俺が違和感を持ったのは、ガスパールが一撃を打った後の動きだった。 初めは慎重な攻め口なのかとも思ったが、何度か繰り返すうちにこれは次にどうし การแปล - 俺が違和感を持ったのは、ガスパールが一撃を打った後の動きだった。 初めは慎重な攻め口なのかとも思ったが、何度か繰り返すうちにこれは次にどうし ไทย วิธีการพูด

俺が違和感を持ったのは、ガスパールが一撃を打った後の動きだった。 初め

俺が違和感を持ったのは、ガスパールが一撃を打った後の動きだった。
初めは慎重な攻め口なのかとも思ったが、何度か繰り返すうちにこれは次にどうしていいか分からない者の動作であるという所に思い至った。
一撃一撃は鋭く、素振りを真面目に取り組んできたものだと分かる。
それだけに、その後の動きがいかにもお粗末なのが不思議だったが、素振りから先の訓練を受けていないのならばさもありなんといったとこだ。

「妹の話では、昨年から剣の修行を始めたとのことだったが……」
俺は狼狽してぽつりと言う。

「……始めたさっ! 訓練場の、掃除と、武具磨きをなっ!」
俺の方をキッと睨むと、ガスパールは絞り出す様に言う。

「去年の秋から1年間は、来る日も来る日も掃除と武具の手入れと、騎士達の休憩の準備だった。今年の秋になってようやく木剣を持つことを許されたけど、できるのは素振りだけ。走る訓練も、決められた距離しか走れない」

俺は前世における、伝統芸能の弟子を思い出した。
確か入門したてのころはその芸とは何の関係もない事を延々とやらされるということだった。
そうして10年20年をかけて一人前に育て上げられるという。

武門の侯爵家。
赤獅子のランベルト。

まさか嫡男に、いや嫡男だからこそ、そのような古風な修練を積ませるのだろう。

「初めは、剣の修行ができると聞いて嬉しかった。父上のような騎士になるのが、俺の目標だから。
でも、実際は掃除や武具の手入れなんていう雑用ばっかりで……」

親父さんに憧れていたのならば、尚更理想と現実の格差が痛かったことだろう。

我が家の場合、別に武門の家柄ではないし、父上も公爵としての義務程度にしか剣技は身に付けていない。
俺に関しても、立派な騎士になって欲しいなどと期待していない。
なので完全にロイドに任せっきりで、そのロイドも出し惜しみせずにどんどん実技を教えてくれる。

教育方針の違いという奴だ。

俺の方は普通に公爵家として最低限の技量を求められ、俺個人が実戦的なものを身につけるのを望んだからロイドが応えてくれている。
いや、かつてロイドに暇を出しても諌めなかった父上のことだ、最低限の技量すら求めていないのかもしれない。
ロイドは優秀だから俺に合わせて段階的な訓練をしてくれてはいるが、あくまでもロイド個人の良識によって教育されている。

それに対してガスパールの方は、歴代のランベルト侯爵家に連綿と受け継がれてきた、言わば一族としての教育方針の元に騎士として鍛えられているはずだ。

今は俺の方が剣技としては上だが、それはあくまでも今だけの話。
ランベルト流の育成方法が積み重ねられていけば、俺はあっさりと負けるだろう。
言わば、与えられた同じ量の砂で、俺は山をつくり、ガスパールは土台をつくっているようなものだ。
一時を見れば俺の方が高いが、将来を見ればどちらが高くなるかなど明らかである。

「言われたとおりにやってきたけど、これで本当に剣の腕が上がるのか、立派な騎士になれるのかずっと不安だった」

暗い表情で語るガスパール。
その気持ちは理解できる。
というか、よく1年間やりきったものだ。
以前の丸豚時代の俺ならば、多分初日で投げ出す。正確には、初日の半分で投げ出していたはずだ。
まあそれは極端な例だとしても、流石は武門の侯爵家を継ぐ者。
きっとそれまでの育ちで積み重ねられたものもあるのだろう。

「それでも、父上を信じて、自分がやっていることには意味があると信じてやったきた。でも……」

俺に、3年前は歯牙にもかけない小物だった奴に走りで敗れ、剣でも苦杯を舐めさせられた。
それは、足元が崩れるような心境だっただろう。
それで「うそつき」という言葉が出たのだ。

だけどガスパール。
お前の親父さんは嘘つきじゃないぞ。
お前が大きな山をつくれるように、しっかり土台を固めてくれているんだ。
今俺の方が少し高い位置にいることなんて気にするな。
お前は王道を歩いているんだから。

心からそう思った。

だが、言葉にすることは出来ない。してはいけない。

この事は、ガスパール自身で気づかなければいけないことだからだ。

「お前に、よりにもよってあのマルセル・アルダートンに敗れた……。同世代でも、優秀と名高い者達にならば納得できるのに」

俺の駄目っぷりは結構貴族社会で広まっているらしい。
どこから漏れたのだろう。
3年前によっぽどやらかしたんだろうか……。
もしくは、父上や俺によって放逐された元使用人や男爵・騎士が他所でその非道を喧伝したのだろうか。
どっちも有りうるなぁ。

しかし、確かにそれならばショックだろう。
不安を飲み込んで耐えに耐えた訓練の成果が、あのマルセル・アルダートンにすら劣る、なんて。

助言をしたくなる気持ちをぐっと抑える。
他人様の家の教育方針に口をはさむのはお互い良くない。
しかも武門の侯爵家の伝統的な育成法なのだ。他人が横槍を入れるべきではない。

しかし、3年前は正義感溢れる少年だったガスパールが、今はどうだ。
歩む道を信じきれず、尖って、見ず知らずの同世代にいきなり勝負を仕掛けるような性格に変貌してしまっている。
これでいいのだろうか。
侯爵家の為というよりも、本人の為に。

今日の敗北で、ガスパールの歪みは確実に加速する、そんな気がした。

「……もうオレは、剣は持たない」

「なっ!? ガスパール様っ!」

「止めるなシド! オレには才能がないんだ。この1年と数箇月の訓練で何も得られていない!」

成果が得られないのは確かに辛い。

俺自身、少しずつ走れる距離が増えていったり走りきる速度が上がったり、できる足捌きや型が増えたりという数的変化を観測できなければ、続けるのは難しかったのは容易に想像できる。

