八尺様 その7 一面の闇。 焚火――揺れる炎を眺めながら、順平はぼんやりと物思いにふけっていた。 ――ドライアードの支配する階層を抜け、順平 การแปล - 八尺様 その7 一面の闇。 焚火――揺れる炎を眺めながら、順平はぼんやりと物思いにふけっていた。 ――ドライアードの支配する階層を抜け、順平 อังกฤษ วิธีการพูด

八尺様 その7 一面の闇。 焚火――揺れる炎を眺めながら、順平はぼんや

八尺様 その7
一面の闇。
焚火――揺れる炎を眺めながら、順平はぼんやりと物思いにふけっていた。


――ドライアードの支配する階層を抜け、順平が辿り着いたこの階層には……モンスターが存在しなかった。


そこはケルベロスや、あるいは軍隊と戦った階層と同じ構造で、初っ端に安全地帯が形成されていると言う形。
その階層に辿り着いた時、嫌な予感と共に、安全地帯の中でまるまる一週間過ごしたが、そこから見える景色には一切の変化も現れなかった。
そうなってしまうと、順平としても決死の覚悟で階層内に足を踏み入れるしか無い訳だ。

しかも、陽気なオッサンの手紙には、ドライアードについてしか書いていない。


そうして足を踏み出した結果。


何て事は無い、結論から言うとその階層にはモンスターが存在しなかった。
あるいは、以前の冒険者がこの階層のモンスターを打ち倒し、モンスターが復活リポップする前の時間に、ここに足を踏み入れたのかもしれない。

――ツイてるのか、はたまたツイてないのか……何しろ、経験値は無い。まあ……ここのモンスターを始末したのがオッサンなら……あるいは……。ひょっとすると、だからこそオッサンはこの階層についてロクに情報を残さなかったのかも……。

何とも言えない顔で、彼はカップから漂う苦い香りを吸い込んだ。
木製のカップに満たされたコーヒーをすすりながら、重たい眼をこすりながら、深いため息をつく。

そして、夢と現うつつのまどろみの中、順平は深く、深く溜息をついた。

――思えば、俺のケチにつきはじめは、アレと出会った事だったよな。

小学6年生の頃……あの夏の出来事を思い出す。でも……と彼は、拳をギュっと握った。


――あの時は、俺はあの長身の女に何もできなかった。でも……今なら?

あの時、車の内側から見た……長身の、妙に白い肌の女を思い出す。


現在、自分はレベル1000に迫っている。
トリッキーな戦法に頼ってはいるものの……卑怯な手に頼らずとも、ほとんど、人間を辞めていると言っても差支えの無い次元に到達している。それは前回、Sランク級冒険者と対峙した事から確信した。

――俺は強い。

けど……奴を……俺にトラウマを与えてくれた……奴を……俺は打ち倒すことができるだろうか?


そして、あの長身の怪異の事を思い出すと、それと同時に、紀子の横顔が浮かんで、チクリと胸が痛んだ。


……紀子は、確かにあの時……俺を守ってくれた。必死の、あるいは決死の覚悟で……。奴に魅入られた、魅了された俺を止めてくれた。

『行っちゃダメなんだからっ!』

自慢の長髪をバッサリと、何の躊躇も無く、あの時……あいつは切った。

それは……男装の結果、少しでもアレの眼をそらすことが出来れば……と、そういう意図から来た行動だった。

思わず、溜息が出て、そして胸が痛んだ。

そこで、順平は少しだけ、自分の胸に溢れた感情に、驚きの色を表情に混ぜた。

――木戸……高校時代の不良のリーダー格。ここから生還した時、奴だけは生きたまま――ミリ単位で切り刻む。それは決めている。泣き叫ぼうが、どれほど慈悲を乞われようが……考えられる限りの最も残虐な方法で、奴を殺す。

それだけは決定事項だ。

そして、奴の取り巻き――それもまた、奴に準じた方法で殺す。

でも……と順平は思う。

紀子は……どうする?

――奴等はクズだ。紀子も含めてクズだ。

それは間違いない。

――じゃあ、何で紀子はクズになった?

異世界トリップで、紀子自身の尻に火がついたから。あいつは生きる為に、俺を捨て、木戸に取り入った。それは緊急避難的な意味で。それも……恐らくは間違いない。

――俺は紀子を……殺せるのか?

