前世の記憶を取り戻してから1月程が過ぎた。 秋も深まって寒くなってきていたが、俺は今日も訓練場を走っている。ロイドには距離を増やすよりもでき การแปล - 前世の記憶を取り戻してから1月程が過ぎた。 秋も深まって寒くなってきていたが、俺は今日も訓練場を走っている。ロイドには距離を増やすよりもでき ไทย วิธีการพูด

前世の記憶を取り戻してから1月程が過ぎた。 秋も深まって寒くなってきて

前世の記憶を取り戻してから1月程が過ぎた。
秋も深まって寒くなってきていたが、俺は今日も訓練場を走っている。ロイドには距離を増やすよりもできるだけ休まずに走りきることを目標にするよう指導を受けており、完走目指して頑張っている。
おかげで前世の感覚と今の体力とのズレを修正することができた。
ペース配分を間違えなければ、時間はかかるが30周を走りきることができる。1週間前に初めて完走できたときは思わずガッツポーズで叫び、ロイドから不思議そうな目で見られたものだ。
しかしながら完走できたのはそれきりで、ここのところ終盤でペースが崩れて止まってしまうのが常だった。
原因ははっきりしている。
ヴォル爺のあの言葉だ。
俺の変化を、ロイ・カナ等の使用人たちやミス・マリー、ロイドは好ましく評価してくれている。
はじめのうちはいつまでもつかといった雰囲気も感じてはいたが、今は俺に対する見方が変わってきたようだ。
ミシュリーヌも、運動にはまだ付き合ってくれないものの俺への態度が好意的になってきた。
だが、ヴォルフラムだけは違った。
両親にはまだ決意表明をしていないので除外するとして、俺の変わる宣言を聞いた上で彼だけが、なお今までと対応を変えない。
本の塔では相変わらずワインを片手に自分の白いあご髭を撫で付けながら本を読み耽り、思い出したように俺達に綴り方の練習や読む本の指示を出す。
こちらがもっとやりたいとやる気を見せてものらりくらりとはぐらかされてしまう。

『成ろうと思う者は成れず、成れぬと思うものは成る――、さて、汝は成るや否や?』

『歩いて月を目指す』

あの日から考えているが、答えは出ない。
その次の読み書きの日に、反応を見るつもりで丸豚モードになり「ヴォル爺! この前のあの言葉はどういう意味だ! 教えろ! 父上に言いつけるぞ!」と食ってかかってみた。そしたら、
「お答えしてもいいですが、一生答えが分からなくなりますぞ? よいですかな?」
ときたもんだ。
結局、自分で考えると引き下がったのだが、分かったことがある。
ヴォル爺は父上を恐れてはいない。
俺が本当に言いつけると思っていないのかもしれないが、父上の事を持ち出されても何の動揺もなかった。
そして、変わると宣言したのにあっさり父上に頼った俺に対して何の失望もしなかった。
この1ヶ月、俺は勉強と訓練を適度にだらけた。
はじめの2週間は3日に一度、先週は一度だけ、やっぱ止めようかなオーラをだして取り組んだのだ。
それだけでもミス・マリーやロイドは寂しさとやるせなさの混じった表情を向け、大層心苦しかった。
しかしヴォル爺は違う。
俺が立派な目標を立てようが、それを裏切るような事を言おうが、変わらない。
試しに、答えを教えろと迫った日の次から3回連続で、ヴォル爺の課題をこなすだけで特に何も要求しないという良い子っぷりを見せたが、それでも変化がなかった。

急に、息苦しさに気づく。
しまった、考え事をしていたらまたペースが。
いったん意識すると、それまで出過ぎていた速さがみるみる落ち、脚と心肺が不満を隠さなくなる。
25周の時点で、俺は訓練場の地面にへたりこんだ。
「マルセル様、タオルです」
駆け寄ってきたカナが渡してくる。
「マルセル様、オランジェです」
同じく駆け寄ってきたロイが渡してくる。既に皮は剥かれており、俺は3房まとめて口に放り込んだ。
「……あり、がとう。用意が、いいっ、な」
「ロイド様が、もうじき限界が来るから準備しておくようにと仰って。その通りでびっくりしました!」
「お見通し、か。ん……、このオランジェ、昨日までのと味が違うな。甘味が強い」
「あああ、そういえばヘレンさんから言付けられてたのをすっかり忘れてました! ごめんなさい! 今までの種類がもう取れない時期になったので、今日から別の種類になるそうです」
カナのうっかりは相変わらずである。
「マルセル様、何かお悩みがあるようですな」
ロイドが近づいてきてずばりと言った。
「今日は木剣を使っての訓練は行いません。休んであと5周したら、足捌きの練習をいつもの倍やって終わりにしましょう」
「あんな地味なのを倍だと! ……分かった、木剣とはいえ、集中しきれていない状態で振っては危険だからな。それに、足捌きは大事だ足捌きは。ライヒアルト殿は華麗な足捌きだけで10人の賊を地に伏せさせたと言うしな」
こんなエピソードもあるなんて、流石だ王兄!
「ご理解頂けて嬉しく思います」
そうして走り終えて足捌きの訓練に入った俺はまたしても考え事をしてしまい派手に転けるという失態を見せ、ロイドを呆れさせるのだった。
おのれヴォル爺!


