五章 学校 入学編土台から替えればいいじゃない『精霊が見える者はね……その強大すぎる力ゆえに囲もうとする連中が後を絶たないの』 数年前の話だ การแปล - 五章 学校 入学編土台から替えればいいじゃない『精霊が見える者はね……その強大すぎる力ゆえに囲もうとする連中が後を絶たないの』 数年前の話だ ไทย วิธีการพูด

五章 学校 入学編土台から替えればいいじゃない『精霊が見える者はね……

五章 学校 入学編
土台から替えればいいじゃない
『精霊が見える者はね……その強大すぎる力ゆえに囲もうとする連中が後を絶たないの』

数年前の話だが、それは風の精霊に好かれたエルフのフィアの言葉だ。

彼女の場合、本気を出せば城壁を砕く風を放ち、災害レベルの竜巻だって起こせる。
それが集団ではなく個人で出来るのだ。強大な力を得ようと、欲に塗れた貴族や王族に狙われるに違いない。

だから精霊が見える者はそれを秘匿する。
世界から身を守る為に。





「リース……君は、精霊が見えるんだね?」
「っ!? どう……して?」

俺の言葉にリースは目を見開いたまま固まり、怯えた目で体を震わせていた。
この怯えよう、やはり彼女は知っている。精霊が見えて、そしてそれがどれだけ強大で狙われる力なのだと。

「落ち着きなさい、リース。俺は……いや、俺達は絶対にこの秘密を話したりしない。二人もいいな?」
「当然です! 安心してリース。私達は絶対に話したりしないと誓うわ」
「兄貴と姉ちゃんの言葉だ。俺も死んでも話さない!」

その声に安心したのか、リースの目から怯えが消えて体の緊張を解いた。

「ごめんなさい、取り乱したけどもう大丈夫です。母様が、精霊が見えるのは絶対にばれてはいけないっていつも言っていたんです。ばれたら貴方の人生が終ると、何度も聞かされていたので怖くて……」
「すまない。こういうのは何て言ったら良いかわからなくてな、無駄に怖がらせてしまったようだ」
「いえ、私だって逆の立場でしたら何と声をかけたらいいかわかりませんから。ですがどうして精霊が見えるとわかったんですか? もしかしてシリウス君も精霊が?」
「それは違う。俺の適性属性は知っているだろう? 四属性の精霊に好かれる要素が見当たらないな」
「あ……ごめんなさい」

仲間が居たと思って喜んだり、俺の属性で謝ったりと彼女の表情は目まぐるしく変わっていく。感情が表情に表れやすい素直な子だな。

「リースが謝ることじゃないさ。質問の答えだけど、俺は過去に精霊が見える……いや、好かれた人と会った事があるんだ。その人から感じた違和感……おそらくそれが精霊だと思うが、それを君からも感じたから解ったんだよ」
「私みたいな人に会った事があるんですか!?」
「大人で旅をしていた人なんだけどね、彼女もまた精霊が見えるのを隠していた」
「母様が言っていた事は間違ってなかったんですね」
「ですがシリウス様。大切な話なのはわかりますが、その精霊が見えるのと、リースの『フレイム』と何の関係があるんですか?」
「関係は大いにある。その人によると精霊は凄く嫉妬深いらしいんだ」
「嫉妬深い……とは? 偉大なる存在と言われている精霊が、そのような事をするんでしょうか?」
「残念ながらするらしい。こればっかりは好かれた人じゃないとわからないからな」

フィア曰く、風を使う時はやる気満々だが、土を使おうとするとヘソを曲げて力を貸すどころか逆に邪魔して一切使えなかったとか。
ここまでくれば彼女の精霊は嫌でもわかる。火を消し水を増幅するのだから、彼女は水の精霊に好かれているわけだ。

「リースは精霊が見えるし、声も聞こえるんだろう? 水と火を使った時の精霊を思い出してみるといい」
「確かに……水を使う時は嬉しそうに寄ってくるんですけど、『フレイム』の時は一切寄ってきません」
「君は夢中だったからわからなかったかもしれないが、『フレイム』発動直前に君の手元に違和感が集中していた気がする。おそらく、嫉妬して火を消してしまうんだろう」
「そんな……いつも楽しそうに漂っていて、時折話しかけてくる良い子なのに。そんな事をしていたなんて……」

