「(ようやく跡取り息子が結婚か……。うちも色々と事情があったからなぁ……)」 今年で二十六歳になる長兄クルトがようやく結婚をすると父が報告を การแปล - 「(ようやく跡取り息子が結婚か……。うちも色々と事情があったからなぁ……)」 今年で二十六歳になる長兄クルトがようやく結婚をすると父が報告を ไทย วิธีการพูด

「(ようやく跡取り息子が結婚か……。うちも色々と事情があったからなぁ…

「(ようやく跡取り息子が結婚か……。うちも色々と事情があったからなぁ……)」

今年で二十六歳になる長兄クルトがようやく結婚をすると父が報告をした翌日、俺はエーリッヒ兄さんと共にいつも狩猟と採集に出かける森の中にいた。

なぜかと言えば、もう数日中にはお嫁さんがこのバウマイスター騎士領に到着して結婚式が行われるからである。

小なりとはいえ、一応は貴族の結婚式である。
更に、こんな何も無い僻地の田舎村での冠婚葬祭ともなれば、それは普段は娯楽に飢えている領民達も一緒に祝いたいわけで。

実際には、我がバウマイスター家が全て負担する結婚式に出す料理や酒が目当てだと思うのだが。

まあ、そんな本音と建前の話は別にして、数百人にもなるはずの結婚パーティーに顔を出すであろう面子が飲み食いする食料や酒ともなれば、これは膨大な量になる。

かと言って、この地を治めるお館様ともあろうお方が、その部分をケチってしまうと問題になってしまう。
領地の治める貴族が、その領民達にケチ臭いとか貧乏臭いと思われてしまえば、それは後に大きな禍根の原因となってしまうであろうからだ。

普段はいかに、ボソボソの黒パンと極薄味の野菜のスープで凌ごうとも、こういう時には食べ切れない、飲み切れないほどの酒やご馳走を準備しないといけないのだ。

嫁の実家に払う持参金に、衣装やアクセサリーなどは嫁の実家が準備するとしても、旦那の方の衣装なども新しく作らないといけないし、今話をしたパーティーで出すご馳走や酒の件もある。

何しろうちは、元々貧乏な上に、魔の森への無謀な出兵で無視し得ない人的・物的・金銭的な損失を出している。

領内の体制を建て直しつつ、跡取りである長兄クルトの嫁さん探しに、式を行えるだけの蓄えと。

普通、男でも貴族は二十歳くらいまでには結婚するのが普通なのに、なぜ兄クルトが二十五歳まで独り身だったのか?
それには、涙無しは語れない厳しい現実が存在していたのだ。

「(クルト兄さんが結婚するのは良いんだ)」

正直、こんな田舎の寒村しかない領地。
俺は八男なので元々継げないが、継ぎたいとも思わなかった。

早く独立して、冒険者として生きる。
これこそが、俺の夢であったからだ。

「(でも、他の兄さん達を追い出すのが早過ぎないか?)」

結婚式後、この世界の常識ではもうとっくに成人扱いの兄さん達は、それぞれに独立して家を出る事になる。
貴族の習慣として、家や領地を継げないで出て行く次男以降の男子には、領地を継げない侘びも意味も込めて支度金を渡すのが常識になっているらしい。

相場は大した額ではないのだが、うちは兄弟が多いうえに、貧乏なので、これの準備にも時間がかかってしまったようだ。

今回、次男のヘルマンとまだ七歳の俺を除き、三男から五男までの三人が家を出て独立する。
ヘルマン兄さんは、まだ結婚していないクルト兄さんが万が一にも急死した時のための予備として、もう数ヵ月後には彼も親戚筋の家臣の家に婿に入るようだ。

ちなみにその家臣の家とは、父の叔父の実家で、先の魔の森への出兵で我がバウマイスター騎士領軍を率いた人物であるらしい。
当然その時に彼は戦死していたし、同時にその跡取り息子である父の従兄弟も戦死している。
他にも、残された男性相続者も不幸が重なって、今は大叔父の孫娘にあたる人物が、辛うじて家を維持しているようだ。

ヘルマン兄さんは、その孫娘と結婚してその家を継ぐのだ。

何というか、まるで○HKの○河ドラマのような話ではある。
規模は、情けないほど小さいわけだが。

話を戻すが、そんな我がバウマイスター家の方針が色々と決まり、結婚式の準備に忙しいはずなのに、俺とエーリッヒ兄さんが森の中にいる理由。

容易に想像がつくわけだが、要するに結婚式で出す料理の食材を獲って来るようにとの、父からの命令であったのだ。

しかも、俺はなぜかエーリッヒ兄さんと組む羽目になってしまう。
人前で魔法を見せたくないのに、なぜか付けられた同伴者。
しかもそのパートナーが、俺が一番話をするエーリッヒ兄さんなのが意地悪だ。