「あらマルセル様、ここの所、繰り上がりがあるのを忘れていますわ」
「な、なんだとっ!!」
ミス・マリーに指摘されて俺は驚愕の声を上げた。なお、演技ではない。
今回は間違えるつもりではなかったのだが、考え事をしていたら素で間違えてしまった。
「よくあるうっかり間違いですから、気を付けましょうね」
ミス・マリーから見れば大したことはないだろうが、こちらとしてはかなりのショックである。
うう、顔が赤くなっているのが分かる。
「な、なあミス・マリー。『歩いて月を目指す』というのはどういう意味だと思う?」
指摘されるのも恥ずかしいので、質問をして誤魔化してみる。
「歩いて月、ですか……」
ふむ、と考え込むミス・マリー。どうやら俺の赤面は気づかれなかったようだ。
「言葉だけ見れば『とても叶わないことをやろうとする』という印象ですが、どういう状況で使われた言葉なのかにもよりますね」
「……どういう状況で、か。やはり、自分で考えるべきなのだろうな。ありがとう」
「お力になれずに申し訳ありません。ところで――、マルセル様は意外とお気持ちが顔に出られる性質なのですね」
ばっちり気づかれてたー!
しかも何ですかその「結構可愛いかも」的な眼差しは。
「な、何のことだか分からんなっ! さあミス・マリー、次の勉強だ次の!」


「そして今日も、答えが出ないままここに来てしまった」
目の前の本の塔がどうにも高圧的に見え、俺は扉を開きかねていた。
「どうしたんですのお兄様?」
そんな所に、ミシュリーヌがやってくる。お付きの侍女も一緒だ。
ちょっとした距離なのだがしっかりと毛皮のケープを羽織っている。白くてもこもこで、いかにも暖かそうだ。
「ん、いや別に何でもないぞ」
「何でもないのに扉の前でうろうろはしませんわ。ああ、エミはもう戻って良いわよ」
「承知しました」
おお、ミシュリーヌが侍女を名前で呼んでる。
この1ヶ月、さりげなく『王妃リディアーヌ伝』の一節を教えたり、使用人に対する接し方を示したりした効果がでてきたようだ。
「……急ににこにこしだして、変なお兄様」
ほのぼのした俺に不審気な眼差しを向ける我が愛しの妹。
兄の心妹知らず、という奴か。
「ミシュリーヌ、お前は本当に可愛いな」
「全く心がこもってない表情と声で言わないでくださいまし!」
抗議の声を上げるミシュリーヌ。
うむ、ここ最近いいお兄ちゃん度が高かったから、少し調整しておくか。
「こめているぞ。あー、ミシュリーヌは可愛いなー、本当可愛いー」
「もう! わたしが何をしたと言うんですの!?」
きーきー怒るミシュリーヌ。
「ふふん、少しは自分で考えてみるのだな。俺だってここ最近は連日考え事で――」
ミシュリーヌから逃げようとくるりと背中を向けて、ふと閃いた。
「もしや――」
「えい! えいっ!」
ミシュリーヌがポカポカと背中を叩いてくるが、気にならない。
「――――!」
「ちょ、お兄様ー!?」
驚きの声を背中に受けつつ、俺は本の塔の扉を開けた。


「おやマルセル様、扉が壊れるかと思いましたぞ」
ヴォル爺は相変わらずワインを片手に本を開いている。だが、その表情は酔いで曇ってはいない。
「ヴォル爺。俺は答えを見つけたぞ。あの言葉そのものに、これだという意味はない。その意味を考えること自体に意味があるんだ!」

そう、あの問いと言葉自体は、様々な解釈が可能なものなのだ。
そこからこれが答えだというものを選んでも、それは時として容易く変わってしまう。
何かの答えを気にし、悩み、他のことに集中できない、そんな事はこの先もあるだろう。

だからこそ、一つの正解に執着し追い求めるのではなく、様々な可能性を考慮に入れ泰然と構えることこそ重要、そういう事をヴォル爺は教えたかったのだ。

そして問いは、相手に何か1つのことを考えるようにさせるということは、これ程相手を縛ることができる、その効果もまた、身をもって体験することができた。
そんなことをつらつらと言い募る。
すると――

「ふむ、99点まで至れたようですが、ここにきて最終的に60点ですな」
ヴォル爺は白い髭を撫でながらワイングラスを傾け、ニヤリと笑う。
まるで悪の魔法使いのようだ。
「な、何故だ!」
「そう、まさにそれが故に」
「んん――?」
俺の混乱を他所に、ヴォル爺は呵々大笑する。

「ハッハッハ、確かに見事気づくことができましたな。居着くことの恐ろしさとその対処について。しかしながら、今のご自分の様子は如何に?」

「――あっ!」
俺は我が身を省みて赤面した。
得意げに、思考が硬直することの危険性に気づいたと言っておきながら、今まさに俺は、ヴォル爺の評価の真意を測るという問いに対して、硬直してしまっていた。

「くっ、これは……」
「なお、100点の答えというのは、気づいた上でなおそれを答えないこと、でした」
答えを見つけて舞い上がるようではまだまだ青いですな、と微笑みつつヴォル爺はワインをあおる。