信じていた者に裏切られた気分なのだろう、リースは目に見えて落ち込んでいた。
だけど考えてほしい。彼等は気まぐれでそうしているわけじゃなく、それが精霊であり習性みたいなものなのだ。人が易々と変えていい存在じゃあないんだ。

「それが精霊だから仕方ないさ。どうしても使いたいのなら、彼等を知り話してみることだよ。一回だけでもいいから、邪魔をしないでほしいとお願いしてみたらどうだ?」

これもフィアから聞いた実体験だが、必死にお願いして辛うじて『アース』らしき魔法が使えたらしい。ただ、その都度願うのも非常に疲れるので、その内『アース』は一切使わなくなったそうだが。

「やってみます。お願い……ちょっとだけ……ちょっとだけでいいの。私に火を使わせてほしいの」

彼女は目を瞑り、必死に精霊へと問いかけ……そして『フレイム』を発動させた。
開いた手から浮かんだのは小さいが、確かに火の玉であった。

「小さい上に形が歪だけど、間違いなく『フレイム』だな」
「おめでとう、リース!」
「出来た……出来ました!」

リースが喜びの声を上げると火はすぐに消えてしまった。やれやれ、どれだけ意志があるかわからないが、精霊ってのは本当に気難しいんだな。

「あ……もう、仕方のない精霊さんです」
「喜び過ぎたせいだな。感情をストレートに出しすぎだ」

少し膨れっ面であるが、原因が判明した御蔭もあって彼女の顔は晴れやかだった。

「何にしろこれで解決だな。今度実技があったらあの野郎に見せ付けてやれよリース姉!」
「いや、それはどうだろうな」

はたしてこれをあのグレゴリが認めるだろうか?
火が小さく維持も出来ない魔法なぞ認めん……とか言うに違いあるまい。そうすればまた苛められるのが目に浮かぶし、現状は変わらない。

「リースに失礼だけど、私も駄目な気がします」
「私もわかります。確かにこの程度では認められないでしょう」
「だったらどうするんだ? このままあの野郎の所に居て、またリース姉が落ち込むなんて嫌だぞ」

全員の視線が俺に集まる。レウスに至っては剣を片手にアイオーン組へ乗り込みかねないし、何とか案を出さなければ。ふむ……彼女をどうにかするんじゃなくて、環境か?

「そうだな……いっそ、リースをカラリス組に移動させるか?」

コネは使って何ぼだ。マグナ先生を通して学校長に伝えてもらおう。彼女は苛めにあってるので俺達の組に移動させてほしい。そして俺が彼女をエミリア達みたいに鍛えたいと伝えれば、学校長は面白がって許可するかもしれない。
グレゴリも『フレイム』が使えない者に興味は無いだろうし、手を放すのを惜しまない筈だ。

「それは良い考えですね! 私達も嬉しいですし、リースも安心です。是非ともやりましょう」
「流石兄貴だ! 俺は何でもするぜ!」
「ええっ!? ちょっと待ってください。そんな簡単にクラス替えなんて出来るわけが……」

突拍子の無い案にリースがありえないと反論する。そりゃあ一生徒である俺が、学校長を通さねばならない案件を言い出せば当然だろう。

「まあリースの言う事も一理あるが、君に聞いておきたい。リースは俺達の組に入りたいと思うかい?」
「それは……はい。皆さんと一緒に勉強出来たら嬉しいですけど」
「なら問題ないな。早速明日から動くから、もう少しだけアイオーン組で頑張ってほしい」
「あの……どうして私にここまでしてくださるのですか? 私は貴族でもお金はありませんし、精霊が見えるからー……った!」

何か失礼な事を言い出したので、彼女の頭に軽いチョップを食らわせる。痛くはないだろうが、頭を押さえつつこちらを見上げる彼女に少し真剣な顔で告げた。

「精霊だとか貴族とかは関係ない。リースは俺達の知り合いで、エミリアの友達だから助けたい。それだけの話だ」

俺と弟しか見えていなかったエミリアの友達になってくれたのがリースなのだ。前世の俺に相棒が居たように、心から信頼できる仲間が居るだけでも頼もしいものだ。
だからその彼女が困っているなら助けてやる。それがエミリアの為にもなるし、問題なんか一切無い。なにより、こんな良い子が泣いているなんて許せないだろう?