自分の成長を観測できない修行。

それは本当に辛く、だからこそやり遂げた先に大きな世界が開けるものだろう。

ガスパールはその扉に手をかけつつあるが、それに気づかぬまま背を向けようとしている。

「そんな事はありません! 侯爵様も騎士の皆も、ガスパール様に期待しております!」

「もういいんだっ!」

かぶりを振るガスパールと、必死に宥めようとするシド。

どうする。

これは確実に、原作ゲームでは無かったエピソードだ。
丸豚だった俺は、王都に来ても広場になど行かないだろうし、よしんば行ったとしても走らないので勝負にならない。

原作におけるガスパールは、この停滞期間を自力で乗り越え、自信溢れる俺様系へと成長を遂げたはずだ。

このままでは、ガスパールの今後に大きな影響が出る。

原作通りには俺がいるので行かないし、させるつもりもないのだが、俺の干渉によって他人に悪影響を与えるのは可能な限り――そう、ミシュリーヌと俺の生存に関わらない限りにおいては避けたいところだ。

今手を出せば、ガスパールは自分で停滞を克服する機会を失う。
手を出さなければ、予測出来ない悪影響を及ぼす可能性がある。

どうすればいいっ。

俺は歯を食いしばり、考える。

己の力で殻を破り、次の段階へ至って欲しい。
それは嘘偽りのない想いだ。
莫迦が付くほど真っ正直なこいつを、俺は気に入ってしまったようだから。

だが同時に、今手を差し伸べなくていいのかという迷いもある。
ここで見守る事が、果たしてガスパールの為になるのか。

言い争うランベルト主従を前に俺は悩みに悩み――



「すまんガスパール! 俺にはどうしたらいいか分からん!」

己の不甲斐なさを謝った。



「……何故お前がオレに謝罪などする! 情けをかけたつもりか? それとも憐れみか!?」

激昂するガスパール。

「違うっ!!」

それを上回る怒声を俺は放った。

「俺ではお前を導くことができない。その事が悔しいんだ!」

ガスパールはぽかんとした表情になる。

「ガスパール、お前は凄い。何の意味があるのか分からないような修行を文句も言わずに1年間やり抜くなんて、並大抵の奴じゃあできない。俺には絶対に無理だ。そんなお前だから、きっとそのうち気づいたはずだ。それを、俺が邪魔してしまった!」

俺は一気呵成にまくし立てる。
こうなったら呆れられようが変な目で見られようが構わん。

「お前がやってきた修行そのものに、きっと大した意味はない。いや、ないと言ってしまうのは早計かもしれないか……。ああとにかく、その大した意味の無い事を文句も言わずにやり抜いたことにこそ、意味があるはずだ。それをやって初めて見える何かがあるんだと思う。だから、お前のやってきたことは無駄なんかじゃない! ――だけど」

俺はもどかしさに胸を焼かれながら、言い募る。

「それを俺が言ってしまってはいけなかったんだ。すまない、俺はお前が自分で気づく機会を奪ってしまった」

ああ、結局ぶちまけてしまった。
俺がヴォル爺との問答で得たものの見方。
これは、自力で発見してこそ血肉となる性質のもの。
その機会を駄目にした俺の、罪は重い。

「きっとお前はこれから、たくさんの隠された意味に気づくはずだ。けれど、最初の気づきに手を貸してしまった以上、お前はその後の気づきを本当に自分のものとは思えないかもしれない。それが、何より申し訳ない」

気が付けば俺は泣いていた。

他人の可能性を奪ってしまった後悔と、それがガスパールという大いなる可能性を秘めた男だったという事実に。
原作の登場人物だからではない。
俺は実際に競い合い心を晒した目の前のこいつを認め、だからこそ己の無様が辛かった。

「《文王馬車を曳く》か……」
ガスパールは下位古代語の故事を引いた。

「そうだ。いや、そもそもの始まりから意味を暴露してしまっているのだ。始めから自力で馬車をひかせなかったようなものだ……」

俺は意気消沈する。

この故事は前世の世界にもあったもので、周の文王が太公望に馬車を曳くように言われるというものだ。
言われたとおり自力で馬車を曳いた文王だが、200歩ほどで止まってしまう。
そこから、部下が手を貸して600歩ほど曳いて止まった時、太公望がその意味を語る。
200年――つまり自力で曳いた200歩分は周王朝が自力で成り立つが、残りの600年は他人の手を借りての存続となる。そのような占いだったのだ。


「……こんな風には考えられないか、始めからそれが国の命数を決めると知ってていれば、千歩でも二千歩でも馬車を曳けると」

ガスパールは、静かな口調でそう言った。

俺は顔を上げる。

そこには、毒気を抜かれたかのような表情のガスパールが俺を見ていた。

「意地の悪い世界のことだ、その場合、国の命数を決めるという前提を覆しかねない」

「ははっ、それは反則だな」

ガスパールは自然な笑顔を見せた。

「何でお前は、そんなにオレの事で必死になっているんだ?」
難しい質問をぽんとしてこられた。
まあ最もだよな。
昨日会ったばかりだし、3年前のは俺としては無かったことにしたいレベルの過去だし。

「何でって……、何でだろうなぁ?」
理由はいろいろあるはずなのだが、いざ面と向かって尋ねられるとはっきりと言葉にできない。

「くっ、ははははっ! 何だよそれは! 変な奴だな……」
ガスパールは大笑いする。
目尻が少しだけ光っていた。

「ええー、まあ確かに、変かもしれないな、ははは」
俺も自然に笑いがこみ上げ、暫くの間2人で笑っていた。

それから、どちらからというでもなく袋竹刀を手に、型稽古を始めた。


それは不思議な感覚だった。


俺がいつもロイドと稽古する時とは逆で仕太刀役になり、隙をつくる。
そうするとガスパールは、型なんか知らないはずなのに、そこに剣を振ってきた。
俺はそれを定められた動きで回避し、ガスパールの頭に打ちかかり、寸前で止める。