その疑問が頭に浮かんだ時、順平の脳裏にあの時の光景がフラッシュバックした。
狭間の迷宮に奴らが自分を突き落としたあの時の……木戸と紀子のディ―プキス。

――そしてその次の瞬間、紀子が自分に見せた侮蔑の視線と、解体される寸前の豚を見るかのような、憐憫を込めた嘲りと諦観の笑みを。

頭痛と共に、憎悪が頭を支配し、そして先ほどの自問に自答した。

――殺せる。良心の呵責は……感じない。

まあ……と順平は思う。

結局の所、何がどうなるかは外に出た時……その時の状況での、出た所勝負だ。

そんな事を思いながら、順平はオッサンの手紙を拾い上げ、そして再度目を通した。

今まで読んできた手紙は、全てそれぞれの階層に置いてある。
それは、次の冒険者達の為なのだが……それはともかく。

妙に、オッサンの文字を読んでいると癒される。

日本にいた時は、テンションの高い連中は嫌いだったが……元ニートだと言うこのオッサンは、どうにも他人のようには思えない。

――ここに閉じ込められてどれほどの時間が経つのだろう。

正直、人恋しい。
色んな連中やモンスターと出会ったが、まともな奴なんて一人もいない。
手紙のオッサンのユーモアと優しさがなければ……その人間性に触れなければ、とうの昔に自分は壊れていたかもしれない。

――全く……。男に会ってみたいなんて……どうかしてるぜ。


自嘲気味に笑ったその時、ソレは現れた。


「ぽっ……ぽっ……ぽっ」


ドライアードの階層から続く木製のドアから現れたのは、忘れもしない――あの姿。

白のワンピース、白の帽子、そして腰までの長髪に……異様な長身。

――それは、あまりにも唐突な再会の現場だった。

「オイ……マジかよ……?」

呆気に取られ、順平は動けない。

ニタァリ……と笑みを浮かべる長身の女――


――目と目があった。

「不味っ……」


――先手を取られた。

突然の事態に反応が出来なかった。
順平の背中に冷や汗が流れる。

小学6年生のあの時、車の中で八尺様を見た瞬間に自分は我を失ってしまった。

そして、今なら分かる。

――あれは魅了系の状態異常のスキルで、今、俺を蝕んでいるのも……。

あの時と同じく、頭が桜色に溶けていく。ぐちゃくちゃにとろけていく。
動けない……と言うよりも、女に駆け寄ってその体に抱きつこうとする衝動を抑えるので一杯一杯だ。
順平の表情を見つめ、魅了の効果を確信した長身の女は、順平にゆっくりと近づいてくる。

――スタッ、スタッ、スタッ。

女は両手を伸ばす。

白く、細く、滑らかな肌に覆われ、そしてその手は――異様に長い。

順平の頭を抱えるように抱きすくめる。

次の瞬間、女の整った顔が、順平の眼前にぬっと現れる。

鼻先と鼻先が触れ、女の舌が順平の唇に軽く触れた。

そして続く――ディープキス。

身をかがませた八尺様の舌が、肉食獣かのように、順平の口内に侵入してきた。
舌を舐めまわされ、歯を舐めまわされる。
舌の届くところならどこまでもーーと言う勢いで、唇の裏、歯茎の表と裏、その全てに舌が這う。
ザラリとしたネチっこい舌の感触に、鳥肌が走り、背骨が打ち抜かれるような甘くとろける衝撃が走った。

「あ……ぁ……この……ままじゃ……」

だが、抗えない。
恍惚と怯えが混ざったような順平の反応に、ニコリと、八尺様は天使のような笑みを浮かべる。
そして唇を離す。
ツ……と唇と唇を結ぶ唾液の線が生じる。
そうして、八尺様は順平をその場に立たせ、彼から数歩ほど距離を取った。

「……もう……終わり……?」


お預けを喰らったようなような表情の順平を視認し、女は満足げに笑う。

そうして、彼女は焚き木を崩し、その薪を踏みしだいた。
必然的に、周囲は淡い暗闇に覆われる。
未だに、微かに残る熱源が、少しだけ周囲を照らしているが――それも時期に消えるだろう。
彼女はどこから取り出したのか、細く長い蝋燭に、残った火種で火を灯した。
そして、床に一本一本蝋燭を立て始めた。