「……ありがとう……ございます」
「礼なら終ってからもらうさ。さて、そろそろ夕御飯の時間だが、今日はここで食べるか。リースも食べていくか?」
「え? でも食堂へ行けば用意されなくても」
「今から帰って食べるのも何だし、リースを初めて招待した記念だ。遠慮なく食べていきなさい」
「大丈夫よ、シリウス様のご飯は食堂の御飯より絶対に美味しいから。あのケーキを作ったと考えれば期待して損はないと思うけど?」
「ケーキ……そ、その……いただきます」

リースは唾を飲み込みつつ、申し訳無さそうに頷いた。そうそう、子供は素直が一番だぞ。

「献立はどうしようか。何が食べたい?」
「何でもいいけど、肉は外さないでほしい」
「こういう時こそお鍋です。皆で美味しくいただきましょう」
「じゃあ肉と野菜たっぷりの山菜鍋だな。レウス、血抜きしたブロック肉を狩ってこい。時間は三十分な」
「余裕だぜ。行ってきまーす!」
「私は野菜を洗って持って行きますね」

各々が作業に移る中、一人やる事がないリースは思わずエミリアに声をかけていた。

「あの……エミリア? 話の流れからシリウス君が料理を作るようだけど、普通は従者の貴方が作るんじゃあ?」
「私が作る時もあるけど、普段はシリウス様が作るのよ。あのケーキを開発したのもシリウス様なんだから」
「ケーキも!? う、う〜ん……本当にお母さんみたいね」
「シリウス様をそこらの人と一緒にしては駄目よ」

貴族を知る彼女からすれば、主人である俺の行動がおかしく見えて仕方ないのだろう。
だが、他所は他所で家は家だ。常識など知らぬわ。
さてと、出汁用の昆布はどれだけ余ってたかな?








――― エミリア ―――



「はぁ……エミリアの言った通りだね。あのナベって料理、初めて食べたけど食堂のご飯よりずっと美味しかったよ」
「シリウス様の料理はもっと沢山あるのよ。お鍋なんかその内の一つでしかないんだから」
「何であんなにアイデアが出るのかわからないけど、不味い料理なんか一回も作った事ないよな」

ダイア荘で食事を終え、私達は学生寮へと帰っている途中です。
そんな中でリースはシリウス様の作った鍋料理がとても気に入った様子で、満足そうに私達の横を歩いています。初対面であるリースの心をここまで掴むとは、流石はシリウス様です。

「貴方から話を聞いた時は、そんな凄い人っているのかなと疑問に思っていたけど、実際に会ってよくわかったわ。確かに凄いけど……どこか不思議な人ね」
「不思議? 不思議なのかリース姉?」
「ええ、とっても不思議な人よ。私は貴族になって少ししか経ってないけど、貴族社会で見た従者の扱いはあまり良くなかったわ。なのにあの人は平民とは言え、従者である貴方達に嫌がる命令なんか一切しないし、まるで家族のように大切にしている」

エリナさんも同じような事を言っていました。
あの御方は私達を従者ではなく家族のように接する貴族としてあるまじき行為をしておられますが、そんな御方だからこそ支えたい、期待に応えたいと思えるのです。それはシリウス様のお母様であるアリア様と同じだと。

「だから不思議な人だなぁ……と、思って。私の家族はもう父様だけなのに、エリュシオンまで来てまだ一度しか会った事がないし、どう思われているのかさえわからないの。だから……不謹慎だけど貴方達がちょっと羨ましいかな」
「だったら……リースも従者になる?」
「ええっ!?」

うん、ふと浮かんだ案ですが悪くない気がします。リースと一緒に居れますし、シリウス様も悪く思っていない様子です。リースが落ちるのも時間の問題ですし、第一婦人として候補に入れておきましょう。

