孤独の欠片を ちぎって散らすのは
この世界を飾るため そう嘯く
言えない言葉 闇に沈めて 切なさを棺に閉じた
無垢で残酷な祈りの果てで 群衆に紛れて笑う
砕けた感情が 君には聞こえている?
本当はただ泣きたいのに
分かったふりしながら 分かって欲しがっていた
偽りの笑顔で 時を食んで
青い空の日に 響いた旋律が
僕らを包むなら 包んでくれるなら
もう一度問うよ 人という存在は
どうして求め合い なぜ傷つけ合うのか
なんてね ひとり 空嘯く
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なくしたはずの 幼い夢が 水鏡(みかがみ)の底で揺らめく
まるで永遠の 箱庭のよう
見えるのに 触れられないの
綺麗な思い出は 時として残酷で
息苦しい ≪風 / 枷≫みたいで
じっと空(くう)を見つめて 君が言った瞬間に
どうしてか 涙が溢れたんだ
暗闇に浮かぶ ちっぽけな真実が
僕らを照らすなら 照らしてくれるなら
いつかいつの日か 生まれてきた意味を
見つけてあげるだなんて 驕った幻想に
君と二人 手を伸ばすから
黒いインクが滲むように 汚れてしまった水晶体でも
奇跡を見たいよ
孤独の欠片を ちぎって差し出そう
永劫にそばにいて そう絞り出した声が
たとえ風の中 掻き消えたとしても
もう少し もう少しだけ 寂しくないように
しなやかに 水に身をゆだね
愛という 形なき希望を歌うから
もう二度と君を 離しはしないって
嘘でも言ってくれたなら 答えにするけど
どうかな? なんて 空嘯く