「お兄様ー! 突然走り出して! さっきのこと、まだ許しておりませんわよ! お兄様ー?」
遅れて入って来たミシュリーヌに揺さぶられながら、俺は自分の敗北を噛み締めるのだった。
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前世の記憶を取り戻してから1月程が過ぎた。 秋も深まって寒くなってきていたが、俺は今日も訓練場を走っている。ロイドには距離を増やすよりもできるだけ休まずに走りきることを目標にするよう指導を受けており、完走目指して頑張っている。 おかげで前世の感覚と今の体力とのズレを修正することができた。 ペース配分を間違えなければ、時間はかかるが30周を走りきることができる。1週間前に初めて完走できたときは思わずガッツポーズで叫び、ロイドから不思議そうな目で見られたものだ。 しかしながら完走できたのはそれきりで、ここのところ終盤でペースが崩れて止まってしまうのが常だった。 原因ははっきりしている。 ヴォル爺のあの言葉だ。 俺の変化を、ロイ・カナ等の使用人たちやミス・マリー、ロイドは好ましく評価してくれている。 はじめのうちはいつまでもつかといった雰囲気も感じてはいたが、今は俺に対する見方が変わってきたようだ。 ミシュリーヌも、運動にはまだ付き合ってくれないものの俺への態度が好意的になってきた。 だが、ヴォルフラムだけは違った。 両親にはまだ決意表明をしていないので除外するとして、俺の変わる宣言を聞いた上で彼だけが、なお今までと対応を変えない。 本の塔では相変わらずワインを片手に自分の白いあご髭を撫で付けながら本を読み耽り、思い出したように俺達に綴り方の練習や読む本の指示を出す。 こちらがもっとやりたいとやる気を見せてものらりくらりとはぐらかされてしまう。『成ろうと思う者は成れず、成れぬと思うものは成る――、さて、汝は成るや否や?』『歩いて月を目指す』 あの日から考えているが、答えは出ない。 その次の読み書きの日に、反応を見るつもりで丸豚モードになり「ヴォル爺! この前のあの言葉はどういう意味だ! 教えろ! 父上に言いつけるぞ!」と食ってかかってみた。そしたら、「お答えしてもいいですが、一生答えが分からなくなりますぞ? よいですかな?」 ときたもんだ。 結局、自分で考えると引き下がったのだが、分かったことがある。 ヴォル爺は父上を恐れてはいない。 俺が本当に言いつけると思っていないのかもしれないが、父上の事を持ち出されても何の動揺もなかった。 そして、変わると宣言したのにあっさり父上に頼った俺に対して何の失望もしなかった。 この1ヶ月、俺は勉強と訓練を適度にだらけた。 はじめの2週間は3日に一度、先週は一度だけ、やっぱ止めようかなオーラをだして取り組んだのだ。 それだけでもミス・マリーやロイドは寂しさとやるせなさの混じった表情を向け、大層心苦しかった。 しかしヴォル爺は違う。 俺が立派な目標を立てようが、それを裏切るような事を言おうが、変わらない。 試しに、答えを教えろと迫った日の次から3回連続で、ヴォル爺の課題をこなすだけで特に何も要求しないという良い子っぷりを見せたが、それでも変化がなかった。 急に、息苦しさに気づく。 しまった、考え事をしていたらまたペースが。 いったん意識すると、それまで出過ぎていた速さがみるみる落ち、脚と心肺が不満を隠さなくなる。 25周の時点で、俺は訓練場の地面にへたりこんだ。「マルセル様、タオルです」 駆け寄ってきたカナが渡してくる。「マルセル様、オランジェです」 同じく駆け寄ってきたロイが渡してくる。既に皮は剥かれており、俺は3房まとめて口に放り込んだ。「……あり、がとう。用意が、いいっ、な」「ロイド様が、もうじき限界が来るから準備しておくようにと仰って。その通りでびっくりしました!」「お見通し、か。ん……、このオランジェ、昨日までのと味が違うな。甘味が強い」「あああ、そういえばヘレンさんから言付けられてたのをすっかり忘れてました! ごめんなさい! 今までの種類がもう取れない時期になったので、今日から別の種類になるそうです」
カナのうっかりは相変わらずである。
「マルセル様、何かお悩みがあるようですな」
ロイドが近づいてきてずばりと言った。
「今日は木剣を使っての訓練は行いません。休んであと5周したら、足捌きの練習をいつもの倍やって終わりにしましょう」
「あんな地味なのを倍だと! ……分かった、木剣とはいえ、集中しきれていない状態で振っては危険だからな。それに、足捌きは大事だ足捌きは。ライヒアルト殿は華麗な足捌きだけで10人の賊を地に伏せさせたと言うしな」
こんなエピソードもあるなんて、流石だ王兄!
「ご理解頂けて嬉しく思います」
そうして走り終えて足捌きの訓練に入った俺はまたしても考え事をしてしまい派手に転けるという失態を見せ、ロイドを呆れさせるのだった。
おのれヴォル爺!


「あらマルセル様、ここの所、繰り上がりがあるのを忘れていますわ」
「な、なんだとっ!!」
ミス・マリーに指摘されて俺は驚愕の声を上げた。なお、演技ではない。
今回は間違えるつもりではなかったのだが、考え事をしていたら素で間違えてしまった。
「よくあるうっかり間違いですから、気を付けましょうね」
ミス・マリーから見れば大したことはないだろうが、こちらとしてはかなりのショックである。
うう、顔が赤くなっているのが分かる。
「な、なあミス・マリー。『歩いて月を目指す』というのはどういう意味だと思う?」
指摘されるのも恥ずかしいので、質問をして誤魔化してみる。
「歩いて月、ですか……」
ふむ、と考え込むミス・マリー。どうやら俺の赤面は気づかれなかったようだ。
「言葉だけ見れば『とても叶わないことをやろうとする』という印象ですが、どういう状況で使われた言葉なのかにもよりますね」
「……どういう状況で、か。やはり、自分で考えるべきなのだろうな。ありがとう」
「お力になれずに申し訳ありません。ところで――、マルセル様は意外とお気持ちが顔に出られる性質なのですね」
ばっちり気づかれてたー!
しかも何ですかその「結構可愛いかも」的な眼差しは。
「な、何のことだか分からんなっ! さあミス・マリー、次の勉強だ次の!」