一番仲が良いので無碍にも出来ず、かといって魔法を使わなければ僅か七歳の俺の収穫など、もしかしたら皆無という可能性もある。

さてどうしようかと思っていると、エーリッヒ兄さんが俺に話しかけてくる。

「遠慮しないで、魔法を使っても良いんだよ」

「ええと……」

突然の、エーリッヒ兄さんからの『魔法を使っても良い』発言に口を篭らせてしまう俺であったが、実は俺自身、自分が魔法を使える事を他人に秘密に出来ているとは思わなかった。

普通に考えて、まだ七歳の子供が一人で狼や熊の出る森に入って、下手な大人顔負けの狩猟や採集の成果を得ているのだから。
魔法には、普段は非力な人が筋力や速度を強化するための物があり、しかもこの魔法は程度の差はあったが、比較的ポピュラーな魔法でもあった。

俺が一人で森に入って心配されなかった理由の一つには、最低でも魔法を使っている件に対して黙認というか家族の間で緘口令が敷かれているのであろうと想像していたのだ。

「ヴェルは、やはり七歳とは思えないほど賢いね」

俺が、バウマイスター家の八男ヴェンデリンへと転生したその日、夢の中で六歳以前の彼の様子を知る事となる。
俺が転生する前のヴェンデリンは、魔法使いの才能などは見せなかったが、いつも父の書斎に篭って本を読む、年齢に相応しくない行動を見せる人物であったらしい。

その点は、今の俺と共通項も多いようだ。

「そう。父上も母上も、クルト兄さん達も。ヴェルを除く家族全員が知っていたのさ。ヴェルに魔法の才能があるという事を」

何となくそんな予感はしていたが、そうなると一つ疑問が出て来る。
なぜ、俺の魔法をもっと領地の発展に生かさないのかだ。

すると、エーリッヒ兄さんが俺の疑問に気が付いたらしく、すぐに俺の疑問に答えてくれた。

「もし、ヴェルが幼くして魔法の才能を領民達に発揮したとしよう。そうなれば、これはお家騒動の発端となるだろうね」

この世界における貴族を含めた家の相続は、基本的には長男が優先される。
これの加えて王族や貴族ともなると、今度はその子を産んだ妻の身分が重要となる。

貴族でない名主の娘である、父の妾レイラの子供達には相続権が基本的には無い。
あるとすれば、それは本妻に男子が生まれなかった時の事だ。

本妻の子供が女子だけであった場合、これはその貴族によって判断が分かれる。
長女に婿を取って跡を継がせるケースと、妾の産んだ長男を継がせる場合と。

要するに、一応は本妻の子優先、長男優先という風習はあるが、最後には当主である父親の決定が最優先されるようになっていたのだ。

このせいで、良くお家騒動が発生して双方が刃傷沙汰に及んだり、騒ぎを自力で収拾できずに王家に知られてしまい、罰として領地を減らされたり、果ては改易という処分まで受ける貴族家も数年に一度は必ず発生するそうなのだ。

「ヴェル、君は僕と同じく家を出たいんだよね?」

「はい、若い内は冒険者として身を立てたいのです」

「なら良いんだ。父上も、それは把握している」

「そうなのですか」

「漢字は読めないけど、一応は貴族家の当主なのさ」

父は、俺が魔法を領民のために大々的に発揮した場合を想定し、これによる領内の利益よりも、家臣達や領民達が無責任に『魔法の使えるヴェンデリンこそ、バウマイスター家の当主に相応しいのでは?』などと騒ぎ、おかしな派閥でも作られたら堪らないと考えているそうだ。

「そうでなくても、五年前の出兵の失敗が糸を引いているんだ」

このために、農地を広げる開墾ばかりでなく、通常の農作業などにも人手が足りなくてそのやり繰りに四苦八苦していたり。
損害を回復するまでという名目で一時的に税金を少し上げていて、それが領民達の不満の芽になっていたりと。