自分でも驚くほど、当たる寸前で止める事ができた。

ガスパールは、俺が止めることを露ほども疑わず、泰然不動としていた。

そんな風に、俺達は稽古を続けた。時には打太刀と
0/5000
จาก: -
เป็น: -
ผลลัพธ์ (ไทย) 1: [สำเนา]
คัดลอก!
俺が違和感を持ったのは、ガスパールが一撃を打った後の動きだった。 初めは慎重な攻め口なのかとも思ったが、何度か繰り返すうちにこれは次にどうしていいか分からない者の動作であるという所に思い至った。 一撃一撃は鋭く、素振りを真面目に取り組んできたものだと分かる。 それだけに、その後の動きがいかにもお粗末なのが不思議だったが、素振りから先の訓練を受けていないのならばさもありなんといったとこだ。「妹の話では、昨年から剣の修行を始めたとのことだったが……」 俺は狼狽してぽつりと言う。「……始めたさっ! 訓練場の、掃除と、武具磨きをなっ!」 俺の方をキッと睨むと、ガスパールは絞り出す様に言う。「去年の秋から1年間は、来る日も来る日も掃除と武具の手入れと、騎士達の休憩の準備だった。今年の秋になってようやく木剣を持つことを許されたけど、できるのは素振りだけ。走る訓練も、決められた距離しか走れない」 俺は前世における、伝統芸能の弟子を思い出した。 確か入門したてのころはその芸とは何の関係もない事を延々とやらされるということだった。 そうして10年20年をかけて一人前に育て上げられるという。 武門の侯爵家。 赤獅子のランベルト。 まさか嫡男に、いや嫡男だからこそ、そのような古風な修練を積ませるのだろう。「初めは、剣の修行ができると聞いて嬉しかった。父上のような騎士になるのが、俺の目標だから。 でも、実際は掃除や武具の手入れなんていう雑用ばっかりで……」 親父さんに憧れていたのならば、尚更理想と現実の格差が痛かったことだろう。 我が家の場合、別に武門の家柄ではないし、父上も公爵としての義務程度にしか剣技は身に付けていない。 俺に関しても、立派な騎士になって欲しいなどと期待していない。 なので完全にロイドに任せっきりで、そのロイドも出し惜しみせずにどんどん実技を教えてくれる。 教育方針の違いという奴だ。 俺の方は普通に公爵家として最低限の技量を求められ、俺個人が実戦的なものを身につけるのを望んだからロイドが応えてくれている。 いや、かつてロイドに暇を出しても諌めなかった父上のことだ、最低限の技量すら求めていないのかもしれない。 ロイドは優秀だから俺に合わせて段階的な訓練をしてくれてはいるが、あくまでもロイド個人の良識によって教育されている。 それに対してガスパールの方は、歴代のランベルト侯爵家に連綿と受け継がれてきた、言わば一族としての教育方針の元に騎士として鍛えられているはずだ。 今は俺の方が剣技としては上だが、それはあくまでも今だけの話。 ランベルト流の育成方法が積み重ねられていけば、俺はあっさりと負けるだろう。 言わば、与えられた同じ量の砂で、俺は山をつくり、ガスパールは土台をつくっているようなものだ。 一時を見れば俺の方が高いが、将来を見ればどちらが高くなるかなど明らかである。「言われたとおりにやってきたけど、これで本当に剣の腕が上がるのか、立派な騎士になれるのかずっと不安だった」 暗い表情で語るガスパール。 その気持ちは理解できる。 というか、よく1年間やりきったものだ。 以前の丸豚時代の俺ならば、多分初日で投げ出す。正確には、初日の半分で投げ出していたはずだ。 まあそれは極端な例だとしても、流石は武門の侯爵家を継ぐ者。 きっとそれまでの育ちで積み重ねられたものもあるのだろう。「それでも、父上を信じて、自分がやっていることには意味があると信じてやったきた。でも……」 俺に、3年前は歯牙にもかけない小物だった奴に走りで敗れ、剣でも苦杯を舐めさせられた。 それは、足元が崩れるような心境だっただろう。 それで「うそつき」という言葉が出たのだ。 だけどガスパール。 お前の親父さんは嘘つきじゃないぞ。 お前が大きな山をつくれるように、しっかり土台を固めてくれているんだ。 今俺の方が少し高い位置にいることなんて気にするな。 お前は王道を歩いているんだから。 心からそう思った。 だが、言葉にすることは出来ない。してはいけない。 この事は、ガスパール自身で気づかなければいけないことだからだ。「お前に、よりにもよってあのマルセル・アルダートンに敗れた……。同世代でも、優秀と名高い者達にならば納得できるのに」 俺の駄目っぷりは結構貴族社会で広まっているらしい。 どこから漏れたのだろう。 3年前によっぽどやらかしたんだろうか……。 もしくは、父上や俺によって放逐された元使用人や男爵・騎士が他所でその非道を喧伝したのだろうか。 どっちも有りうるなぁ。 しかし、確かにそれならばショックだろう。 不安を飲み込んで耐えに耐えた訓練の成果が、あのマルセル・アルダートンにすら劣る、なんて。 助言をしたくなる気持ちをぐっと抑える。 他人様の家の教育方針に口をはさむのはお互い良くない。 しかも武門の侯爵家の伝統的な育成法なのだ。他人が横槍を入れるべきではない。 しかし、3年前は正義感溢れる少年だったガスパールが、今はどうだ。 歩む道を信じきれず、尖って、見ず知らずの同世代にいきなり勝負を仕掛けるような性格に変貌してしまっている。 これでいいのだろうか。 侯爵家の為というよりも、本人の為に。 今日の敗北で、ガスパールの歪みは確実に加速する、そんな気がした。「……もうオレは、剣は持たない」「なっ!? ガスパール様っ!」「止めるなシド! オレには才能がないんだ。この1年と数箇月の訓練で何も得られていない!」 成果が得られないのは確かに辛い。 俺自身、少しずつ走れる距離が増えていったり走りきる速度が上がったり、できる足捌きや型が増えたりという数的変化を観測できなければ、続けるのは難しかったのは容易に想像できる。 自分の成長を観測できない修行。 それは本当に辛く、だからこそやり遂げた先に大きな世界が開けるものだろう。 ガスパールはその扉に手をかけつつあるが、それに気づかぬまま背を向けようとしている。
「そんな事はありません! 侯爵様も騎士の皆も、ガスパール様に期待しております!」

「もういいんだっ!」

かぶりを振るガスパールと、必死に宥めようとするシド。

どうする。

これは確実に、原作ゲームでは無かったエピソードだ。
丸豚だった俺は、王都に来ても広場になど行かないだろうし、よしんば行ったとしても走らないので勝負にならない。

原作におけるガスパールは、この停滞期間を自力で乗り越え、自信溢れる俺様系へと成長を遂げたはずだ。

このままでは、ガスパールの今後に大きな影響が出る。

原作通りには俺がいるので行かないし、させるつもりもないのだが、俺の干渉によって他人に悪影響を与えるのは可能な限り――そう、ミシュリーヌと俺の生存に関わらない限りにおいては避けたいところだ。

今手を出せば、ガスパールは自分で停滞を克服する機会を失う。
手を出さなければ、予測出来ない悪影響を及ぼす可能性がある。

どうすればいいっ。

俺は歯を食いしばり、考える。

己の力で殻を破り、次の段階へ至って欲しい。
それは嘘偽りのない想いだ。
莫迦が付くほど真っ正直なこいつを、俺は気に入ってしまったようだから。

だが同時に、今手を差し伸べなくていいのかという迷いもある。
ここで見守る事が、果たしてガスパールの為になるのか。

言い争うランベルト主従を前に俺は悩みに悩み――



「すまんガスパール! 俺にはどうしたらいいか分からん!」

己の不甲斐なさを謝った。



「……何故お前がオレに謝罪などする! 情けをかけたつもりか? それとも憐れみか!?」

激昂するガスパール。

「違うっ!!」

それを上回る怒声を俺は放った。

「俺ではお前を導くことができない。その事が悔しいんだ!」

ガスパールはぽかんとした表情になる。

「ガスパール、お前は凄い。何の意味があるのか分からないような修行を文句も言わずに1年間やり抜くなんて、並大抵の奴じゃあできない。俺には絶対に無理だ。そんなお前だから、きっとそのうち気づいたはずだ。それを、俺が邪魔してしまった!」