「そして今日も、答えが出ないままここに来てしまった」
目の前の本の塔がどうにも高圧的に見え、俺は扉を開きかねていた。
「どうしたんですのお兄様?」
そんな所に、ミシュリーヌがやってくる。お付きの侍女も一緒だ。
ちょっとした距離なのだがしっかりと毛皮のケープを羽織っている。白くてもこもこで、いかにも暖かそうだ。
「ん、いや別に何でもないぞ」
「何でもないのに扉の前でうろうろはしませんわ。ああ、エミはもう戻って良いわよ」
「承知しました」
おお、ミシュリーヌが侍女を名前で呼んでる。
この1ヶ月、さりげなく『王妃リディアーヌ伝』の一節を教えたり、使用人に対する接し方を示したりした効果がでてきたようだ。
「……急ににこにこしだして、変なお兄様」
ほのぼのした俺に不審気な眼差しを向ける我が愛しの妹。
兄の心妹知らず、という奴か。
「ミシュリーヌ、お前は本当に可愛いな」
「全く心がこもってない表情と声で言わないでくださいまし!」
抗議の声を上げるミシュリーヌ。
うむ、ここ最近いいお兄ちゃん度が高かったから、少し調整しておくか。
「こめているぞ。あー、ミシュリーヌは可愛いなー、本当可愛いー」
「もう! わたしが何をしたと言うんですの!?」
きーきー怒るミシュリーヌ。
「ふふん、少しは自分で考えてみるのだな。俺だってここ最近は連日考え事で――」
ミシュリーヌから逃げようとくるりと背中を向けて、ふと閃いた。
「もしや――」
「えい! えいっ!」
ミシュリーヌがポカポカと背中を叩いてくるが、気にならない。
「――――!」
「ちょ、お兄様ー!?」
驚きの声を背中に受けつつ、俺は本の塔の扉を開けた。


「おやマルセル様、扉が壊れるかと思いましたぞ」
ヴォル爺は相変わらずワインを片手に本を開いている。だが、その表情は酔いで曇ってはいない。
「ヴォル爺。俺は答えを見つけたぞ。あの言葉そのものに、これだという意味はない。その意味を考えること自体に意味があるんだ!」

そう、あの問いと言葉自体は、様々な解釈が可能なものなのだ。
そこからこれが答えだというものを選んでも、それは時として容易く変わってしまう。
何かの答えを気にし、悩み、他のことに集中できない、そんな事はこの先もあるだろう。

だからこそ、一つの正解に執着し追い求めるのではなく、様々な可能性を考慮に入れ泰然と構えることこそ重要、そういう事をヴォル爺は教えたかったのだ。

そして問いは、相手に何か1つのことを考えるようにさせるということは、これ程相手を縛ることができる、その効果もまた、身をもって体験することができた。
そんなことをつらつらと言い募る。
すると――

「ふむ、99点まで至れたようですが、ここにきて最終的に60点ですな」
ヴォル爺は白い髭を撫でながらワイングラスを傾け、ニヤリと笑う。
まるで悪の魔法使いのようだ。
「な、何故だ!」
「そう、まさにそれが故に」
「んん――?」
俺の混乱を他所に、ヴォル爺は呵々大笑する。

「ハッハッハ、確かに見事気づくことができましたな。居着くことの恐ろしさとその対処について。しかしながら、今のご自分の様子は如何に?」

「――あっ!」
俺は我が身を省みて赤面した。
得意げに、思考が硬直することの危険性に気づいたと言っておきながら、今まさに俺は、ヴォル爺の評価の真意を測るという問いに対して、硬直してしまっていた。

「くっ、これは……」
「なお、100点の答えというのは、気づいた上でなおそれを答えないこと、でした」
答えを見つけて舞い上がるようではまだまだ青いですな、と微笑みつつヴォル爺はワインをあおる。