何より、その出兵でバウマイスター本家から一人も犠牲者が出ていない。
というか、一人も出兵していなかった件で、余計に領民達が不信を抱いている部分があるようなのだ。

「実際、分家で家臣筋の大叔父やその息子三人は戦死しているからね」

しかもそのせいで、大叔父の家には戦死した長男の娘しか残らず、彼女はもう少ししたら次男ヘルマンを婿に入れて家を継がせるわけなのだから。

これで、大叔父の家人達に不満が無いと言ったら嘘になるであろう。

「だから、ヴェルの魔法を大っぴらに宣伝しないのさ」

間違いなく、俺こそがバウマイスター家の次期当主に相応しいと騒ぐ人間が出て来るはずだ。

「もうそれとなく気が付いている人もいるだろうけどね。別に、ヴェルが皆の前で魔法でも披露しない限りは証拠がないからね」

「なるほど、そのための森篭りの黙認であると」

「十五歳になって成人したら、遠慮しないで家を出て欲しいんだろうね」

「個人的には、もっと早く家を出たいですね」

俺はエーリッヒ兄さんから、規模は小なれどお家騒動の芽がある事を知り、早く成人してこの領を出たいと真剣に思ってしまうのであった。
誤字の御指摘ありがとうございます。
ちゃんと、二回は確認しているんだけどな。
多分、俺の目が腐っているのでしょう。
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「(ようやく跡取り息子が結婚か……。うちも色々と事情があったからなぁ……)」 今年で二十六歳になる長兄クルトがようやく結婚をすると父が報告をした翌日、俺はエーリッヒ兄さんと共にいつも狩猟と採集に出かける森の中にいた。 なぜかと言えば、もう数日中にはお嫁さんがこのバウマイスター騎士領に到着して結婚式が行われるからである。 小なりとはいえ、一応は貴族の結婚式である。 更に、こんな何も無い僻地の田舎村での冠婚葬祭ともなれば、それは普段は娯楽に飢えている領民達も一緒に祝いたいわけで。 実際には、我がバウマイスター家が全て負担する結婚式に出す料理や酒が目当てだと思うのだが。 まあ、そんな本音と建前の話は別にして、数百人にもなるはずの結婚パーティーに顔を出すであろう面子が飲み食いする食料や酒ともなれば、これは膨大な量になる。 かと言って、この地を治めるお館様ともあろうお方が、その部分をケチってしまうと問題になってしまう。 領地の治める貴族が、その領民達にケチ臭いとか貧乏臭いと思われてしまえば、それは後に大きな禍根の原因となってしまうであろうからだ。 普段はいかに、ボソボソの黒パンと極薄味の野菜のスープで凌ごうとも、こういう時には食べ切れない、飲み切れないほどの酒やご馳走を準備しないといけないのだ。 嫁の実家に払う持参金に、衣装やアクセサリーなどは嫁の実家が準備するとしても、旦那の方の衣装なども新しく作らないといけないし、今話をしたパーティーで出すご馳走や酒の件もある。 何しろうちは、元々貧乏な上に、魔の森への無謀な出兵で無視し得ない人的・物的・金銭的な損失を出している。 領内の体制を建て直しつつ、跡取りである長兄クルトの嫁さん探しに、式を行えるだけの蓄えと。 普通、男でも貴族は二十歳くらいまでには結婚するのが普通なのに、なぜ兄クルトが二十五歳まで独り身だったのか? それには、涙無しは語れない厳しい現実が存在していたのだ。「(クルト兄さんが結婚するのは良いんだ)」 正直、こんな田舎の寒村しかない領地。 俺は八男なので元々継げないが、継ぎたいとも思わなかった。 早く独立して、冒険者として生きる。 これこそが、俺の夢であったからだ。「(でも、他の兄さん達を追い出すのが早過ぎないか?)」 結婚式後、この世界の常識ではもうとっくに成人扱いの兄さん達は、それぞれに独立して家を出る事になる。 貴族の習慣として、家や領地を継げないで出て行く次男以降の男子には、領地を継げない侘びも意味も込めて支度金を渡すのが常識になっているらしい。 相場は大した額ではないのだが、うちは兄弟が多いうえに、貧乏なので、これの準備にも時間がかかってしまったようだ。 今回、次男のヘルマンとまだ七歳の俺を除き、三男から五男までの三人が家を出て独立する。 ヘルマン兄さんは、まだ結婚していないクルト兄さんが万が一にも急死した時のための予備として、もう数ヵ月後には彼も親戚筋の家臣の家に婿に入るようだ。 ちなみにその家臣の家とは、父の叔父の実家で、先の魔の森への出兵で我がバウマイスター騎士領軍を率いた人物であるらしい。 当然その時に彼は戦死していたし、同時にその跡取り息子である父の従兄弟も戦死している。 他にも、残された男性相続者も不幸が重なって、今は大叔父の孫娘にあたる人物が、辛うじて家を維持しているようだ。 ヘルマン兄さんは、その孫娘と結婚してその家を継ぐのだ。 何というか、まるで○HKの○河ドラマのような話ではある。 規模は、情けないほど小さいわけだが。 話を戻すが、そんな我がバウマイスター家の方針が色々と決まり、結婚式の準備に忙しいはずなのに、俺とエーリッヒ兄さんが森の中にいる理由。 容易に想像がつくわけだが、要するに結婚式で出す料理の食材を獲って来るようにとの、父からの命令であったのだ。 しかも、俺はなぜかエーリッヒ兄さんと組む羽目になってしまう。 人前で魔法を見せたくないのに、なぜか付けられた同伴者。 しかもそのパートナーが、俺が一番話をするエーリッヒ兄さんなのが意地悪だ。 一番仲が良いので無碍にも出来ず、かといって魔法を使わなければ僅か七歳の俺の収穫など、もしかしたら皆無という可能性もある。 