだ。
俺はただなすがままに受け入れればいい。
「おはようございます、ご主人様」
「おはよう、ロクサーヌ」
たっぷりと楽しんでから口を離した。
「おはようございます」
次にセリー。
小さな舌の大きな献身を受け入れる。
以下、順にミリア、ベスタと挨拶をかわしていった。
「最後はルティナです」
「はい。ロクサーヌ姉様」
ロクサーヌに言われてルティナもやってくる。
ベッドは六人で寝ても十分な広さがある。
ルティナは、ベスタの隣のセリーのさらに向こうで寝たようだ。
柔らかな唇が触れた。
ルティナの口の動きは硬い。
それでも拒否するような姿勢は見せないが、まだ慣れないのだろう。
俺の舌を受け入れるので精一杯のようだ。
今回はそれを逆手に取る。
ルティナの舌が動かないのをいいことに、俺から舌を挿し入れ、ルティナの口の中を思う存分蹂躙した。
「ルティナもおはよう」
「おはようございます、ミチオ様」
「では着替えて迷宮に行くか」
十分に楽しんでから、口を離して、宣言する。
朝の挨拶は迷宮へ行くのと同じ、なんでもない日常。
毎日のことなのだ。
ベッドから降り、手探りと勘で装備品を着けた。
明かりはつけていないが、毎日やっていることだ。
今では慣れたものである。
「ありがとうございます」
「お姉ちゃん、です」
慣れていないルティナは大丈夫だろうか、と思ったら、ミリアが手伝ったらしい。
ミリアなら暗くても動ける。
「すみません、遅れまして。あまりやったことがないものですから」
さすがに準備を終えたのはルティナが最後だった。
あまりやったことがないというのは、以前は侍女に着替えさせてもらっていたのだろうか。
ならば次は俺が着替えさせてやりたい。
迷宮に入ってなかったから、装備品を着けたことがないということかもしれないが。
「では迷宮に移動しよう。ミリアもえらいな」
今回着替えを手伝ったミリアは褒めておく。
明日の夕食にフィッシュフライを一品足してやろう。
ワープと念じ、クーラタルの二十六階層に移動した。
今日はここからだ。
二十六階層は昨日見学させているので、軽く様子を見ただけで、すぐに二十七階層、二十八階層と上がっていく。
「わたくしなら大丈夫です。行けます」
二十八階層も大丈夫だということなので早々に二十九階層へと到着した。
俺たちが現状メインで戦っている階層だ。
ボス戦中心だが。