数分後。
しばらく経つと――闇を照らすのは数十本の蝋燭の、頼りなく揺らぐ光だけとなった。

ようやく、蝋燭のセットを終えたのか、女は順平に向けて首を向けると、恥ずかしげに笑い……ワンピースを脱ぎ始めた。

ファサリと、衣擦れの音と共に、女は一糸まとわぬ青白い素肌をさらけ出す。

その姿は蝋燭の淡過ぎる光のみに照らされているため……薄暗くて確認しずらい。
けれど、それでいて全く見えないと言う訳でも無い。

……ひょっとして……と順平は思い至った。

――明るい所で……裸を見られたくなかった?

情事の前に……明かりの調節を整えたって事か? まともに肌を見られるのが……恥ずかしいと。意外にこいつ……。

そんな場違いな事を思っていると、彼女は少しだけ小首を傾げる。

「ぽっ……ぽっ……」

両掌で順平の頬を優しく掴み、そして彼の鼻先に、チロリと優しく舌先を這わせる。

チロ、チロ、チロ、チロ。

鼻先から額、額から瞼、瞼から左頬、右頬。

微かな唾液の生臭い臭気が、鼻腔内をくすぐるが――それは不快な気分を与える性質のものではない。

――押し倒されたような形となる。

学生服のボタンが一つ一つ解かれ、いつのまにやら順平の上半身は全裸となっていた。

八尺様は、順平の右胸に舌を這わせる。

電気が走ったかのように、順平はビクンと仰け反った。

そのまま、八尺様の舌は右胸から腹を這い、そしてヘソを通り過ぎる。

ガチャガチャと、ベルトを外す音。邪魔なズボンを脱がせる衣擦れの音。

産まれたままの姿となった順平の上に、やはり同じく全裸の八尺様がまたがった。

彼女は悦を帯びた表情で微笑を浮かべると、その腰を一気に落とした。




――そうして……順平は、喰われた。








明日も更新します(予定)
もうすぐ八尺様編終わります。
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『行っちゃダメなんだからっ!』

自慢の長髪をバッサリと、何の躊躇も無く、あの時……あいつは切った。

それは……男装の結果、少しでもアレの眼をそらすことが出来れば……と、そういう意図から来た行動だった。

思わず、溜息が出て、そして胸が痛んだ。

そこで、順平は少しだけ、自分の胸に溢れた感情に、驚きの色を表情に混ぜた。

――木戸……高校時代の不良のリーダー格。ここから生還した時、奴だけは生きたまま――ミリ単位で切り刻む。それは決めている。泣き叫ぼうが、どれほど慈悲を乞われようが……考えられる限りの最も残虐な方法で、奴を殺す。

それだけは決定事項だ。

そして、奴の取り巻き――それもまた、奴に準じた方法で殺す。

でも……と順平は思う。

紀子は……どうする?

――奴等はクズだ。紀子も含めてクズだ。

それは間違いない。

――じゃあ、何で紀子はクズになった?

異世界トリップで、紀子自身の尻に火がついたから。あいつは生きる為に、俺を捨て、木戸に取り入った。それは緊急避難的な意味で。それも……恐らくは間違いない。

――俺は紀子を……殺せるのか?

その疑問が頭に浮かんだ時、順平の脳裏にあの時の光景がフラッシュバックした。
狭間の迷宮に奴らが自分を突き落としたあの時の……木戸と紀子のディ―プキス。

――そしてその次の瞬間、紀子が自分に見せた侮蔑の視線と、解体される寸前の豚を見るかのような、憐憫を込めた嘲りと諦観の笑みを。

頭痛と共に、憎悪が頭を支配し、そして先ほどの自問に自答した。

――殺せる。良心の呵責は……感じない。

まあ……と順平は思う。

結局の所、何がどうなるかは外に出た時……その時の状況での、出た所勝負だ。

そんな事を思いながら、順平はオッサンの手紙を拾い上げ、そして再度目を通した。

今まで読んできた手紙は、全てそれぞれの階層に置いてある。
それは、次の冒険者達の為なのだが……それはともかく。

妙に、オッサンの文字を読んでいると癒される。

日本にいた時は、テンションの高い連中は嫌いだったが……元ニートだと言うこのオッサンは、どうにも他人のようには思えない。

――ここに閉じ込められてどれほどの時間が経つのだろう。

正直、人恋しい。
色んな連中やモンスターと出会ったが、まともな奴なんて一人もいない。
手紙のオッサンのユーモアと優しさがなければ……その人間性に触れなければ、とうの昔に自分は壊れていたかもしれない。