さてどうしようかと思っていると、エーリッヒ兄さんが俺に話しかけてくる。「遠慮しないで、魔法を使っても良いんだよ」「ええと……」 突然の、エーリッヒ兄さんからの『魔法を使っても良い』発言に口を篭らせてしまう俺であったが、実は俺自身、自分が魔法を使える事を他人に秘密に出来ているとは思わなかった。 普通に考えて、まだ七歳の子供が一人で狼や熊の出る森に入って、下手な大人顔負けの狩猟や採集の成果を得ているのだから。 魔法には、普段は非力な人が筋力や速度を強化するための物があり、しかもこの魔法は程度の差はあったが、比較的ポピュラーな魔法でもあった。 俺が一人で森に入って心配されなかった理由の一つには、最低でも魔法を使っている件に対して黙認というか家族の間で緘口令が敷かれているのであろうと想像していたのだ。「ヴェルは、やはり七歳とは思えないほど賢いね」 俺が、バウマイスター家の八男ヴェンデリンへと転生したその日、夢の中で六歳以前の彼の様子を知る事となる。 俺が転生する前のヴェンデリンは、魔法使いの才能などは見せなかったが、いつも父の書斎に篭って本を読む、年齢に相応しくない行動を見せる人物であったらしい。 その点は、今の俺と共通項も多いようだ。「そう。父上も母上も、クルト兄さん達も。ヴェルを除く家族全員が知っていたのさ。ヴェルに魔法の才能があるという事を」 何となくそんな予感はしていたが、そうなると一つ疑問が出て来る。 なぜ、俺の魔法をもっと領地の発展に生かさないのかだ。 すると、エーリッヒ兄さんが俺の疑問に気が付いたらしく、すぐに俺の疑問に答えてくれた。「もし、ヴェルが幼くして魔法の才能を領民達に発揮したとしよう。そうなれば、これはお家騒動の発端となるだろうね」 この世界における貴族を含めた家の相続は、基本的には長男が優先される。 これの加えて王族や貴族ともなると、今度はその子を産んだ妻の身分が重要となる。 貴族でない名主の娘である、父の妾レイラの子供達には相続権が基本的には無い。 あるとすれば、それは本妻に男子が生まれなかった時の事だ。 本妻の子供が女子だけであった場合、これはその貴族によって判断が分かれる。 長女に婿を取って跡を継がせるケースと、妾の産んだ長男を継がせる場合と。 要するに、一応は本妻の子優先、長男優先という風習はあるが、最後には当主である父親の決定が最優先されるようになっていたのだ。 このせいで、良くお家騒動が発生して双方が刃傷沙汰に及んだり、騒ぎを自力で収拾できずに王家に知られてしまい、罰として領地を減らされたり、果ては改易という処分まで受ける貴族家も数年に一度は必ず発生するそうなのだ。「ヴェル、君は僕と同じく家を出たいんだよね?」「はい、若い内は冒険者として身を立てたいのです」「なら良いんだ。父上も、それは把握している」「そうなのですか」「漢字は読めないけど、一応は貴族家の当主なのさ」 父は、俺が魔法を領民のために大々的に発揮した場合を想定し、これによる領内の利益よりも、家臣達や領民達が無責任に『魔法の使えるヴェンデリンこそ、バウマイスター家の当主に相応しいのでは?』などと騒ぎ、おかしな派閥でも作られたら堪らないと考えているそうだ。「そうでなくても、五年前の出兵の失敗が糸を引いているんだ」 このために、農地を広げる開墾ばかりでなく、通常の農作業などにも人手が足りなくてそのやり繰りに四苦八苦していたり。 損害を回復するまでという名目で一時的に税金を少し上げていて、それが領民達の不満の芽になっていたりと。 何より、その出兵でバウマイスター本家から一人も犠牲者が出ていない。 というか、一人も出兵していなかった件で、余計に領民達が不信を抱いている部分があるようなのだ。「実際、分家で家臣筋の大叔父やその息子三人は戦死しているからね」 しかもそのせいで、大叔父の家には戦死した長男の娘しか残らず、彼女はもう少ししたら次男ヘルマンを婿に入れて家を継がせるわけなのだから。 これで、大叔父の家人達に不満が無いと言ったら嘘になるであろう。「だから、ヴェルの魔法を大っぴらに宣伝しないのさ」 間違いなく、俺こそがバウマイスター家の次期当主に相応しいと騒ぐ人間が出て来るはずだ。「もうそれとなく気が付いている人もいるだろうけどね。別に、ヴェルが皆の前で魔法でも披露しない限りは証拠がないからね」「なるほど、そのための森篭りの黙認であると」「十五歳になって成人したら、遠慮しないで家を出て欲しいんだろうね」「個人的には、もっと早く家を出たいですね」 俺はエーリッヒ兄さんから、規模は小なれどお家騒動の芽がある事を知り、早く成人してこの領を出たいと真剣に思ってしまうのであった。誤字の御指摘ありがとうございます。ちゃんと、二回は確認しているんだけどな。多分、俺の目が腐っているのでしょう。
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ผลลัพธ์ (ไทย) 2:[สำเนา]