「お兄様ー! 突然走り出して! さっきのこと、まだ許しておりませんわよ! お兄様ー?」
遅れて入って来たミシュリーヌに揺さぶられながら、俺は自分の敗北を噛み締めるのだった。
การแปล กรุณารอสักครู่..
ผลลัพธ์ (ไทย) 2:[สำเนา]
คัดลอก!
ประมาณหนึ่งเดือนนับจากคืนความทรงจำของชีวิตก่อนหน้านี้ได้ผ่าน
แม้ว่าจะกลายเป็นเย็นและลึกฤดูใบไม้ร่วงผมยังทำงานการฝึกอบรมในวันนี้ ลอยด์ได้รับแนวทางในการบรรลุเป้าหมายในการวิ่งที่เป็นไปได้โดยไม่ต้องให้มากที่สุดเท่าที่เป็นไปได้ส่วนที่เหลือเพิ่มขึ้นกว่าระยะทางที่มันยากที่จะมุ่งมั่นที่เสร็จสิ้น
เราสามารถที่จะแก้ไขความเบี่ยงเบนของชีวิตก่อนหน้าของความรู้สึกและตอนนี้ความแรงของขอบคุณทางกายภาพ
เว้นแต่จะก้าวผิดพลาดเสียเวลา แต่สามารถทำงานที่เป็นไปได้ถึง 30 รอบ เป็นครั้งแรกที่กล้าตะโกนโดยไม่ได้ตั้งใจก่อให้เกิดเมื่อมันเป็นไปได้ที่จะเสร็จสิ้นในสัปดาห์ที่ผ่านมามันเป็นสิ่งที่คุณจะได้เห็นในสายตาสงสัยจากลอยด์
อย่างไรก็ตามมันก็สามารถที่จะจบการแข่งขันในมันคนเดียวกับการก้าวในขั้นตอนสุดท้ายที่นี่มันเป็นปกติที่ร้านทรุดตัวลง
สาเหตุที่ชัดเจน
มันเป็นคำพูดของคน Vaulx-en-เก่าที่
การเปลี่ยนแปลงของฉันคนรับใช้และนางสาวมารีเช่นรอย Kana ยินดีที่จะลอยด์ได้รับการประเมินโดยเฉพาะอย่างยิ่ง
ในการเริ่มต้นเป็นท้องรู้สึกบรรยากาศเช่นสิ่งที่เวลาต้องตอนนี้ก็ดูเหมือนว่าจะมีมุมมองที่เปลี่ยนไปกับฉัน
Mishurinu ยังทัศนคติต่อฉันได้มาบวก แต่ไม่ฉันจะออกไปออกกำลังกายเลย
แต่วุลแฟรมก็แตกต่างกัน
ในฐานะที่จะไม่รวมเป็นเพราะพวกเขายังไม่ได้ตัดสินใจที่จะแสดงให้กับผู้ปกครองเท่านั้นที่เขาทำในการฟังผมประกาศการเปลี่ยนแปลงก็ควรจะตั้งข้อสังเกตว่าจนถึงขณะนี้ไม่เปลี่ยนแปลงจดหมาย
ในขณะที่ยังคงอยู่ในมือข้างหนึ่งแก้วไวน์ในหอนี้ slicked เคราสีขาวของเขาและ Yomifukeri หนังสือจะช่วยให้คำแนะนำของเรานี้อ่านวิธีการปฏิบัติและการสะกดคำว่าจำได้
นี่คือจะได้รับผล Hagurakasa ได้แสดงแรงจูงใจและต้องการที่จะทำมากขึ้น และ "กลายเป็นความประสงค์และฉันคิดว่าผู้ที่ไม่คุ้นเคยกับสิ่งที่คุณคิดว่าไม่คาดคิดทำให้ Nare - ดีแล้วเจ้าทำให้เร็วที่สุดเท่าที่? "และ" เดินไปกับจุดมุ่งหมายของดวงจันทร์ "คุณคิดว่าจากวันนั้นแต่คำตอบคือไม่ได้ออก ที่ต่อไปของการอ่านและการเขียนวันหมูรอบมันจะกลายเป็นโหมดที่มีความตั้งใจที่จะเห็นปฏิกิริยา "คำพูดของ Vaulx-en-ปู่ที่นี่ที่ผ่านมาสิ่งที่คุณหมายถึงมันจะส่งข้อความไปยัง Oshiero! พ่อ!" ผมพยายามที่แขวนอยู่และการรับประทานอาหารที่มี แล้วว่า "ฉันขอตอบ แต่คะหรือไม่เป็นไง? ที่ดีที่คุณจะไม่ทราบว่าคำตอบคืออายุการใช้งาน." ฉันลูบมันมาพร้อมกับ หลังจากที่ทั้งหมดจะได้รับการสนับสนุนลงไปที่ได้รับการพิจารณาด้วยตัวเอง แต่สามารถพบได้ คน Vaulx-en-เก่าไม่กลัวพ่อ ฉันไม่สามารถอาจจะไม่คิดว่าจริงๆ snitch และ แต่ต้องอารมณ์เสียไม่มียังนำของพ่อ และมันก็ไม่ผิดหวังใด ๆ กับผมว่าพึ่งพาได้อย่างง่ายดายและจะมีการประกาศว่าพ่อของการเปลี่ยนแปลง เดือนนี้ผมก็ขี้เกียจที่จะฝึกอบรมและการศึกษาในระดับปานกลาง จุดเริ่มต้นของทุกๆสองสัปดาห์ที่ผ่านมา 3 วันเพียงครั้งเดียวสัปดาห์ที่ผ่านมาและเขาก็ทำงานที่จะนำออกกลิ่นอายฉันสงสัยว่าพยายามที่จะหยุดฉันคิดว่า นางสาวมารีลอยด์และยังคงเป็นเพียงช่วงผสมของความเหงาและ Yarusena ของการแสดงออกทางสีหน้าเป็น Kokorogurushika มาก ~ Tsu แต่คน Vaulx-en-เก่าที่แตกต่างกัน ฉันจะลุกขึ้น แต่เป้าหมายที่ดีผมจะบอกว่ามันคือการทรยศ แต่มันไม่ได้เปลี่ยน ที่จะลองในอีกสามติดต่อกัน Oshiero คำตอบและวันที่กำลังจะมาถึง แต่แสดงให้เห็นว่าเด็กเจ็บดีที่ไม่ต้องใช้อะไรก็ทำโดยเฉพาะอย่างยิ่งความท้าทายของ Vaulx-en-ปู่ แต่ยังคงมีการเปลี่ยนแปลงไม่ ทันใดนั้นคุณสังเกตเห็นหอบ ปิดแล้วก็จะไม่หลังจากที่ยังก้าวและหายไปในความคิด สติเมื่อความเร็วที่ได้รับ Desugi จนกว่าจะลดลงช่วงเวลาที่ขาและหัวใจจะไม่ซ่อนความยุ่งยาก ในช่วงเวลาของ 25 รอบที่ผมทำอย่างละเอียดหรือผายลมบนพื้นดินของสนามการฝึกอบรม "มาร์เซลเหมือนมันเป็นผ้าขนหนู" Kana ซึ่งได้รีบวิ่งไปมา "มาร์เซลเหมือนเป็นส้ม" รอยที่จะผ่านมาที่เราได้รีบวิ่งไปยัง ผิวจะปอกเปลือกแล้วผมโยนในปากด้วยกัน 3 ที่อัดแน่น ว่า "...... ใช่ Gato. เตรียมคือ Ii ~ Tsu นา" "ลอยด์เหมือนควรจะพร้อมเพราะข้อ จำกัด ในเร็ว ๆ นี้มาเป็นคำพูดที่มีเป็น. ฉันรู้สึกประหลาดใจที่ถนน!" "มุมมองของคุณอย่างใดอย่างหนึ่ง ไม่มี ... , ออเรนจ์นี้นาที่แตกต่างกันรสชาติประตูจนกระทั่งเมื่อวานนี้ความหวาน. มีความแข็งแรง "" Aa และใช้เวลาในการที่ได้รับจากการพูด Kotozuke เฮเลนลืมสมบูรณ์! ฉันขอโทษ! ชนิดของจนถึงขณะนี้อีกต่อไป มันจะกลายเป็นเวลาเพื่อไม่ได้มันจึงกลายเป็นชนิดตั้งแต่วันนี้อีก "โดยไม่ได้ตั้งใจของคานายังคงเป็น "มาร์เซลเหมือนสิ่งที่ดูเหมือนว่าจะมีความกังวลของคุณนา" และพูดตรงไปตรงมาที่จะมาลอยด์กำลังใกล้เข้ามา "มันไม่ได้การฝึกอบรมด้วยดาบไม้ในวันนี้. หลังจากห้ารอบหลังจากพักผ่อนขอทำตามปกติเสร็จสิ้นการปฏิบัติสองของการแยกเท้า" "เมื่อฉันเป็นสองเท่าที่แอนนาสติ! จะได้รับพบ ... นั่นคือดาบไม้กล่าวว่าทำไม่ได้เพราะมันเป็นสิ่งที่อันตรายโบกในรัฐที่ไม่ได้มีความเข้มข้นอย่างเต็มที่. และแยกเท้าเท้าจัดการที่สำคัญของการพูดเป็นหน้าลง. Raihiaruto Dono 10 คนขโมยการจัดการที่ยอดเยี่ยมเพียงเท้าบนพื้นดิน Sina "ตอนนี้ยังNante ก็ Oani อย่างแท้จริง! "ความเข้าใจสามารถและผมมีความยินดี" จากนั้นก็จะเสร็จแล้วผมจะยังต้องการที่จะแสดงให้เห็นความล้มเหลวที่ยอมให้ฉูดฉาดจะหายไปในความคิดแม้กระทั่งเข้ามาฝึกอบรมในการจัดการการเดินเท้าไปทำงานมันเป็นสาเหตุประหลาดใจลอยด์ ตัวเอง Vaulx-en-ปู่! "โอ้คลื่นเช่นเมื่อเร็ว ๆ นี้การดำเนินการจะไม่ลืมคือผมว่า" "ทำอะไรที่จะใช้ !!" คือผมและมันก็ชี้ให้นางสาวมารียกเสียงของตกใจ มันควรจะตั้งข้อสังเกตไม่ได้แสดง พวกเราจะไปที่นั่นก็ไม่มีข้อผิดพลาดในครั้งนี้ แต่ทำผิดพลาดในต้นฉบับถ้าเราได้สูญเสียในความคิด "เพราะมันเป็นเรื่องธรรมดาโดยไม่ได้ตั้งใจผิดพลาดให้ให้ฉันดูแล" จะไม่เป็นเรื่องใหญ่ถ้าคุณมองจากนางสาวมารี แต่เป็นที่นี่เป็นช็อตมาก เอ่อเราจะเห็นว่าใบหน้าได้เปลี่ยนเป็นสีแดง "ไม่ผมคิดว่าหมายความว่าเพราะผมหวังว่านางสาวมารี." การเดินมุ่งมั่นที่ดวงจันทร์? "" เพราะอายยังมีการชี้ให้เห็นลองโกงโดยคำถาม "การเดินดวงจันทร์คือ ...... " อืมความคิดและนางสาวมารี เห็นได้ชัดว่ามันน่าอายของฉันไม่ได้สังเกตเห็น "มันเป็นความรู้สึกว่าถ้าคุณมองไปที่คำพูดเพียงพยายามที่จะทำอย่างนั้น" มันไม่ได้เป็นอย่างที่เป็นจริง "สิ่งที่ฉันได้มากขึ้นนอกจากนี้ยังมีไม่ว่าจะเป็นคำพูดของที่ถูกนำมาใช้ในสถานการณ์" ใน "...... สิ่งที่ชนิดของสถานการณ์อย่างใดอย่างหนึ่ง. อีกครั้งก็ควรพิจารณาตัวเอง . นาอาจจะขอบคุณคุณ "," ขออภัยที่ไม่คุ้นเคยกับการมีผลบังคับใช้ของคุณโดยทาง -. ฉันคลื่นซามะของธรรมชาติโดยไม่คาดคิดที่คุณรู้สึกว่าจะออกไปใบหน้า "ซึ่งได้รับทราบอย่างสมบูรณ์แบบ! คือ "สวยน่ารักเป็น" ลักษณะเฉพาะยังเป็นสิ่งที่ "ไม่ผมไม่เข้าใจก็คือไม่ว่าจะเป็นสิ่งที่มันมานางสาวมารีต่อไปนี้ต่อไป! มันเป็นผลการศึกษา" "แม้และในวันนี้มีคำตอบมาที่นี่โดยไม่ต้องออก" สายตาของทางหอหนังสือก่อนหน้าใด ๆ มันดูสูงมือฉันมีจะเปิดประตู "บราเดอร์เหมือนสิ่งที่เกิดขึ้น?" ในสถานที่ดังกล่าวจะมา Mishurinu ติดต่อกับหญิงสาวด้วยกันนอกจากนี้ยังมี มันเป็นระยะทางที่เล็ก ๆ น้อย ๆ ที่คุณได้สวมเสื้อคลุมขนสัตว์ แต่อย่างมั่นคง สีขาวยัง Komokode อบอุ่นมีโอกาสจริงๆ "Do, ไม่มี, ไม่ได้จริงๆจะทำอะไร" และ "ฉันจะไม่ได้รับการแขวนอยู่รอบ ๆ ในด้านหน้าของประตูเพื่ออะไร. โออีเอ็มไอฉันจะกลับมาอีกครั้ง" และ "ได้ตระหนักถึง" โอ้โทร Mishurinu เป็นชื่อของแม่บ้านที่ . เดือนนี้ตั้งใจสอนทางเดินของ "สมเด็จพระราชินี Ridianu Den" มันดูเหมือนว่าจะมีออกมาหรือผลแสดงให้เห็นถึงวิธีการติดต่อสำหรับพนักงาน "...... เป็นก็เริ่มที่จะยิ้มพี่ชายแปลกเหมือน" อบอุ่นใจคือความรักของฉันน้องสาวหล่อดูใจกับผมที่น่าสงสัย บราเดอร์ของใจรู้น้องสาวคนที่แต่งตัวประหลาดหรือว่า "Mishurinu คุณน่ารักจริงๆな" "ฉันโปรดอย่าพูดเลยไม่ได้ในลำคอหัวใจแสดงออกทางสีหน้าและเสียง" Mishurinu จะยกระดับเสียงของการประท้วง การมีหรือไม่มีที่นี่เร็ว ๆ นี้เพราะการศึกษาระดับปริญญาพี่ชายที่ดีคือสูงกว่าหรือควรจะมีการปรับเล็ก ๆ น้อย ๆ "ฉันจะมีข้าว. โอ้ Mishurinu เป็นนาน่ารัก, น่ารักจริงๆมากกว่า" "อีกต่อไป! และฉันบอกว่าฉันมีสิ่งที่เกิดขึ้นที่นี่?" ปุ่มโกรธ Mishurinu "Fufun เล็ก ๆ น้อย ๆ ที่เขาไม่พิจารณาตัวเองฉันแม้ที่นี่เร็ว ๆ นี้ทุกวันในการคิด -." มีต่อ Ruri Toku กลับจะได้รับจาก Mishurinu เป็นประกายอย่างกระทันหัน "โดยบังเอิญ -"! "เนเน ~ Tsu" Mishurinu มาตีอบอุ่นและกลับมา แต่ไม่ทราบ "----" "โชพี่ชายของคุณมากกว่า !?" ขณะที่ได้รับเสียงของความประหลาดใจบนหลังของเขาผมเปิดประตูของหอ "มาร์เซลผู้ปกครองเช่นฉันจะคิดว่าประตูเสีย" คน Vaulx-en-เก่ายังคงเปิดไวน์นี้ในมือข้างหนึ่ง แต่แสดงออกไม่ได้เป็นสิ่งที่ดีที่มีเมฆมาก "คน Vaulx-en-เก่า. ฉันฉันจะพบคำตอบ. เพื่อคำว่าตัวเองนั้นมีความหมายว่าเรื่องนี้มันไม่ได้. ฉันมีความหมายในตัวเองได้รับการพิจารณาความหมายของมัน!" ใช่คำถามที่และคำพูดของตัวเองการตีความที่แตกต่างกัน และมันก็เป็นสิ่งที่เป็นไปได้ แม้จะเลือกคนที่ว่านี้คือคำตอบจากที่นั่นก็จะมีการเปลี่ยนแปลงบางครั้งได้อย่างง่ายดาย คำตอบของสิ่งที่ต้องกังวลเกี่ยวกับการที่ต้องกังวลว่ามันเป็นไปไม่ได้ให้ความสำคัญกับสิ่งอื่น ๆ เช่นสิ่งที่จะยังไปข้างหน้า นั่นเป็นเหตุผลที่มากกว่าการดำเนินการหมกมุ่นอยู่กับหนึ่งในคำตอบที่ถูกสิ่งที่ได้รับการตั้งค่าและใส่ลงไปในบัญชีเป็นไปได้ต่างๆมีตัวเองที่สำคัญ Vaulx-en-ที่ชนิดของสิ่งที่ชายชราคนหนึ่งที่เขาเคยต้องการที่จะสอน คำถามคือเป็นที่จะคิดว่าสิ่งที่สิ่งหนึ่งที่อื่น ๆ ก็เป็นไปได้มากขนาดนี้ในการผูกพรรคอื่น ๆ และผลที่ได้ยังจะสามารถที่จะมีประสบการณ์โดยตรงกับ Tsuratsura และผมยืนยันอย่างฉุนเฉียวสิ่งนั้น จากนั้น - และ "อืม แต่ดูเหมือนว่าจะมี Itare ถึง 99 จุดในที่สุด 60 คะแนนเป็นนามาที่นี่เพื่อ" เอียงแก้วไวน์ในขณะที่คนที่ลูบ Vaulx-en-เก่าเคราสีขาวและรอยยิ้ม มันเหมือนแม่มดชั่วร้าย "นาและทำไมมัน" "ใช่ว่าสิ่งที่มันจึงเป็น" "ทำยังไม่มี? -" อื่น ๆ ความสับสนของฉัน Vaulx-en-ปู่ Kaka DaiEmi ". ฮ่าแน่นอนนาก็สามารถที่จะแจ้งให้ทราบเก่งสยองขวัญ Itsuku ของมันและข้อตกลงของ แต่ตอนนี้อยู่ในสถานะของคุณว่า."! "- มี" ผมก็อายมองย้อนกลับไปกับตัวเอง . ภาคภูมิใจในขณะที่ต้องการจะบอกว่าคิดได้สังเกตเห็นอันตรายของการแข็งว่าตอนนี้ฉันสามารถที่จะตอบคำถามของจิตวิญญาณของการวัดการประเมินผลของมนุษย์ Vaulx-en-เก่าที่เขามีอากาศแข็ง "ประณามนี้เป็น ...... " "มันควรจะตั้งข้อสังเกตว่าเพราะคำตอบที่ 100 จุดก็คือว่าคุณไม่ได้คำตอบก็ควรจะตั้งข้อสังเกตว่ามันอยู่บนที่ผมสังเกตเห็นได้" คำตอบพบว่ามันเป็นเหมือนทะยานในไม่ยังคงเป็นสีฟ้าและในขณะที่รอยยิ้มคน Vaulx-en-เก่า มันคบคิดไวน์ "พี่ชายของคุณมากกว่า! และทันใดนั้นสิ่งที่เริ่มต้นทำงานในขณะที่น้อย! ที่ผ่านมา แต่การให้อภัยไม่ได้ฉันจะเป็น! บราเดอร์ที่ชอบมากกว่า?" ในขณะที่ถูกเขย่าถึงปลายเดือนที่จะมาอยู่ใน Mishurinu ผมอยากจะกัดและรัดกุมความพ่ายแพ้ มันเป็น





























































































