俺は一気呵成にまくし立てる。
こうなったら呆れられようが変な目で見られようが構わん。

「お前がやってきた修行そのものに、きっと大した意味はない。いや、ないと言ってしまうのは早計かもしれないか……。ああとにかく、その大した意味の無い事を文句も言わずにやり抜いたことにこそ、意味があるはずだ。それをやって初めて見える何かがあるんだと思う。だから、お前のやってきたことは無駄なんかじゃない! ――だけど」

俺はもどかしさに胸を焼かれながら、言い募る。

「それを俺が言ってしまってはいけなかったんだ。すまない、俺はお前が自分で気づく機会を奪ってしまった」

ああ、結局ぶちまけてしまった。
俺がヴォル爺との問答で得たものの見方。
これは、自力で発見してこそ血肉となる性質のもの。
その機会を駄目にした俺の、罪は重い。

「きっとお前はこれから、たくさんの隠された意味に気づくはずだ。けれど、最初の気づきに手を貸してしまった以上、お前はその後の気づきを本当に自分のものとは思えないかもしれない。それが、何より申し訳ない」

気が付けば俺は泣いていた。

他人の可能性を奪ってしまった後悔と、それがガスパールという大いなる可能性を秘めた男だったという事実に。
原作の登場人物だからではない。
俺は実際に競い合い心を晒した目の前のこいつを認め、だからこそ己の無様が辛かった。

「《文王馬車を曳く》か……」
ガスパールは下位古代語の故事を引いた。

「そうだ。いや、そもそもの始まりから意味を暴露してしまっているのだ。始めから自力で馬車をひかせなかったようなものだ……」

俺は意気消沈する。

この故事は前世の世界にもあったもので、周の文王が太公望に馬車を曳くように言われるというものだ。
言われたとおり自力で馬車を曳いた文王だが、200歩ほどで止まってしまう。
そこから、部下が手を貸して600歩ほど曳いて止まった時、太公望がその意味を語る。
200年――つまり自力で曳いた200歩分は周王朝が自力で成り立つが、残りの600年は他人の手を借りての存続となる。そのような占いだったのだ。


「……こんな風には考えられないか、始めからそれが国の命数を決めると知ってていれば、千歩でも二千歩でも馬車を曳けると」

ガスパールは、静かな口調でそう言った。

俺は顔を上げる。

そこには、毒気を抜かれたかのような表情のガスパールが俺を見ていた。

「意地の悪い世界のことだ、その場合、国の命数を決めるという前提を覆しかねない」

「ははっ、それは反則だな」

ガスパールは自然な笑顔を見せた。

「何でお前は、そんなにオレの事で必死になっているんだ?」
難しい質問をぽんとしてこられた。
まあ最もだよな。
昨日会ったばかりだし、3年前のは俺としては無かったことにしたいレベルの過去だし。

「何でって……、何でだろうなぁ?」
理由はいろいろあるはずなのだが、いざ面と向かって尋ねられるとはっきりと言葉にできない。

「くっ、ははははっ! 何だよそれは! 変な奴だな……」
ガスパールは大笑いする。
目尻が少しだけ光っていた。

「ええー、まあ確かに、変かもしれないな、ははは」
俺も自然に笑いがこみ上げ、暫くの間2人で笑っていた。

それから、どちらからというでもなく袋竹刀を手に、型稽古を始めた。


それは不思議な感覚だった。


俺がいつもロイドと稽古する時とは逆で仕太刀役になり、隙をつくる。
そうするとガスパールは、型なんか知らないはずなのに、そこに剣を振ってきた。
俺はそれを定められた動きで回避し、ガスパールの頭に打ちかかり、寸前で止める。