――全く……。男に会ってみたいなんて……どうかしてるぜ。


自嘲気味に笑ったその時、ソレは現れた。


「ぽっ……ぽっ……ぽっ」


ドライアードの階層から続く木製のドアから現れたのは、忘れもしない――あの姿。

白のワンピース、白の帽子、そして腰までの長髪に……異様な長身。

――それは、あまりにも唐突な再会の現場だった。

「オイ……マジかよ……?」

呆気に取られ、順平は動けない。

ニタァリ……と笑みを浮かべる長身の女――


――目と目があった。

「不味っ……」


――先手を取られた。

突然の事態に反応が出来なかった。
順平の背中に冷や汗が流れる。

小学6年生のあの時、車の中で八尺様を見た瞬間に自分は我を失ってしまった。

そして、今なら分かる。

――あれは魅了系の状態異常のスキルで、今、俺を蝕んでいるのも……。

あの時と同じく、頭が桜色に溶けていく。ぐちゃくちゃにとろけていく。
動けない……と言うよりも、女に駆け寄ってその体に抱きつこうとする衝動を抑えるので一杯一杯だ。
順平の表情を見つめ、魅了の効果を確信した長身の女は、順平にゆっくりと近づいてくる。

――スタッ、スタッ、スタッ。

女は両手を伸ばす。

白く、細く、滑らかな肌に覆われ、そしてその手は――異様に長い。

順平の頭を抱えるように抱きすくめる。

次の瞬間、女の整った顔が、順平の眼前にぬっと現れる。

鼻先と鼻先が触れ、女の舌が順平の唇に軽く触れた。

そして続く――ディープキス。

身をかがませた八尺様の舌が、肉食獣かのように、順平の口内に侵入してきた。
舌を舐めまわされ、歯を舐めまわされる。
舌の届くところならどこまでもーーと言う勢いで、唇の裏、歯茎の表と裏、その全てに舌が這う。
ザラリとしたネチっこい舌の感触に、鳥肌が走り、背骨が打ち抜かれるような甘くとろける衝撃が走った。

「あ……ぁ……この……ままじゃ……」

だが、抗えない。
恍惚と怯えが混ざったような順平の反応に、ニコリと、八尺様は天使のような笑みを浮かべる。
そして唇を離す。
ツ……と唇と唇を結ぶ唾液の線が生じる。
そうして、八尺様は順平をその場に立たせ、彼から数歩ほど距離を取った。

「……もう……終わり……?」


お預けを喰らったようなような表情の順平を視認し、女は満足げに笑う。

そうして、彼女は焚き木を崩し、その薪を踏みしだいた。
必然的に、周囲は淡い暗闇に覆われる。
未だに、微かに残る熱源が、少しだけ周囲を照らしているが――それも時期に消えるだろう。
彼女はどこから取り出したのか、細く長い蝋燭に、残った火種で火を灯した。
そして、床に一本一本蝋燭を立て始めた。

数分後。
しばらく経つと――闇を照らすのは数十本の蝋燭の、頼りなく揺らぐ光だけとなった。

ようやく、蝋燭のセットを終えたのか、女は順平に向けて首を向けると、恥ずかしげに笑い……ワンピースを脱ぎ始めた。

ファサリと、衣擦れの音と共に、女は一糸まとわぬ青白い素肌をさらけ出す。

その姿は蝋燭の淡過ぎる光のみに照らされているため……薄暗くて確認しずらい。
けれど、それでいて全く見えないと言う訳でも無い。

……ひょっとして……と順平は思い至った。

――明るい所で……裸を見られたくなかった?