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ผลลัพธ์ (ไทย) 3:[สำเนา]
คัดลอก!
ความทรงจำในอดีตกลับจากเดือนที่ผ่านมา แต่ที่เติบโตเย็นและหนาวในฤดูใบไม้ร่วง ฉันเริ่มฝึกวันนี้ ลอยด์ มากกว่าเพื่อเพิ่มระยะทางถึงเป้าหมายที่ผู้คนสามารถทำงานได้โดยไม่เหลือ ทำงานอย่างหนักเพื่อการแข่งขัน ในความรู้สึกนั้น ต้องขอบคุณ คุณตอนนี้และแก้ไขความเบี่ยงเบนของความแข็งแรง ถ้าผิดพลาดในจังหวะนั้น ใช้เวลาวิ่งอยู่รอบ ๆหนึ่งสัปดาห์ก่อนที่ผมจะพูดจบ ชัยชนะในเสียงร้องแปลกๆจากลอยด์ คือเห็นในสายตา อย่างไรก็ตาม คุณสามารถเรียกใช้มันทั้งหมด นี้เป็นปกติในยุบช้าหยุดก้าว ที่ทำให้ชัดเจน คำเก่าของลอร์ด โวลเดอมอร์ ฉันต้องเปลี่ยน ใช้ของ คานะ รอยเหมือนคุณมารีลอยด์ ควรมีการประเมิน ที่หนึ่งในครั้งแรกจะรู้สึกถึงบรรยากาศที่วันนึง และตอนนี้ฉันต้องการที่จะมีการเปลี่ยนแปลง การเคลื่อนไหวของมิเชอยังไม่คบกับผมเป็นทัศนคติที่เป็นมิตร อย่างไรก็ตาม ไม่เพียงแต่ใน Wolfram . พ่อแม่ เพราะมันไม่ได้รวมการเปลี่ยนแปลงในการแสดงออกเลย แค่ผมได้ยินว่า เขาจะไม่มีการเปลี่ยนแปลงจนกระทั่งตอนนี้ ที่ในมือข้างหนึ่ง ในขณะที่ไวน์ยังคงมีเคราสีขาวของเขาในหอ เขาพบ เราจำการสะกดคำและการอ่านหนังสือ . นี้คือขี้เกียจและทำมากขึ้น เพื่อให้รู้สึก แต่ใครเคยเป็น