自分でも驚くほど、当たる寸前で止める事ができた。

ガスパールは、俺が止めることを露ほども疑わず、泰然不動としていた。

そんな風に、俺達は稽古を続けた。時には打太刀と
การแปล กรุณารอสักครู่..
ผลลัพธ์ (ไทย) 2:[สำเนา]
คัดลอก!
ผมมีความรู้สึกของความไม่ลงรอยกันก็คือการเคลื่อนไหวหลังจาก Gaspard หลงเป่า
แม้ว่าจะเริ่มคิดว่ายังระมัดระวังหรือ Semeguchi ของนี้ได้นำไปคิดว่าในสถานที่ที่เรียกว่าการดำเนินงานของผู้ที่ไม่ทราบว่าแล้วทำไมบอกว่าในขณะที่คุณทำซ้ำหลายครั้ง
พัดพัดคมคุณสามารถมองเห็นสิ่งที่ได้รับการทำงานอย่างจริงจังแกว่งปฏิบัติ
Soredakeni แต่ที่ตามมาคือการเคลื่อนไหวหมัดจริงๆเป็นเรื่องแปลกก็ Toko ดังกล่าวเป็นสิ่งที่มีหรืออื่น ๆ หากคุณไม่ได้รับการฝึกอบรมก่อนหน้านี้จากการแกว่งการปฏิบัติ "ในเรื่องของน้องสาว แต่ ...... เป็นที่ของการฝึกอบรมเริ่มดาบจากปีที่แล้ว" ผมกระซิบกับความกลัว "...... ผมเริ่มตำรวจสนามการฝึกอบรมและการทำความสะอาดเป็นเกราะ Shine!" เมื่อจ้องและปิดคนของฉัน, Gaspard กล่าวว่าเป็นบีบ "หนึ่งปีจากฤดูใบไม้ร่วงวันหลังจากวันและการดูแลการทำความสะอาดและเกราะมันก็พร้อมสำหรับอัศวินของการแบ่ง. ฉันได้รับอนุญาตให้มีดาบไม้ในที่สุดก็จะกลายเป็นฤดูใบไม้ร่วงของปีนี้จะสามารถ นอกจากนี้ยังมีการฝึกอบรมการปฏิบัติเพียงแกว่ง. ทำงานไม่ได้ทำงานที่กำหนดไว้เพียงระยะทาง "ฉันในชีวิตก่อนหน้านี้จำได้ว่าสาวกของศิลปะแบบดั้งเดิม แน่นอนเวลาสดเบื้องต้นมันถูกที่ไม่มีที่สิ้นสุด Yarasa ที่มีอะไรจะทำอย่างไรกับเกย์ จากนั้นในการที่จะนำขึ้นไปที่เต็มเปี่ยมกว่า '10 '20 ครอบครัวมาร์ควิสแห่งครอบครัวทหาร Red Lion แลมเบิร์ วิธีที่จะเป็นทายาทไม่มีทายาทเพียงเพราะจะทำให้เกิดการปฏิบัติที่เต็มไปด้วยโบราณดังกล่าว "ในตอนแรกมันจะกลายเป็นอัศวินเช่นจะถามฉันมีความสุข. บิดาและสามารถฝึกดาบเพราะเป้าหมายของฉัน. แต่จริง ...... เพียงในงานบ้านที่ผมบอกว่าการดูแลของการทำความสะอาดและชุดเกราะ" และความปรารถนาที่จะเป็นพ่อ ถ้าคุณได้รับไปก็จะยังคงมีอุดมคติและความเป็นจริงของความแตกต่างเจ็บ ในกรณีที่บ้านของเราไม่ได้เป็นครอบครัวทหารที่แยกต่างหากจากสายเลือดพ่อยังดาบเพียงหน้าที่เป็นดยุคไม่ได้สวมใส่ นอกจากนี้ด้วยความเคารพกับผม ฯลฯ และไม่ได้คาดหวังต้องการที่จะเป็นอัศวินที่ดี เพื่อให้สมบูรณ์ Kkiri ซ้ายไปลอยด์ผมผมมากขึ้นและสอนการปฏิบัติโดยไม่ จำกัด ที่ยังลอยด์ มันเป็นคนที่แตกต่างในนโยบายการศึกษา โดยปกติผู้ที่ฉันถามขั้นต่ำของสกิลเป็นดุ๊กผมแต่ละคนก็เต็มใจที่จะตอบสนองความลอยด์จากต้องการที่จะสวมใส่สิ่งที่ลักษณะการต่อสู้ ไม่มีสิ่งที่ครั้งหนึ่งเคยเป็นของพ่อที่ไม่ได้ประท้วงได้ออกเวลาว่างที่จะลอยด์แม้มันอาจจะไม่ขั้นต่ำที่กำลังมองหาของสกิล ลอยด์และจะทำขั้นตอนโดยขั้นตอนการฝึกอบรมให้สอดคล้องกับฉันเพราะเป็นเลิศ แต่เป็นเพียงการศึกษาด้วยความรู้สึกที่ดีของแต่ละลอยด์ มันต่อ Gaspard หาและได้รับการผ่านลงมาติดต่อกันต่อเนื่องไปยังบ้านของแลมเบิร์กีส์เพื่อที่จะพูดก็ควรจะได้รับการฝึกฝนให้เป็นอัศวินกับนโยบายการศึกษาเดิมเป็นตระกูล ตอนนี้ แต่เหนือเป็นคนของฉันคือดาบมันเป็นเพียงตอนนี้เพียงแค่พูดคุย ถ้าเรารักษาวิธีการของการไหลของแลมเบิร์จะซ้อนผมจะสูญเสียความตรงไปตรงมา เพื่อที่จะพูดในทรายได้รับเงินจำนวนเดียวกันที่ฉันทำภูเขา Gaspard เหมือนได้ทำรากฐาน แม้ว่าฉันสูงขึ้นถ้าคุณดูที่ชั่วคราวก็เป็นที่ชัดเจนและไม่ว่าอย่างใดอย่างหนึ่งถ้าคุณดูที่เพิ่มขึ้นในอนาคต และ "ฉันมาในฐานะที่ถูกกล่าวนี้จริงๆสิ่งที่เกิดขึ้นแขนดาบมันเป็นความวิตกกังวลมากจะได้ใช้อัศวินดี" ดูมืด Gaspard กล่าวว่า ความรู้สึกที่คุณสามารถเข้าใจ หรือมากกว่ามันเป็นสิ่งที่เป็นหอกอย่างเต็มที่กันเป็นเวลาหนึ่งปี ถ้ายุคหมูรอบของฉันก่อนหน้านี้อาจจะโยนในวันแรก จะแม่นยำก็จะได้รับการทิ้งในครึ่งหนึ่งของวันแรก ดีแม้ว่าจะเป็นตัวอย่างมากคาดว่าจะประสบความสำเร็จให้กับครอบครัวมาร์ควิสแห่งครอบครัวทหารที่ ฉันแน่ใจว่าอาจจะเป็นบางส่วนที่ถูกซ้อนกันในเติบโตขึ้นมากับมัน "แต่ถึงกระนั้นผมเชื่อว่าพ่อเป็น Taki ทำเชื่อว่าเป็นที่ที่เขาจะทำทำให้รู้สึก. แต่ ...... " ให้ฉันคนที่อยู่ในที่หายไปวิ่งสามปีที่ผ่านมามันเป็นบทความเล็ก ๆ ที่ไม่ได้นำไปใช้กับฟัน มันก็เลียถ้วยขมในดาบ มันจะเป็นเท้าสภาพจิตใจเช่นการล่มสลาย มันก็ออกมาจากคำว่า "โกหก" ดังนั้น แต่ Gaspard ไม่ได้เป็นคนโกหกพ่อของคุณจะ คุณต้องสร้างภูเขาใหญ่ก็ฉันแข็งรากฐานที่มั่นคง ที่ดีขึ้นของฉันตอนนี้คุณไม่สนใจเกี่ยวกับการที่มีตำแหน่งสูง ๆ หน่อย ๆ เพราะฉันคุณกำลังเดินถนนสูง