「…………無理! 私貴族だし、無理だから!」
「妙に間があったけど、想像でもしたのかしら?」
「違うから! レウス君も何か言って!」

慌てふためき、レウスに助けを求めるリースは可愛いです。だけど、レウスは時折困った発言をする時がありますから、あまり
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บทที่ 5 เข้าชมแนะนำในคำอื่น ๆ จากพื้นดิน"ที่เห็นป้ายวิญญาณ พลังงานแรงเกินไปของการไม่รู้จักจบ และแบกแดดเนื่องจากพวกคุณ ไม่กี่ปีที่ผ่านมา แต่ของความกลัวของเอลฟ์ถูกชอบ โดยคำว่าวิญญาณลม ลมแบ่งผนังคุณเธอใส่ระดับภัยพิบัติทอร์นาโดที่ฉันสามารถทำ ของกลุ่มนั้น ที่บุคคลนั้นไม่ มันต้องถูกโจมตี โดยความปรารถนา anguished และมีประสิทธิภาพขุนนาง และราชวงศ์ ดังนั้น วิญญาณจะ ปกปิดมัน เพื่อป้องกันตัวเองจากโลก"เช่า คุณเห็นวิญญาณ ไม่มัน 」ดูสาว วิธีการเกี่ยวกับ... ? 」 ไม่สะทกมวลซ้ายฉันมากกว่าเช่า ตากลัว นี้กลัวบอกเธอ และดูสุรา และโจมตี ด้วยพลังอันยิ่งใหญ่เพียงไร"สงบลงการเช่า ฉัน... ไม่ เราไม่พูดความลับนี้แน่นอน คู่ดี 」"แน่นอน การรักษาความปลอดภัยค่าเช่า ข้าพเจ้าขอสาบานเราไม่ได้พูดคุย"พี่ชายและน้องสาวของฉันกล่าวว่า ไม่พูดมากเกินไปตาย 」 ปลดปล่อยการให้ หรือเช่าจากกลัวหาย แก้ไขความตึงเครียดของร่างกาย"แต่ขออภัย distraught ได้แล้ว ฉันฉันบอกว่า ฉันเป็นแม่ของเขาไม่ได้จริง ๆ บอกหลายครั้งตลอดอายุของคุณหากได้รับ และ. ... ""ฉันขอโทษ ถ้าคุณไม่ทราบวิธีที่ดีนี้เป็นสิ่งที่ผมหมายถึง เสียตกใจขณะให้ฉันเหมือนกัน""ไม่เคยพูดว่า ถ้าฉันกลับตำแหน่ง แม้ว่า จึงปรากฏ และพบอะไร ไม่? SIRIUS คุณจิตใจ 」"ก็แตกต่างกัน คุณทราบว่าแอตทริบิวต์ออกกำลังกายของฉัน ไม่มีแอตทริบิวต์ของวิญญาณ likable 4 ขององค์ประกอบ"โอ้... ขอโทษ มีเพื่อน และผมยินดี และ 謝ttari ในแอตทริบิวต์ของฉันจะมองเธออย่างรวดเร็วมีการเปลี่ยนแปลงใบหน้า การเชื่อฟังอารมณ์ใบหน้าเด็กเพื่อเข้าสู่ระบบ' เช่าไม่ต้องขอโทษด้วย คือคำตอบของคำถาม แต่ฉันดูสุราในอดีต ฉันมีการเน พบ และดีชอบ Unease ที่ผมรู้สึกจากบุคคล ผมคิดว่า น่าจะเป็นตัว แต่รู้สึกคุณนี้"ฉันได้พบคนที่ชอบฉัน 」" แต่ฉันเป็นคนที่เดินกับผู้ใหญ่ เธอยังเห็นจิตวิญญาณของการปกปิด「母様が言っていた事は間違ってなかったんですね」「ですがシリウス様。大切な話なのはわかりますが、その精霊が見えるのと、リースの『フレイム』と何の関係があるんですか?」「関係は大いにある。その人によると精霊は凄く嫉妬深いらしいんだ」「嫉妬深い……とは? 偉大なる存在と言われている精霊が、そのような事をするんでしょうか?」「残念ながらするらしい。こればっかりは好かれた人じゃないとわからないからな」 フィア曰く、風を使う時はやる気満々だが、土を使おうとするとヘソを曲げて力を貸すどころか逆に邪魔して一切使えなかったとか。 ここまでくれば彼女の精霊は嫌でもわかる。火を消し水を増幅するのだから、彼女は水の精霊に好かれているわけだ。「リースは精霊が見えるし、声も聞こえるんだろう? 水と火を使った時の精霊を思い出してみるといい」「確かに……水を使う時は嬉しそうに寄ってくるんですけど、『フレイム』の時は一切寄ってきません」「君は夢中だったからわからなかったかもしれないが、『フレイム』発動直前に君の手元に違和感が集中していた気がする。おそらく、嫉妬して火を消してしまうんだろう」「そんな……いつも楽しそうに漂っていて、時折話しかけてくる良い子なのに。そんな事をしていたなんて……」 信じていた者に裏切られた気分なのだろう、リースは目に見えて落ち込んでいた。 だけど考えてほしい。彼等は気まぐれでそうしているわけじゃなく、それが精霊であり習性みたいなものなのだ。人が易々と変えていい存在じゃあないんだ。「それが精霊だから仕方ないさ。どうしても使いたいのなら、彼等を知り話してみることだよ。一回だけでもいいから、邪魔をしないでほしいとお願いしてみたらどうだ?」 これもフィアから聞いた実体験だが、必死にお願いして辛うじて『アース』らしき魔法が使えたらしい。ただ、その都度願うのも非常に疲れるので、その内『アース』は一切使わなくなったそうだが。「やってみます。お願い……ちょっとだけ……ちょっとだけでいいの。私に火を使わせてほしいの」 彼女は目を瞑り、必死に精霊へと問いかけ……そして『フレイム』を発動させた。 開いた手から浮かんだのは小さいが、確かに火の玉であった。「小さい上に形が歪だけど、間違いなく『フレイム』だな」「おめでとう、リース!」「出来た……出来ました!」 リースが喜びの声を上げると火はすぐに消えてしまった。やれやれ、どれだけ意志があるかわからないが、精霊ってのは本当に気難しいんだな。「あ……もう、仕方のない精霊さんです」「喜び過ぎたせいだな。感情をストレートに出しすぎだ」 少し膨れっ面であるが、原因が判明した御蔭もあって彼女の顔は晴れやかだった。「何にしろこれで解決だな。今度実技があったらあの野郎に見せ付けてやれよリース姉!」「いや、それはどうだろうな」 はたしてこれをあのグレゴリが認めるだろうか? 火が小さく維持も出来ない魔法なぞ認めん……とか言うに違いあるまい。そうすればまた苛められるのが目に浮かぶし、現状は変わらない。「リースに失礼だけど、私も駄目な気がします」「私もわかります。確かにこの程度では認められないでしょう」「だったらどうするんだ? このままあの野郎の所に居て、またリース姉が落ち込むなんて嫌だぞ」 全員の視線が俺に集まる。レウスに至っては剣を片手にアイオーン組へ乗り込みかねないし、何とか案を出さなければ。ふむ……彼女をどうにかするんじゃなくて、環境か?
「そうだな……いっそ、リースをカラリス組に移動させるか?」