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"(ลูกชายทายาทสุดท้ายแต่งงานหรือ .... ออกยังหลายสิ่งหลายอย่าง ...... ฉันสงสัยเพราะมีสถานการณ์)" ในวันรุ่งขึ้นพ่อของฉันและพี่ชายคนโตของเคิร์ตจะกลายเป็นยี่สิบหกปีในปีนี้เป็นที่สุดการแต่งงานเป็นรายงานที่ผมพี่ชายของริช มันก็มักจะอยู่ในป่าที่จะออกไปล่าสัตว์และการรวมเข้าด้วยกัน การพูดของว่าทำไมในช่วงไม่กี่วันที่อื่นเพราะงานแต่งงานเจ้าสาวเข้ามาในดินแดนนี้อัศวิน Baumeister จะดำเนินการ แม้ว่าจะน้อยกว่าเมื่อมันเป็นงานแต่งงานของขุนนาง นอกจากนี้หากคุ้นเคยกับการพระราชพิธีนี้ไม่มีอะไรในพื้นที่ห่างไกลของหมู่บ้านชนบทก็มักจะไม่ต้องการให้คนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนที่กำลังหิวเพื่อความบันเทิงยังฉลองร่วมกัน ในความเป็นจริงฉันคิดว่าทหารรับจ้างออกอาหารและเครื่องดื่มเป็นงานแต่งงานที่ครอบครัวของฉันจะ Baumeister จะเป็นพาหะโดยทั้งหมด ดีเรื่องดังกล่าวมีความตั้งใจจริงและ Tatemae กันและถ้ามันยังเป็นอาหารและเครื่องดื่มใบหน้าที่จะใส่ในการปรากฏตัวในงานแต่งงานที่ควรจะเป็นหลายร้อยคนที่จะกินและดื่มนี้จะเป็นจำนวนมาก ที่จะบอกว่าสุภาพบุรุษนอกจากนี้ยังจะมีคฤหาสน์ของคุณเช่นที่ควบคุมดินแดนแห่งนี้คือมันกลายเป็นส่วนหนึ่งในการแก้ไขปัญหาจะ charily ขุนนางปกครองดินแดนคือเมื่อปรากฏกลิ่นตระหนี่ Toka กลิ่นไม่ดีในคนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนเรามันจะเป็นเพราะหลังจากนั้นก็จะกลายเป็นสาเหตุของการเกิดรากขนาดใหญ่ของความชั่วร้าย โดยปกติจะเป็นวิธีแม้จะ Shinogo ในขนมปังสีดำและซุปผักอ่อนโยนมาก Bosoboso ไม่สามารถรับประทานได้เช่นเมื่อฉันฉันจะต้องเตรียมความพร้อมสุราหรืองานเลี้ยงพอที่จะไม่ได้รับการดื่ม ในสินสอดทองหมั้นที่จะจ่ายเงินที่บ้านของลูกสาวในกฎหมายเช่นเดียวกับเครื่องแต่งกายและอุปกรณ์เสริมเช่นลูกสาวในกฎหมายของบ้านคือการเตรียมความพร้อมและไม่คุณไม่ได้สร้างขึ้นใหม่ได้ดีเป็นสามีที่มีต่อเครื่องแต่งกาย, นอกจากนี้ยังมีความสำคัญของงานฉลองหรือสุราที่จะออกในงานปาร์ตี้ที่เรื่องในขณะนี้ มันจะมี หลังจากที่ทุกคนซึ่งในวันที่ไม่ดีมา แต่เดิมก็มีการออกไม่สามารถปฏิเสธโดยกองกำลังเสี่ยงสูญเสียของมนุษย์และวัสดุทางการเงินให้กับความมหัศจรรย์ของป่า ในขณะที่การปรับโครงสร้างระบบการทำงานของดินแดนที่จะมองหาภรรยาของฉันของพี่ชายคนโตของเคิร์ตเป็นทายาทและสำรองเพียง แต่จะทำให้การแสดงออก โดยปกติขุนนางและแม้ว่าโดยปกติจะเป็นที่จะได้แต่งงานจนกระทั่งประมาณยี่สิบปีที่ชายคนที่ว่าทำไมพี่ชายของเคิร์ตที่มีอายุมากกว่าจะเป็น Hitorimi ยี่สิบห้าปี? ต้องการทำเช่นนั้นมันเป็นจริงที่รุนแรงที่ได้พูดคุยโดยไม่ต้องน้ำตาเป็นปัจจุบัน "(ฉันดีที่จะแต่งงานกับพี่ชายของเคิร์ต)" ซื่อสัตย์มีอาณาเขตประเทศเดียวในหมู่บ้านที่ยากจนนี้ ฉันไม่สามารถเชือกเดิมเพราะ Hachiotoko แต่ไม่ได้คิดว่าคุณต้องการยังดังต่อไปนี้ ต้นอิสระที่จะใช้ชีวิตเป็นนักผจญภัย นี่คือสิ่งที่เพราะเขาเป็นความฝันของฉัน "(แต่ไม่ก่อนเวลาอันควรขับไล่คนอื่น ๆ ที่พี่ชาย?)"