『 อะไรที่เคยทำแล้ว ทันทีที่คุณทำ ? " 』

เดินบนดวงจันทร์สำหรับ

『ตั้งแต่วันนั้น แต่มันก็ไม่ตอบ ในวันต่อไป อ่าน และเขียนไปดูโหมด " ปฏิกิริยาหนอนรอบหมูเพื่อน อะไรคือความหมายของคำๆ นี้ ! บอกมา ! ! ! บอกพ่อ ! " และโค้งมน แล้วพอ
「ตอบ คุณ จะ ไม่ เป็นคำตอบของชีวิต มันจะดีเหรอ ? " ในเวลานั้น ในที่สุด ฉันก็คิดว่าเขาจะพบ ไม่ได้กลัวพระเจ้าที่พ่อของเขา ผมบอกที่คิด แต่อาจจะไม่ได้เป็นมันถูกแนะนำวุ่นวายใด ๆ ของพ่อเขา ที่แล้วไม่ผิดหวัง พ่อผมพึ่งจะประกาศเปลี่ยนแปลง เดือนนี้ผมเต็มรูปแบบของการฝึกอบรมที่เหมาะสมและการศึกษา 2 ถึง 3 สัปดาห์ วันแรกของสัปดาห์ ดังนั้นเมื่อฉันหยุดทำงานเป็นออร่า ทั้งหมด และคุณมารีลอยด์ความเหงาของพวกเขาเพื่อค้นหา心苦しかっมาก อย่างไรก็ตาม ความแตกต่างใน Livorno . ที่
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