コネは使って何ぼだ。マグナ先生を通して学校長に伝えてもらおう。彼女は苛めにあってるので俺達の組に移動させてほしい。そして俺が彼女をエミリア達みたいに鍛えたいと伝えれば、学校長は面白がって許可するかもしれない。
グレゴリも『フレイム』が使えない者に興味は無いだろうし、手を放すのを惜しまない筈だ。

「それは良い考えですね! 私達も嬉しいですし、リースも安心です。是非ともやりましょう」
「流石兄貴だ! 俺は何でもするぜ!」
「ええっ!? ちょっと待ってください。そんな簡単にクラス替えなんて出来るわけが……」

突拍子の無い案にリースがありえないと反論する。そりゃあ一生徒である俺が、学校長を通さねばならない案件を言い出せば当然だろう。

「まあリースの言う事も一理あるが、君に聞いておきたい。リースは俺達の組に入りたいと思うかい?」
「それは……はい。皆さんと一緒に勉強出来たら嬉しいですけど」
「なら問題ないな。早速明日から動くから、もう少しだけアイオーン組で頑張ってほしい」
「あの……どうして私にここまでしてくださるのですか? 私は貴族でもお金はありませんし、精霊が見えるからー……った!」

何か失礼な事を言い出したので、彼女の頭に軽いチョップを食らわせる。痛くはないだろうが、頭を押さえつつこちらを見上げる彼女に少し真剣な顔で告げた。

「精霊だとか貴族とかは関係ない。リースは俺達の知り合いで、エミリアの友達だから助けたい。それだけの話だ」

俺と弟しか見えていなかったエミリアの友達になってくれたのがリースなのだ。前世の俺に相棒が居たように、心から信頼できる仲間が居るだけでも頼もしいものだ。
だからその彼女が困っているなら助けてやる。それがエミリアの為にもなるし、問題なんか一切無い。なにより、こんな良い子が泣いているなんて許せないだろう?

「……ありがとう……ございます」
「礼なら終ってからもらうさ。さて、そろそろ夕御飯の時間だが、今日はここで食べるか。リースも食べていくか?」
「え? でも食堂へ行けば用意されなくても」
「今から帰って食べるのも何だし、リースを初めて招待した記念だ。遠慮なく食べていきなさい」
「大丈夫よ、シリウス様のご飯は食堂の御飯より絶対に美味しいから。あのケーキを作ったと考えれば期待して損はないと思うけど?」
「ケーキ……そ、その……いただきます」

リースは唾を飲み込みつつ、申し訳無さそうに頷いた。そうそう、子供は素直が一番だぞ。

「献立はどうしようか。何が食べたい?」
「何でもいいけど、肉は外さないでほしい」
「こういう時こそお鍋です。皆で美味しくいただきましょう」
「じゃあ肉と野菜たっぷりの山菜鍋だな。レウス、血抜きしたブロック肉を狩ってこい。時間は三十分な」
「余裕だぜ。行ってきまーす!」
「私は野菜を洗って持って行きますね」

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「あの……エミリア? 話の流れからシリウス君が料理を作るようだけど、普通は従者の貴方が作るんじゃあ?」
「私が作る時もあるけど、普段はシリウス様が作るのよ。あのケーキを開発したのもシリウス様なんだから」
「ケーキも!? う、う〜ん……本当にお母さんみたいね」
「シリウス様をそこらの人と一緒にしては駄目よ」

貴族を知る彼女からすれば、主人である俺の行動がおかしく見えて仕方ないのだろう。
だが、他所は他所で家は家だ。常識など知らぬわ。
さてと、出汁用の昆布はどれだけ余ってたかな?








――― エミリア ―――



「はぁ……エミリアの言った通りだね。あのナベって料理、初めて食べたけど食堂のご飯よりずっと美味しかったよ」
「シリウス様の料理はもっと沢山あるのよ。お鍋なんかその内の一つでしかないんだから」
「何であんなにアイデアが出るのかわからないけど、不味い料理なんか一回も作った事ないよな」

ダイア荘で食事を終え、私達は学生寮へと帰っている途中です。
そんな中でリースはシリウス様の作った鍋料理がとても気に入った様子で、満足そうに私達の横を歩いています。初対面であるリースの心をここまで掴むとは、流石はシリウス様です。

「貴方から話を聞いた時は、そんな凄い人っているのかなと疑問に思っていたけど、実際に会ってよくわかったわ。確かに凄いけど……どこか不思議な人ね」
「不思議? 不思議なのかリース姉?」
「ええ、とっても不思議な人よ。私は貴族になって少ししか経ってないけど、貴族社会で見た従者の扱いはあまり良くなかったわ。なのにあの人は平民とは言え、従者である貴方達に嫌がる命令なんか一切しないし、まるで家族のように大切にしている」

エリナさんも同じような事を言っていました。
あの御方は私達を従者ではなく家族のように接する貴族としてあるまじき行為をしておられますが、そんな御方だからこそ支えたい、期待に応えたいと思えるのです。それはシリウス様のお母様であるアリア様と同じだと。

「だから不思議な人だなぁ……と、思って。私の家族はもう父様だけなのに、エリュシオンまで来てまだ一度しか会った事がないし、どう思われているのかさえわからないの。だから……不謹慎だけど貴方達がちょっと羨ましいかな」
「だったら……リースも従者になる?」
「ええっ!?」

うん、ふと浮かんだ案ですが悪くない気がします。リースと一緒に居れますし、シリウス様も悪く思っていない様子です。リースが落ちるのも時間の問題ですし、第一婦人として候補に入れておきましょう。