ขอแสดงความนับถือดังนั้นผมคิดว่า แต่มันก็ไม่สามารถอยู่ในคำพูด ไม่ ซึ่งหมายความว่าเพราะสิ่งที่จะต้องสังเกตเห็นใน Gaspard เจ้าของ "เพื่อคุณ .... แม้จะอยู่ในรุ่นเดียวกับที่หายไปเนื่องจากยังส่งผลในการที่มาร์เซลตันออลเด้อที่จะเชื่อถ้าเพื่อความเป็นเลิศและเป็นคนที่มีชื่อเสียงที่" เจ็บไม่ดีของฉันดูเหมือนว่าจะแพร่กระจายในชนชั้นสูงค่อนข้าง สงสัยรั่วจากที่ไหนสักแห่ง ...... ฉันสงสัยไม่ defintely Yarakashi สามปีที่ผ่านมา หรือผมสงสัยว่าพ่อและอดีตพนักงานและบารอนอัศวินที่ได้รับการไล่ออกโดยผมได้โน้มน้าวความชั่วร้ายของมันที่อื่น ฉันสงสัยว่าวิธีที่สามารถทำได้นอกจากนี้ยังมี แต่ก็แน่นอนว่ามันช็อต ผลของการฝึกอบรมที่เป็นหมีที่จะทนที่จะกลืนความวิตกกังวลที่ด้อยกว่าแม้กระทั่งการที่มาร์เซล Alderton, Nante ฉันปราบปรามความรู้สึกที่คุณจะต้องการคำแนะนำมาก และการที่จะเข้าไปยุ่งในบ้านคนอื่น ๆ เช่นนโยบายการศึกษาไม่ดีซึ่งกันและกัน และมันเป็นวิธีการฝึกอบรมแบบดั้งเดิมของครอบครัวมาร์ควิสแห่งครอบครัวทหาร อื่น ๆ ไม่ควรใส่ Yokoyari อย่างไรก็ตาม Gaspard สามปีที่ผ่านมาคือความรู้สึกของความยุติธรรมที่เต็มไปด้วยเด็กผู้ชาย แต่วิธีการเกี่ยวกับในขณะนี้ และไม่สมบูรณ์เชื่อว่าวิธีการที่คุณเดินและชี้ให้เห็นและพวกเขาได้รับการเปลี่ยนเป็นบุคลิกภาพเช่นติดเกมจู่ ๆ กับคนแปลกหน้าของคนรุ่นเดียวกัน คุณจะพูดว่า มากกว่าเพราะของครอบครัวมาร์กีส์และในนามของเงินต้น ความพ่ายแพ้ในวันนี้บิดเบือนของ Gaspard จะเร่งได้อย่างน่าเชื่อถือ, ความรู้สึกเช่นนั้น "...... อื่น ๆ ผมดาบไม่ได้" "กลายเป็น !? และ Gaspard Sama!" ที่จะ "หยุดนาซิ! ฉันมีความสามารถไม่มี. มันไม่ได้อะไรที่ได้รับในปีที่ผ่านมาและหลายเดือนของการฝึกอบรม "และไม่สามารถหาได้ผลอย่างแน่นอนเจ็บปวด ตัวเองเพื่อให้สามารถที่จะสังเกตเห็นจำนวนของการเปลี่ยนแปลงที่ขึ้นไปอัตราที่เป็นวิ่งเป็นไปได้หรือเดินระยะทางมากขึ้นและอื่น ๆ ที่คุณสามารถเรียกใช้เล็ก ๆ น้อย ๆ หรือมากกว่าการจัดการขาและประเภทที่อาจเพราะมันจะยังคงเป็นเรื่องยากสามารถคิดได้อย่างง่ายดาย การฝึกอบรมที่ไม่สามารถสังเกตเห็นการเจริญเติบโตของพวกเขา มันเป็นความเจ็บปวดจริงๆว่าทำไมโลกขนาดใหญ่เหล่านั้นจะเปิดให้คุณได้ทำให้มันไกลขนาดนี้เพราะก่อนหน้านี้ Gaspard มีในขณะที่ใช้มือที่ประตูก็จะกลับมาในขณะที่ Mukeyo แจ้งให้ทราบล่วงหน้าไม่คาดคิดมัน "ดังกล่าวเป็นสิ่งที่ไม่ได้เป็น! นอกจากนี้ทั้งหมดของมาร์กีส์เหมือนอัศวินยังเราคาดว่าจะ Gaspard ชอบ!" "อยากทำดีมากขึ้น!" Gaspard และเขย่าหัวของเขาซิดพยายามที่จะสงบหมด สิ่งที่ฉันจะ นี้อย่างแน่นอน แต่ก็มีฉากในเกมเดิมไม่มี ผมเป็นหมูรอบเพื่อจะไม่ไปเช่นตารางและยังจะมาถึงกษัตริย์เมโทรโพลิแทนก็เป็นได้ที่จะต่อสู้กับมันเพราะมันไม่ได้ทำงานได้ไป arguendo Gaspard ในต้นฉบับคุณเอาชนะความเมื่อยล้าในช่วงเวลานี้ของตัวเองก็จะได้เติบโตขึ้นเป็นความมั่นใจเต็มรูปแบบของระบบฉันเหมือน อัตรานี้ผลกระทบมากในอนาคตของ Gaspard และไม่ได้ไปเนื่องจากเดิมที่มีฉันเขาไม่ได้ไปได้ แต่การแทรกแซงของฉันมากที่สุดเท่าที่จะเป็นไปได้ที่จะส่งผลกระทบต่อคนอื่น ๆ ด้วย - ดังนั้นที่คุณต้องการหลีกเลี่ยงตราบใดที่มันไม่สำคัญต่อการอยู่รอดของฉันและ Mishurinu ครั้งที่หนึ่ง หากคุณใส่มือของคุณตอนนี้ Gaspard สูญเสียโอกาสที่จะเอาชนะความเมื่อยล้าด้วยตัวเอง โดยไม่ต้องออกจากมือซึ่งอาจส่งผลกระทบที่คาดเดาไม่ วิธี Ii ~ Tsu ถ้า ผมฟัน clenched ผมคิดว่า แพ้เปลือกในอำนาจของตัวเองเราต้องการให้คุณที่จะมาถึงขั้นตอนต่อไป มันเป็นความรู้สึกที่จริงใจอยู่ ซื่อสัตย์อย่างสมบูรณ์แบบผู้ชายเป็นไม้คนโง่เพราะฉันชอบ แต่ในเวลาเดียวกันนอกจากนี้ยังมีความลังเลก็คือว่ามันโอเคไม่ถึงออกตอนนี้ ที่นี่ที่คุณดูมันคือจริงๆสิ่งที่สร้างขึ้นสำหรับ Gaspard ก่อนที่จะทะเลาะกันแลมเบิร์ปัญหาผม master ทาสในปัญหา - "ขอโทษ Gaspard บอกได้ว่าเมื่อฉัน Wakaran ทองแดงเป็น!" ขอโทษ tameness ของเขาเอง "...... ทำไมคุณจะมีมากกว่าความเมตตา! เพื่อขอโทษดังกล่าวกับผมหรือไม่หรือความเมตตา !?" ไฟจะ Gaspard "Tsu ที่แตกต่างกัน!" เสียงโกรธมันจะเกินผมเป็นคนเดียว "ผมไม่สามารถนำคุณ. นั่นมันเป็นเรื่องน่าตกใจทำมัน!" Gaspard จะกลายเป็นรูปลักษณ์อ้าปากค้าง "Gaspard คุณเป็นที่น่าตื่นตาตื่นใจ. โดยไม่ต้องพูดบ่นเช่นไม่ทราบว่ามีการฝึกอบรมความหมายใด ๆ และ Nante อดทนเป็นเวลาหนึ่งปีก็เป็นไปไม่ได้ Ja คนงานง่าย. ฉันอยู่ในนั้นเป็นไปไม่ได้อย่างแน่นอน. มันเป็นเช่นนี้เพราะคุณฉันแน่ใจว่า คุณควรจะได้สังเกตเห็นพวกเขา. มันฉันได้มีอยู่ในทาง! "ฉันลุกโชนอยู่ที่จังหวะ และเกี่ยวกับที่จะประหลาดใจเมื่อเกิดเหตุการณ์นี้ แต่เรื่องไม่เป็นเรื่องเกี่ยวกับที่จะเห็นในสายตาแปลก ๆ ใน "การฝึกอบรมตัวเองคุณมาไม่แน่นอนหมายถึงมาก. ไม่ .... โอ้อยู่แล้วหรืออาจจะก่อนวัยอันควรและเป็นหนึ่งที่จะบอกว่ามันไม่ได้และดึงหอกโดยไม่บอกบ่นว่าไม่มีความหมายมาก . กับสิ่งที่มันเป็นควรจะมีความรู้สึกฉันคิดว่าฉันมีบางสิ่งบางอย่างที่มีลักษณะเป็นครั้งแรกที่ทำมันเป็นเช่นนั้นไม่ได้เป็นบางสิ่งบางอย่างที่คุณเสียของมันมาได้ -.! 