情事の前に……明かりの調節を整えたって事か? まともに肌を見られるのが……恥ずかしいと。意外にこいつ……。

そんな場違いな事を思っていると、彼女は少しだけ小首を傾げる。

「ぽっ……ぽっ……」

両掌で順平の頬を優しく掴み、そして彼の鼻先に、チロリと優しく舌先を這わせる。

チロ、チロ、チロ、チロ。

鼻先から額、額から瞼、瞼から左頬、右頬。

微かな唾液の生臭い臭気が、鼻腔内をくすぐるが――それは不快な気分を与える性質のものではない。

――押し倒されたような形となる。

学生服のボタンが一つ一つ解かれ、いつのまにやら順平の上半身は全裸となっていた。

八尺様は、順平の右胸に舌を這わせる。

電気が走ったかのように、順平はビクンと仰け反った。

そのまま、八尺様の舌は右胸から腹を這い、そしてヘソを通り過ぎる。

ガチャガチャと、ベルトを外す音。邪魔なズボンを脱がせる衣擦れの音。

産まれたままの姿となった順平の上に、やはり同じく全裸の八尺様がまたがった。

彼女は悦を帯びた表情で微笑を浮かべると、その腰を一気に落とした。




――そうして……順平は、喰われた。








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Eight feet like the 7
one side of darkness.
Fire - while watching the swaying flame, Junpei was musing blankly. - Missing the hierarchy that governs the dry Aad, Junpei is in this hierarchy that arrived did not exist ...... monster. There is Cerberus and, or in the same structure as the hierarchy who fought with the army, a form that says that the safety zone is formed in the Shoppana. When I arrived in the hierarchy, along with the bad feeling, but spent plump for one week in the safety zone, the view from there did not appear be any change. If it becomes so, it means there is only set foot in the hierarchy fully prepared to die if necessary even as Junpei. Moreover, the letter of cheerful old man, not only wrote about dry Ard. Then a result of taken the foot. What a thing is not, to say the conclusion is in the hierarchy there was no monster. Alternatively, a previous adventure who overthrew a monster of this hierarchy, to the time before the monster is resurrected Ripoppu, might be here to set foot. - Whether they lucky, Hata Also do ...... anyway does not have, experience value is not. Well, if ... was to rid the individual monster old man ...... or ....... Possibly, that's why old man is ...... be that have not left any information about this hierarchy to record. In indescribable face, he breathed a bitter smell drifting from the cup. Sipping coffee filled the wooden cup, while rubbing the heavy eye, deep sigh. And, in the slumber of a dream and the current Reality, Junpei is deep, with a deep sigh. - Think it, but it is the beginning per my stingy, was to have met with the array. Elementary school sixth-grade time ...... remember the events of that summer. But ...... and he was holding tightly the fist. - At that time, I did not do anything to a woman of that tall. If But ...... now? At that time, of ...... tall as seen from the inside of the car, remember the woman of the strangely white skin. Currently, their are closing in on level 1000. Without resorting to cowardly hand ...... although not rely on the tricky tactics, almost, it has reached a dimension no permissible to say that left the man. It is the last time, I was convinced from that was opposed to the S rank-class adventurer. - I'm strong. But the guy ... gave me the trauma the guy ...... to me ...... ...... Will I be able to defeat? Then, when reminded that the strangeness of that tall, at the same time, floating the profile of Noriko, ached it is Chikuri and chest. ...... Noriko, who protect me certainly ...... at that time. Desperate, or ...... fully prepared to die if necessary. I was fascinated to the guy, who stopped me that was fascinated. Crisp'm no good to go "! " Proud of the haircut the long hair, without any hesitation, that guy was cut ...... at that time. It is a result of ...... dressed as a man, was ...... and, action came from such intent if it is possible to divert the array of eye, even a little. Involuntarily, out sigh, and ached chest. So, Junpei is only a little, to emotion, full of his chest, was mixed with the color of surprise in facial expression. - Kido ...... high school a bad leader of. When you survive from here, the guy just is alive - chop in millimeters. It is decided. Nakisakebo it, but how it will beg for mercy, but in the most cruel way of conceivable ..., kill the guy. It only is a decision. And, fellow of the entourage - kill with it also, the method according to guy. But ...... and Junpei think. Noriko to do ...? - Guys is a waste. Noriko also a debris including. It is no doubt. - Well, what Noriko became debris? In another world trip, because I caught fire in the ass of Noriko own. He is in order to live, abandoned me, was Torii' to Kido. It is an emergency evacuation sense. It also ...... not possibly mistake. - Or I to kill ...... the Noriko? When the question came to mind, the scene at that time in the mind of Junpei has flashback. ...... At that time the guys were pushed down yourself Between labyrinth Kido and Noriko of di - Pukisu. - And the next moment that, and the contempt of the line of sight that Noriko showed to myself, as if looking at a pig in the verge of being dismantled, a smile of resignation and ridicule loaded with pity. Along with the headache, hatred has dominated the head, and was Jikotae in the previous ask yourself. - Kill. Pricks of conscience do not feel .... I think Well ...... and Junpei is. After all, what is what happens in the context of ...... at that time when I go out, game came out place. While I think such a thing, Junpei is picking up the letter of the old man, and passed through again eye. Letters have read until now, it is put all in each of the hierarchy. It is, he such for the next of adventurers, but ...... it aside. Strangely, it is healed and have read the character of the old man. When I was in Japan, this old man of high tension guys, but hated to say that it is ...... the original neat, does not seem