หลังจากที่เราแต่งงานพี่ชายกับการรักษาผู้ใหญ่ที่ผ่านมาอื่น ๆ ของเราที่ยาวนานในความรู้สึกร่วมกันในโลกนี้เพื่อให้เป็นอิสระจากตามลำดับจะออกจากบ้าน ในฐานะที่เป็นนิสัยของชนชั้นสูงกับคนหลังจากที่ลูกชายคนที่สองที่จะออกไปโดยไม่ต้องกลับบ้านเชือกและดินแดนที่ดูเหมือนว่าจะกลายเป็นความรู้สึกร่วมกันที่จะผ่านการจัดทำทองเป็น Wabi คุณไม่ Boxwood ดินแดนนอกจากนี้ยังหมายถึงข้าว ตลาดไม่หน้าผากเรื่องใหญ่ แต่พี่ชายออกมาในด้านบนมักจะเพราะคนยากจนก็ดูเหมือนจะมีต้องใช้เวลาในการเตรียมความพร้อมนี้ เวลานี้ยังคงยกเว้นสำหรับเจ็ดปีที่สองของฉันลูกชายของแฮร์มันน์สามคนถึงห้า M จากลูกชายคนที่สามมีความเป็นอิสระออกจากบ้าน พี่ชายแฮร์มันน์ยังคงเป็นสำรองเมื่อพี่ชายของเคิร์ตไม่ได้แต่งงานก็เสียชีวิตอย่างกะทันหันที่จะมีโอกาสใด ๆ หลังจากที่อีกไม่กี่เดือนก็น่าจะใส่ลูกชายเขยไปที่บ้านของเขากล้ามเนื้อญาติข้าราชบริพาร โดยวิธีการที่บ้านของเจ้าหน้าที่ของเขาในบ้านของบิดาของลุงที่ดูเหมือนว่าเป็นคนที่นำกองกำลัง Baumeister ดินแดนอัศวินของฉันในกองกำลังทหารไปก่อนหน้านี้ความมหัศจรรย์ของป่า แน่นอนในเวลานั้นเขาจะต้องถูกฆ่าตายก็ถูกฆ่าตายยังญาติห่าง ๆ ของพ่อเป็นบุตรชายทายาทในเวลาเดียวกัน อื่น ๆ ที่เหลือทายาทชายยังทับซ้อนโชคร้ายคนตกหลานสาวของลุงดีคือตอนนี้มันแทบจะดูเหมือนว่าจะรักษาบ้าน พี่ชายแฮร์มันน์ก็จะใช้เวลามากกว่าบ้านและแต่งงานกับหลานสาว สิ่งที่ผมหมายถึงจะมีเรื่องเช่นละคร○○แม่น้ำเช่นฮ่องกง ขนาด แต่น่าเสียดายที่มีขนาดเล็กแปล ในขณะที่กลับมาเรื่องนโยบายดังกล่าว Baumeister บ้านของฉันจะถูกกำหนดเป็นหลากหลายแม้ว่าควรยุ่งในการเตรียมการจัดงานแต่งงานน้องชายของริชและผมอยู่ในป่าในเหตุผล ผมหมายถึงการได้รับมันเป็นเรื่องง่ายที่จะจินตนาการ แต่สั้นของส่วนผสมของอาหารที่คุณได้รับในงานแต่งงานที่จะมามั้ยและเขาก็เป็นคำสั่งจากพ่อ นอกจากนี้ผมกลายเป็นจบลงด้วยการเป็นพันธมิตรกับว่าทำไมพี่ชายของริช และแม้ว่าฉันไม่ต้องการที่จะแสดงมายากลในที่สาธารณะติดสหายอย่างใด นอกจากนี้ยังมีคู่ค้าก็หมายความว่าพี่ชายของริชที่ฉันมีเรื่องที่ดีที่สุด ส่วนใหญ่เพราะความสัมพันธ์เป็นสิ่งที่ดีไม่สามารถแม้แต่จะ Muge และไม่ว่าและจะพูดกับเล็กน้อยของฉันเจ็ดปีถ้าคุณไม่ได้ใช้การเก็บเกี่ยวมายากลนอกจากนี้ยังมีความเป็นไปได้ว่าไม่มีมันอาจจะ ดีที่ผมคิดว่าคุณจะทำอะไรพี่ชายของริชมาพูดคุยกับผม "อย่าถือกลับและฉันยังใช้เวทมนตร์" "อืม ...... " ทันที แต่จะเป็นฉันที่ช่วยให้ได้รับการโคลนปาก "อาจจะใช้เวทมนตร์" คำพูดจากพี่ชายของริช ที่จริงตัวเองผมไม่ได้คิดว่าอาจจะเป็นความลับกับคนอื่น ๆ ที่ใช้เวทมนตร์ คิดตามปกติยังคงเข้าป่าออกจากหมาป่าและหมีคนเดียวเด็กเจ็ดปีเพราะเขาได้รับผลของความอัปยศเป็นผู้ใหญ่ที่ดีของการล่าสัตว์และการชุมนุม