's แต่ "หน้าอกของฉันที่จะอดทนในขณะที่มันถูกเผาไหม้และการโต้แย้งอย่างฉุนเฉียว "ผมไม่ได้ทำมันจะหายไปคือฉัน. และขอโทษฉันคุณได้ปล้นโอกาสที่จะพบว่าตัวเองว่า" โอ้ผมทิ้งหลังจากทั้งหมด ดู แต่ฉันได้ในคำถามและคำตอบกับคน Vaulx-en-เก่า นี่คือสิ่งที่เป็นธรรมชาติของเนื้อและเลือดเท่านั้นแล้วค้นพบตัวเอง ของผมก็เสียโอกาสที่บาปหนัก "ฉันแน่ใจว่าคุณอยู่ในขณะนี้ควรแจ้งให้ทราบจำนวนมากของความหมายที่ซ่อนอยู่. แต่ยิ่งไปกว่านั้นมีการยืมมือที่จะแจ้งให้ทราบล่วงหน้าก่อนที่คุณอาจไม่คิดว่าการรับรู้ต่อมาจริงๆสิ่งที่ฉัน. มัน แต่เหนือสิ่งอื่นมันไม่ได้ขอโทษ "ฉันได้ฉันร้องไห้ฉันรู้ว่ามัน และเสียใจที่มีการปล้นความเป็นไปได้ของผู้อื่นความจริงที่ว่ามันเป็นคนที่มีความเป็นไปได้ที่ดีที่ซ่อน Gaspard มันไม่ได้เป็นเพราะตัวละครของเดิม ฉันจะยอมรับคนที่อยู่ในหน้าของการแข่งขันจริงสัมผัสตาหัวใจทำไมของตัวเองเทอะทะก็เป็นความเจ็บปวด "" จับสายการบินเหวิน "หรือ ...... " Gaspard ลบภาษาโบราณล่างของเรื่อง และ "ใช่. ดีจะได้จบลงด้วยการเปิดเผยความหมายจากสถานที่แรกของการเริ่มต้น. เหมือนไม่ได้จับรถม้าของตัวเองจากจุดเริ่มต้น ...... " ฉันจะไม่ผิดหวัง เรื่องนี้ในสิ่งที่เป็นโลกของชีวิตก่อนหน้านั้นมันเป็นสิ่งที่เส้นรอบวงของเหวินจะบอกให้วาดรถม้าไปตกปลา มันเป็นเหวินได้รับโดยการลบตัวเองในรถม้าในขณะที่มันได้รับการกล่าวว่า แต่มันจะหยุดอยู่ประมาณ 200 ขั้นตอน จากนั้นเมื่อผู้ใต้บังคับบัญชาได้หยุดเล่นประมาณ 600 ขั้นตอนในการยืมมือพูดคุยเกี่ยวกับการตกปลาความหมายของมัน 200 ปี - นั่นคือ 200 ก้าวที่จะดึงตัวเอง แต่ราชวงศ์โจวเป็นที่ยอมรับของตัวเองส่วนที่เหลือของ 600 ปีมันเป็นความอยู่รอดของความช่วยเหลือมือของคนอื่น ๆ และมันก็เป็นเช่นหมอดู "...... อย่าคิดเช่นนี้และถ้ามันเป็นจากจุดเริ่มต้นรู้ว่ามันและกำหนดเลขของประเทศสองพันขั้นตอนแม้ในขณะที่ Hikeru รถม้าลากแม้พันขั้นตอน" เป็น Gaspar กล่าวว่าดังนั้นในโทนที่สงบนิ่ง มันเป็น ฉันยกใบหน้า ที่ด้านล่างแสดงออกของ Gaspard เช่นถ้ามันถูกดึงออกมาจากพิษที่ถูกดูฉัน "มันเป็นเรื่องที่น่ารังเกียจโลกในกรณีที่ประเทศที่อาจพลิกคว่ำสมมติฐานที่กำหนดนับว่า" "ฮ่า ๆ ~ Tsu มันเหม็น Bookshelf" Gaspard ก็แสดงให้เห็นรอยยิ้มที่เป็นธรรมชาติ "สิ่งที่คุณจะทำเพื่อพวกเขาหรือไม่หมดสิ่งที่ฉัน" มันก็มาปรากฏเป็นคำถามที่ยาก ดีมันมากที่สุด The'm เพิ่งพบเมื่อวานนี้เมื่อสามปีก่อนที่ผ่านมาเป็นระดับที่คุณต้องการที่จะเป็นฉันมันไม่ได้ "สิ่งที่ฉัน ... สงสัยผมสงสัยอะไร" ควรจะเหตุผลบางอย่างมาก แต่ไม่ได้คำพูดได้อย่างชัดเจนเมื่อถามต่อพื้นผิวฉุกเฉิน "โอ๊ะที่ฮ่า ๆ ๆ ๆ ~ Tsu อะไรจะมันคนแปลกนา ...... " Gaspard จะหัวเราะดี บริเวณรอบดวงตาได้รับการเรืองแสงนิด ๆ หน่อย ๆ "อีดีแน่นอนนาอาจจะตลกแม่ของฉัน" ฉันยังเป็นธรรมชาติเสียงหัวเราะซึมขึ้นหัวเราะคนสองคนในขณะที่ จากนั้นจะส่งมอบถุงดาบไม้ไผ่โดยไม่ต้องบอกว่าจากทั้งสองและเริ่มฝึกประเภท มันเป็นความรู้สึกที่แปลก ฉันมักจะกลายเป็นดาบข้อกำหนดบทบาทในสิ่งที่ตรงกันข้ามและเมื่อการปฏิบัติและลอยด์จะสร้างโอกาส Gaspard แล้ว แต่มันไม่ควรจะทราบชนิดบางสิ่งบางอย่างที่เราได้มีการโบกดาบ ผมจะหลีกเลี่ยงในการเคลื่อนไหวที่จะพิจารณามันและนำออกจากหัวของ Gaspar ผมหยุดอยู่ที่ปาก น่าแปลกใจตัวเองและก็สามารถที่จะหยุดหมิ่นตี Gaspard เป็นน้ำค้างที่ฉันจะหยุดไม่ต้องสงสัยว่าเป็นตัวเองครอบครองอสังหาริมทรัพย์ ในแบบที่ผมเรายังคงใช้ และบางครั้ง uchidachi














































































































































































































































