――AVはご覧になるほうですか?
「アリスJAPANからデビューが決まって、先輩方の作品を観なくちゃいけないなって思って、初めてジックリ観ました。学生の頃は、部活とか頑張ってたので……」
――どんな部活動を?
「中学の頃はバレーボール部ですね。でも弱かったので、みんなフワフワと恋のこと考えながらがらゆるーく練習してるみたいな」
――そんな少女マンガみたいな世界があるんですね(笑)。実際に男性とつき合ったりとかは?
「初めて彼氏ができたのは中1ですね。バレンタインでチョコを渡したらつき合うことになって。人がいっぱいいるなかで、渡した記憶があります(笑)」
――それもマンガみたいですね。渡した瞬間にみんなが拍手してくれたとか?
「いや、覚えてないです(笑)。でも、つき合ってはみたものの、中学生ぐらいだと何もないんですよ。一緒に帰っても、手も繋がないし、喋らない。そのまま家に帰って、今日も喋れなかったなって後悔して」
――現代の話ですか?(笑)エッチなことを考えたりとかは?
「ホントにそういうのまったくわかんなくて……。でも、高校に入ったらすごく好きな人ができて、つき合うことになって、そのまま初体験しました」
――そんな理想的な流れがあるんですね。
「あったんですよね……。でも、お互いに初めてだったので、なかなかうまくいかなくて、痛い痛いいいながらも、頑張って最後までやったって感じですね。その人とは結構長くつき合ったんですよ。4、5年ぐらいかな?」
――高校生活をぜんぶ捧げたんですね。それも少女漫画っぽいです(笑)。エッチに関しては進化していきました?
「あんまり変わらないですね。クリスマスに、初めてラブホテルにいってみたりとか……。そのときに初めてコスプレしたような記憶があります。なんかセー●ー服を(笑)」
――女子●生がセー●ー服を着ても、それはコスプレっていうか、単なる着替えですよね(笑)。
「確かに。やっぱりなんかあんまり盛り上がらなかったですね。彼もあんまり積極的なほうじゃなくて。そういえば、1回だけ家の近くの路上でヤったことがありますね」
――路上ですか! それはもはや交尾ですよ!
「家から見えるぐらいの場所で、道の壁際に寄って電信柱に隠れつつ……隠れてはないんですけど(笑)」
――たまに交尾もしますけど、基本的には少女漫画のような恋愛をしてた女のコがなぜAVに?
「元々は女優さんになりたいなっていう気持ちがあったんです。それで、何度か事務所に入ったりしたんですけど、ちゃんと活動するってところまではいかなくて。でも、やるんだったら、1人でも多くの人に知ってもらおうっていう思いもあって、まずはヌードグラビアをやらせていただいたんです」
――『週刊プレイボーイ』で初脱ぎを果たして、満を持してAVデビュー、と。撮影はどうでしたか?
「もう撮影前からドキドキしてずっと寝られなかったですね。始まってみたら人がたくさんいるし、だけどすごい静かだし……。カメラの前に自分が立つってだけでも恥ずかしくて、本当に緊張しました」
――初カラミは?
「いま会った人と、すぐできるかなって、心配だったんですけど……。できちゃいましたね(笑)。でも、そのときは緊張が頭の大半を占めてたのであんまり記憶がないんです。気持ちイイとか、それどころじゃない。カメラとか、スタッフさんの顔をキョロキョロ見ちゃって、どうしていいかわからなかったですね」
――終わってみての感想は?
「自己満足じゃダメっていうことですよね。AVはやっぱり人に見せるものなので、見せ方とか、声の出し方とか、そういうことをもっと自分でもわかっていかないと見ている人たちは楽しくないんだろうなぁって思いました」
――そして連続フェラがあって、最後は3Pです。
「デビュー作から3Pするとは思わなかったので、ビックリしました。いつかするんだろうなと思ったけど、まさかいきなりくるとは思わなくて。でも、やるまでは、きっとすごく忙しいんだろうなぁって思ってたんですけど、やったらすごい楽しかったです。2人の男の人に求められると、高揚感があるというか、お嬢様気分になりましたね」
――全体を通して楽しめましたか?
「そうですね。でも、私が楽しいだけじゃなくて、見てる人に癒やしをあげられるようになりたいですよね。AVデビューして、すごい世界に飛び込んだなぁっていう気持ちがしてるんです。その気持ちを大切にしながら、みなさんと一緒に楽しめるようになりたいですね」