to Anyhow, as of others. - Probably over time of how trapped in here. Honest, Hitokoishii. I met a lot of guys and monsters, but not even one person What a decent guy. If touched ...... its humanity if there is no humor and tenderness of the old man of the letter, might have his broken long ago. - At all .... Are ...... assimilation Nante want to meet a man. At that time laughed in snorting feeling, I appeared. "Pop ...... pop ...... pop" had emerged from the wooden doors leading from the dry Ard of hierarchy, not forget - that figure. White dress, white hat and ...... strange tall in the long-haired to the waist,. - It was a scene of too abrupt reunion. "Hey ... Seriously do I ...?" Is amazed, Junpei will not move. Woman of tall wear Nitari ...... and smile - - there was eye to eye. "Mazu Tsu ......" - was taken the first move. I could not react to a sudden situation. Flowing cold sweat on the back of Junpei. At that time of elementary school sixth grade, yourself moment I saw eight feet like in the car has lost us. And, it will be appreciated by now. - It is in the abnormal state of the skill of fascinated system, now, also ...... it's undermining me. As with at that time, my head is going to dissolve in cherry color. Go melts in guča Kucha. Rather than move not ..., I filled it full so suppress the urge to be Dakitsuko to the body running up to the woman. Staring at the expression of Junpei, a woman of tall was convinced the effect of the enchanted, approaching slowly to Junpei. - Stack, stack, stack. The woman stretch both hands. White, thin, covered with smooth skin, and its hand - unusually long. Dakisukumeru to face the head of Junpei. The next moment, a well-equipped face a woman, appear Nut in front of the eyes of the Junpei. Touched the tip of the nose and the tip of the nose, a woman of the tongue touches lightly on the lips of Junpei. And subsequent - deep kiss. Eight feet-like tongue that was bend down himself is, as if the carnivores, invading the mouth of Junpei. Passed around licking tongue, it is routed licking teeth. In momentum say also over over to where if the reach of the tongue, the back of the lips, the front and back of the gums, tongue crawl in all its. To Nechikkoi tongue of feeling that was Zarari, goose bumps ran, sweet melts shock, such as the spine is punched ran. " 'S remains Oh ...... § ...... this ...... ......" But, no Koe. The reaction of Junpei, such as ecstasy and frightened are mixed, and Nikoli, eight feet-like wear smile like an angel. And release the lips. Line of saliva connecting Tsu ...... and lips and the lips occurs. Then, eight feet like is to stand a Junpei in place, it took a distance from him about a few steps. "... The other ... the end ...?" Viewing the Junpei, such as such as cladding the Oazuke expression, woman laugh with satisfaction. Then, she broke the burning wood, Fumishidai the firewood. Inevitably, the surrounding is covered in pale darkness. Still, the heat source that remains to faint is, although in light of the surroundings a little bit - it will also disappear in time. Whether she was taken out from where, in the long thin candle, lit a fire in the remaining flashpoint. And, it began to make a one by one candle on the floor. After a few minutes. Some time and - illuminate the darkness a few tens of candles, was only with the light fluctuates unreliable. Finally, whether the finished candle set, woman and directs the neck towards Junpei, it began to take off a laugh ...... dress in embarrassed. And Fasari, along with the sound of rustling of clothes, the woman reveal a pale skin, not clothed Isshi. The figure is dim ...... because it is illuminated only in the light too candle of light to confirm hesitation. But, yet also not necessarily say that it is not seen at all. ...... Possibly to ...... and Junpei is led think. - I did not want to be seen ...... naked in a bright place? Or that I trimmed the regulation of ...... lights in front of the affair? Decent to that seen the skin and embarrassed .... Unexpectedly this guy .... If you think such a thing out of place thing, she incline the Kokubi only a little. "Pop ...... pop ......" grasp gently the cheek of Junpei in both palms, and on his nose, to crawl gently tip of the tongue and glass wine ewer. Chiro, Chiro, Chiro, Chiro. Forehead from the tip of the nose, left cheek eyelid, from the eyelids from the forehead, right cheek. Fishy odor of faint saliva, but tickle the inside of the nasal cavity - it is not of a nature to give an unpleasant mood. - It is pushed down was such a form. Button of school uniform is solved one by one, when did Yara upper body of Junpei had become naked. Eight feet-like, to crawl the tongue to the right breast of Junpei. As if electricity ran, Junpei was Nokezo' and Bikun. As it is, eight feet-like tongue crawl belly from the right breast, and past the navel. Mini and, sound to remove the belt. Froufrou that. Remove the disturbing pants. On top of the Junpei became a figure of remains was born, still same eight feet like naked was across. She put a smile on expression tinged with Yue, I dropped the waist at once. - Then ...... Junpei, was eaten. Also updates tomorrow (planned) will end soon eight feet like knitting.



















































































































































































































