การแปล กรุณารอสักครู่..
ผลลัพธ์ (ไทย) 3:[สำเนา]
คัดลอก!
ผมรู้สึกว่ามันคือเจ้ากาสปาร์ดฺเคลื่อนไหวหลังจากโดนระเบิด ที่จุดเริ่มต้นของการพัฒนาและคิดอย่างรอบคอบ แต่แล้วฉันตระหนักว่าซ้ำหลายครั้ง ในช่วงต่อไป ไม่รู้ว่าใครอยู่ในการดำเนินงาน ระเบิดที่คมชัดที่พัด และจริงจังในอากาศ ที่ตามมาคือการเคลื่อนไหวที่ไม่ดี และถ้าคุณไม่ได้รับการฝึกอบรมจากอากาศ เกินไป" น้องสาวฉันพูดตั้งแต่ปีที่แล้ว และฝึกมัน . . . . . . . " ฉันก็เสียใจที่พูด 「

. . . . . . มันเริ่มขึ้นแล้ว ! การทำความสะอาดพื้น และแขนปัด ! คิสซินเจอร์ และจ้องมาที่ฉัน และพูดว่า เจ้ากาสปาร์ดฺบีบ หนึ่งปีตั้งแต่ช่วงฤดูใบไม้ร่วง

「ดูแลและทำความสะอาดชุดเกราะอัศวินและวันต่อวัน พร้อมที่พัก ฉันได้รับอนุญาตให้ตกปีนี้ มีเพียงดาบไม้ แต่สามารถแกว่ง การฝึกวิ่งผม」

กำหนดระยะทางที่ไม่เพียง แต่ใช้ในชาติก่อน ศิลปะการแสดงแบบดั้งเดิม เมื่อผมมั่นใจว่าเกิดขึ้นที่จุดเริ่มต้นและการแสดงของเขาก็ไม่มีอะไรจะทำและทำมัน เป็น 10 ปี 20 ปีจะถูกนำขึ้นในที่สาธารณะ โดยมาร์ควิสแห่งตระกูลซามูไร ใน แลมเบิร์ตสิงโตแดง แน่นอนลูกชายตามกฎหมายลูก ทำไมจะเป็นแบบเรียงซ้อนในการฝึกอบรมเก่าล้าสมัย ตอนแรก

「ฟังเพลงดาบสามารถมีความสุขได้ในฐานะพ่อ ผมจะสั่งจากเป้าหมาย แต่ . . . . . . . ที่จริงทำความสะอาดงานบ้านและเสื้อเกราะ สะอาด . ถ้าพ่อผมยาวเกินไป ผมจะปวดหัวทุกช่องว่างระหว่างอุดมคติและความเป็นจริง ถ้าไม่ใช่บ้านของผม เป็นครอบครัวต่างหาก ไม่ใช่เป็นเพียงดยุคแห่งเพลงดาบกับพ่อของเธอ ที่เกี่ยวกับฉันและฉันต้องการที่จะเป็นอัศวินอย่างที่คาดไว้ ดังนั้นฉันออกไปในครั้งเดียวเลย ลอยด์ว่าเขาจะไม่ จำกัด ในการสอนฝึก เขากล่าวว่า ความแตกต่างของนโยบายการศึกษา ฉันถามหนึ่งในทักษะสามัญในขั้นต่ำเป็นดยุค การต่อสู้กับบุคคลที่ต้องการเรียนรู้ภาษาญี่ปุ่น ไม่ ถ้าฉันให้พ่อ แต่ไม่ต้องใช้ทักษะน้อยอาจไม่ เป็นขั้นตอนการฝึกกับฉัน เขาฝีมือดี
การแปล กรุณารอสักครู่..
 
ภาษาอื่น ๆ
การสนับสนุนเครื่องมือแปลภาษา: กรีก, กันนาดา, กาลิเชียน, คลิงออน, คอร์สิกา, คาซัค, คาตาลัน, คินยารวันดา, คีร์กิซ, คุชราต, จอร์เจีย, จีน, จีนดั้งเดิม, ชวา, ชิเชวา, ซามัว, ซีบัวโน, ซุนดา, ซูลู, ญี่ปุ่น, ดัตช์, ตรวจหาภาษา, ตุรกี, ทมิฬ, ทาจิก, ทาทาร์, นอร์เวย์, บอสเนีย, บัลแกเรีย, บาสก์, ปัญจาป, ฝรั่งเศส, พาชตู, ฟริเชียน, ฟินแลนด์, ฟิลิปปินส์, ภาษาอินโดนีเซี, มองโกเลีย, มัลทีส, มาซีโดเนีย, มาราฐี, มาลากาซี, มาลายาลัม, มาเลย์, ม้ง, ยิดดิช, ยูเครน, รัสเซีย, ละติน, ลักเซมเบิร์ก, ลัตเวีย, ลาว, ลิทัวเนีย, สวาฮิลี, สวีเดน, สิงหล, สินธี, สเปน, สโลวัก, สโลวีเนีย, อังกฤษ, อัมฮาริก, อาร์เซอร์ไบจัน, อาร์เมเนีย, อาหรับ, อิกโบ, อิตาลี, อุยกูร์, อุสเบกิสถาน, อูรดู, ฮังการี, ฮัวซา, ฮาวาย, ฮินดี, ฮีบรู, เกลิกสกอต, เกาหลี, เขมร, เคิร์ด, เช็ก, เซอร์เบียน, เซโซโท, เดนมาร์ก, เตลูกู, เติร์กเมน, เนปาล, เบงกอล, เบลารุส, เปอร์เซีย, เมารี, เมียนมา (พม่า), เยอรมัน, เวลส์, เวียดนาม, เอสเปอแรนโต, เอสโทเนีย, เฮติครีโอล, แอฟริกา, แอลเบเนีย, โคซา, โครเอเชีย, โชนา, โซมาลี, โปรตุเกส, โปแลนด์, โยรูบา, โรมาเนีย, โอเดีย (โอริยา), ไทย, ไอซ์แลนด์, ไอร์แลนด์, การแปลภาษา.

Copyright ©2025 I Love Translation. All reserved.

E-mail: