JALからANAへ政府専用機の整備委託先変更 週内に正式決定
産経新聞2014年8月4日(月)21:29
政府は4日、皇族や首相の外国訪問に利用される政府専用機の整備委託先について、これまでの日本航空から全日空に変更する方針を固めた。同日、中南米5カ国歴訪から帰国した安倍晋三首相が判断した。週内にも正式決定する。
現在の政府専用機は、政府が平成3年に取得した米ボーイング「747-400」を運用している。航空各社が新型機に切り替えを進め、国内では同機を扱う航空会社がなくなり、整備委託が困難になったことから、平成31年度にボーイングの「777-300ER」を導入することを決めた。
これに伴い、政府は新たに部品の調達や機体の整備、機内食提供などの維持・管理の委託先を改めて選定することに決め、日本航空と全日空の2社が名乗りを上げていた。
政府は、コスト面を中心に2社の提案を検討。また次期政府専用機と同型機の保有数が日本航空よりも全日空の方が多く、整備実績があることなども勘案し、全日空に委託先を変更することにした。