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ผลลัพธ์ (อังกฤษ) 3:[สำเนา]
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Yasaka as part 7Blanket of darkness.While looking at the fire, the fire - Junpei and dull in thought.Through the hierarchical control of - liar, which is reached in this class... There is no monster.The Kerberos or troops and fought in the same hierarchy structure, form and start to form a safety zone.When we arrived, the unpleasant presentiment, while in the safety zone wholly spent one week, the view from there appeared to be no change.So that, in the face of death, and is not only to set foot in the hierarchy.In addition, cheerful man of letters, the liar"s writing not only.As a result of step.No matter what, there is no monster on the hierarchy from the conclusion.Alternatively, the hierarchy of adventurers down before the monster, monster, pop before Easter set foot here might be.Twitter - twitter or even do not... As... Anyway, there is no experience. Well... If I go to get rid of the monster... Or... Perhaps that"s why, the man in the hierarchy of roku information hasn"t left.I can"t say anything in the face, he breathed the air from the bitter cup.Sipping coffee in the cup, the heavy wooden rubbing his eyes, a deep sigh.Then, in his sleep, dream and reality is deep, deep sigh.It seemed to me, with the rain, I was met with an array.When the... The... Remember that summer event. But... And he pulls his fist.That time, I on the tall woman couldn"t do anything. But... If you now?At that time, the inside of the car... From... Tall strangely reminds me of her white skin.Now he is getting close to the level of 1000.Although... Has relied on the tricky tactics... Little hands, without depending on a coward, he resigned from a human being is not acceptable. The last time, it is confronted S rank grade adventures and confident.I strong.But... That guy is... Please... Give me a trauma... That guy is... I will be down?Then, it reminds me of that tall, mysterious and at the same time, Noriko profile, my chest hurts her.... Noriko certainly at that time... You save me. Desperate, or... Be ready to die. It possessed by him, stop me fascinated."I went from bad!"And proud of my long hair, without any hesitation, at that time... He cut.It is... As a result, a man... We can change any of the eye... From the intention was that kind of behavior.In spite of the sigh, and chest pain.There is a little feeling in my chest, a mixture of a startled look.Kido:... Failure of high school days. When I return from here -- the only guy living in mm. It has been decided. But for crying, begging for mercy... So much... The most brutal conceivable way to kill him.It only matters that decision.And his entourage to kill him -- and, in accordance with the method.But... Junpei and think.Noriko... What will you do?-- they are scum. Noriko and trash it.There"s no mistake about it.Noriko -- so why the GIT?In the different world trip, Noriko himself like a house on fire. In order to live, he left me up to the door. It"s an emergency. It also... It is no doubt.I Noriko... Kill?When the question came into my head, which is one of the flash back to the scene of that time.In the labyrinth of narrow they push myself at that time... Noriko Kido and di -- プキス.And the next moment, and his eyes showed contempt, Noriko is on the verge of breaking of swine, ridicule and resignation of pity.Also, the headache
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