มายากลมักจะมีสิ่งสำหรับคนที่ไม่มีอำนาจที่จะเสริมสร้างความแข็งแรงของกล้ามเนื้อและความเร็ว แต่มหัศจรรย์นี้มีความแตกต่างการศึกษาระดับปริญญาก็ยังเป็นที่นิยมค่อนข้างมายากล หนึ่งในเหตุผลที่ว่าทำไมผมไม่ได้กังวลเกี่ยวกับการเข้าป่าเพียงอย่างเดียวและไม่คิดว่าจะเป็นคำสั่งที่ท่องเที่ยวระหว่างหรือมากกว่าครอบครัวยอมรับกับเคนจะใช้เวทมนตร์อย่างน้อยได้รับการวาง เขาเป็น "Vel อีกครั้งเราฉลาดพอที่จะไม่คิดว่าเจ็ดปี" ฉันมีที่เกิดมาในครอบครัวของ Baumeister Hachiotoko Vu ~ enderin วันเพื่อที่จะรู้ว่ารัฐของเขาในหกปีก่อนหน้านี้อยู่ในความฝัน Vu ~ enderin ก่อนที่ผมจะต้องชาติไม่ได้แสดงเช่นนักมายากลของความสามารถ, อ่านหนังสือเสมออู้อี้กับพ่อของการศึกษาก็ดูเหมือนว่าจะมีคนที่จะแสดงพฤติกรรมที่ไม่เหมาะสมกับวัย จุดที่ดูเหมือนว่าตอนนี้และผมก็มักจะหารร่วม "ใช่. พ่อแม่ยังยังเป็นพี่ชายของเคิร์ตซึ่งเป็นคนในครอบครัวด้วยข้อยกเว้นของ. Vel รู้. ที่มีความสามารถที่มีมนต์ขลังที่จะ Vel" ได้รับการอย่างใดเช่นลางสังหรณ์, Sonaruto เป็นหนึ่งในคำถาม ออกมา ทำไมฉันทำไม่ได้มีชีวิตอยู่เพื่อดินแดนมากขึ้นการพัฒนาของความมหัศจรรย์ของฉัน จากนั้นดูเหมือนพี่ชายของริชก็สังเกตเห็นในคำถามของฉันก็เป็นฉันทันทีที่จะตอบคำถามของฉัน "ถ้า Vel พยายามที่จะได้แสดงให้เห็นถึงคนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนเราความมหัศจรรย์ของความสามารถและหนุ่มสาว. หากที่เกิดขึ้นนี้ก็จะเป็นจุดเริ่มต้นของความบาดหมางในครอบครัว" บ้านของมรดกรวมทั้งมีเกียรติในโลกนี้โดยทั่วไป ลูกชายคนโตจะได้รับความสำคัญกับ เมื่อนอกจากนี้ยังเป็นเจ้านายและชนชั้นสูงในขณะนี้สถานะของภรรยาให้กำเนิดลูกเป็นสิ่งสำคัญ เป็นลูกสาวของผู้ใหญ่บ้านไม่ได้เป็นขุนนางเด็กของบิดาของนางสนมเลย์ไม่ได้สิทธิรับมรดกโดยทั่วไป ระบุว่ามีก็คือเมื่อเด็กไม่ได้เกิดในภรรยาตามกฎหมาย ถ้าภรรยาตามกฎหมายของเด็กที่เป็นเพียงสาวนี้เป็นแยกจะถูกกำหนดโดยชนชั้นสูง และกรณีที่ทำจะได้รับมรดกเครื่องหมายโดยการลูกชายในกฎหมายให้กับลูกสาวและถ้าคุณต้องการที่จะได้รับมรดกลูกชายคนโตของนางสนมใครเบื่อ ในระยะสั้นจะมีความสำคัญครั้งหนึ่งเคยเป็นลูกของภรรยาตามกฎหมาย แต่มีประเพณีของการตั้งค่าของลูกชายคนโตในที่สุดได้มาถึงความมุ่งมั่นของพ่อเป็นหัวหน้าครอบครัวของลำดับความสำคัญสูงสุด ในตอนนี้เพราะดี Dari ขยายไปทั้งครอบครัวแตกร้าวที่เกิดขึ้นและการนองเลือดจะเป็นที่รู้จักกับพระราชวงศ์และไม่ออกจากการควบคุมความปั่นป่วนของตัวเองหรือลดลงในดินแดนเป็นการลงโทษเรื่องการกำจัดที่ด้านบนของที่ขุนนาง Kaieki บ้านเป็นเพื่อให้แน่ใจว่าจะเกิดขึ้นครั้งเดียวในหลายปี "Vel คุณฉันต้องการออกจากบ้านหลังเดียวกันกับผมได้ไหม" "ใช่หนุ่มในหมู่มันต้องการให้มองว่าเป็นนักผจญภัย" "ผมถ้าดี. พ่อก็รู้" "ใช่ เป็นวิธีการที่ "ดังกล่าว"ผมคันจิไม่สามารถอ่านหัวหน้าครอบครัวคือ" ครอบครัวของชนชั้นสูงครั้งหนึ่งพ่อของผมต้องคิดว่าเป็นเล่นใหญ่เพื่อความมหัศจรรย์เพื่อประโยชน์ของคนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนมากกว่าผลประโยชน์ของดินแดนนี้เนื่องจากยาข้าราชบริพารเรา กับคนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนมันเป็นความรับผิดชอบ Vu ~ enderin การใช้ "ความมหัศจรรย์สิ่งที่เหมาะสมกว่าสำหรับครอบครัว Baumeister ของหัวครอบครัว? ฯลฯ และความวุ่นวาย "ฉันจึงเชื่อว่าทนไม่ได้เมื่อยังทำของฝ่ายตลก "ถ้าไม่ทำมันล้มเหลวในห้าปีก่อนที่ทหารจะดึงด้าย" เพื่อจุดประสงค์นี้เช่นเดียวกับสำนักหักบัญชีในการขยายพื้นที่เพาะปลูกที่กำลังดิ้นรนในปลายพบไม่ชอบที่จะทำการเกษตรตามปกติมีกำลังคนเพียงพอ หรือไม่ หากคุณกำลังชั่วคราวเล็กน้อยเพิ่มภาษีในชื่อของขึ้นในการกู้คืนความเสียหายที่มันเป็นหรือได้กลายเป็นตาของผู้คนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนไม่พอใจของเรา ยิ่งกว่าสิ่งใดเหยื่อไม่ออกมาแม้แต่คนเดียวจากครอบครัวหัว Baumeister ทหาร หรือมากกว่าในเคนผมไม่ได้ส่งทหารแม้แต่คนเดียว แต่คนที่อยู่ภายใต้การปกครองของคนเราว่าเหมือนมีเป็นส่วนหนึ่งที่ท่าเรือไม่ไว้วางใจเป็นพิเศษ "ในความเป็นจริงลุงดีและสามของพวกเขาเป็นบุตรชายของกล้ามเนื้อข้าราชบริพารฉันจะถูกฆ่าตายในสาขา"เนื่องจากยิ่งไปกว่านั้นมันไม่ได้อยู่เป็นลูกสาวคนเดียวของลูกชายคนโตถูกฆ่าตายอยู่ในบ้านของลุงบุตรเขยแฮร์มันน์ที่สองลูกชายเมื่อเธอเป็นเล็ก ๆ น้อย ๆ ใส่ในนั้นเพราะเหตุผลที่จะได้รับมรดกบ้าน ตอนนี้ก็จะเป็นเรื่องโกหกเมื่อบอกว่าไม่มีความไม่พอใจให้กับคนที่บ้านของลุงดี "ดังนั้นไม่ได้ที่จะเปิดเผยส่งเสริมมายากล Versilia" แน่นอนผมสิ่งที่ควรจะออกมาเอะอะของมนุษย์และมีความเหมาะสมที่บ้านต่อไป Baumeister หัวหน้าครอบครัว "ผมผมบางคนจะมีอยู่แล้วสังเกตเห็นโดยปริยาย. แยกฉันหรือจะไม่มีหลักฐานตราบใดที่ไม่ได้แสดงในเวทมนตร์ในด้านหน้าของทุกคน." "ดีที่จะทำเป็นไม่รู้ไม่ชี้ของป่าอู้อี้สำหรับ" ของ"สิบห้า เมื่อคุณเป็นผู้ใหญ่เก่าฉันสงสัยฉัน "ที่ฉันต้องการที่จะออกจากบ้านโดยไม่ต้องละเว้นใน "โดยส่วนตัวผมต้องการที่จะออกจากบ้านก่อนหน้านี้ฉัน" ฉันมาจากพี่ชายของริชตาขนาดเล็ก Nare ฯลฯ ความบาดหมางในครอบครัว ที่จะรู้ว่ามีก็คือจากการถูกคิดจริงจังต้องการที่จะออกจากดินแดนของผู้ใหญ่ในไม่ช้านี้ มันชี้ให้เห็นขอขอบคุณสำหรับข้อผิดพลาดจากการพิมพ์ มันถูกต้องฉันสองครั้งได้รับการยืนยัน บางทีจะตาของฉันจะเน่าเสีย


















































































































































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