「…………無理! 私貴族だし、無理だから!」
「妙に間があったけど、想像でもしたのかしら?」
「違うから! レウス君も何か言って!」

慌てふためき、レウスに助けを求めるリースは可愛いです。だけど、レウスは時折困った発言をする時がありますから、あまり
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เรียนบทที่ 5 รุ่นถ้าคุณไม่ได้จากตรงกลางของมูลนิธิ" คุณสามารถเห็นวิญญาณ . . . . . . . แต่พวกเขาจะมีประสิทธิภาพมากสำหรับบังคับให้เนื่องจากไม่มีสิ้นสุดแต่ไม่กี่ปีที่ผ่านมา และมันชอบ โดยลมวิญญาณพราย ความกลัวในกรณีของการแบ่งลมของเธอไปออกทั้งหมดเพื่อให้ผนังเพราะระดับภัยพิบัติพายุทอร์นาโดสามารถบรรลุมันไม่ได้เป็นไปได้สำหรับกลุ่มบุคคล ได้รับพลังอันยิ่งใหญ่ ก็ต้องเป็นเป้าหมายในราชวงศ์และขุนนางดังนั้นฉันสามารถเห็นวิญญาณที่จะปิดบังมันเพื่อที่จะปกป้องตัวเองจากโลก. . . . . . . คุณเห็นนั่นมั้ย "" ! ? แล้ว . . . . . . . ? "คำพูดของฉันเป็นชุดเช่า ดวงตาที่เบิกกว้างด้วยความกลัวที่ร่างกายในลักษณะนี้ กลัวว่าเธอจะรู้ ฟังนะ จิตวิญญาณและพลัง และมีอำนาจแค่ไหน" ความสงบของจิตใจของคุณ ฉัน . . . . . . . ไม่ ไม่ ไม่ พวกเราไม่เคยบอกความลับนี้ สองดี" แน่นอน ! ! ! รุ่นปลอดภัย ฉันสาบานว่าเราคุยกัน" น้องชายและน้องสาวของฉัน ผมไม่พูดแล้ว "เสียงของสันติ ฟรี ของแรง ต้องพลัดพรากจากรุ่น" ฉันขอโทษ แต่หายไปทั้งหมดตอนนี้ แม่ไม่ได้แน่นอน เห็นวิญญาณอยู่เสมอว่า ถ้าชีวิตของคุณ เพราะเขากำลังกลัว . . . . . . . "" ขอโทษ ฉันไม่ทราบว่านี้เป็น何てดี กลัวผมเสีย”" ไม่ ฉันได้รับสิ่งที่ฉันตรงข้ามกับตำแหน่งที่ต้องทำ ? คุณรู้มั้ยว่าทำไมฉันถึงมองและจิตวิญญาณ ? ถ้าคุณซีเรียส วิญญาณ ?" มันต่างกัน ผมจะทราบคุณลักษณะที่เหมาะสม ? มีจิตวิญญาณขององค์ประกอบสี่คุณลักษณะ เช่น" อ่า . . . . . . . ฉันขอโทษ . . . "และผมยินดีกับเพื่อนของฉัน , คุณลักษณะที่เปลี่ยนแปลงไปอย่างรวดเร็ว ใบหน้าเธอและขอโทษ เชื่อฟังลูกง่ายที่จะปรากฏในการแสดงออกทางอารมณ์" ไม่ต้องขอโทษหรอก เช่า ผมตอบ : ผมดูเหมือนวิญญาณในอดีต . . . . . . . ไม่ และผมชอบสิ่งที่ฉันพบ รู้สึกของความไม่สอดคล้องกัน . . . . . . . . . . . ฉันคิดว่า บางที มันเป็น จิตวิญญาณ แต่ผมรู้สึกว่าแก "" คนอย่างผม คุณเคยเจอกันไหม ? "" ผู้ที่เดินทางกับเธอ ฉันก็ต้องดูจิตวิญญาณแม่ฉันบอกว่า " ฉันชอบ ฉันทำอะไรผิด" ซิเรียส เป็นเรื่องสำคัญ และนั่นก็ไม่ใช่ธุระอะไรของเปลวไฟ” และ “เช่า”" มันมากที่เกี่ยวข้อง เนื่องจากประชาชนและจิตวิญญาณดูเหมือนว่าจะขี้หึงมาก "" อิจฉา . . . . . . . ? จินนี่พูดกับดียังไง ?" เสียใจ ไม่รู้มันชอบโดยทุกคนที่ไม่ได้ "ความกลัว แต่เมื่อฉันไปที่ใช้ลมหรือไม่ได้ช่วยในทางใด แต่จะงอและสะดือจะใช้ดินหาฉันที่นี่เพื่อเกลียดวิญญาณของเธอ ดับไฟด้วยน้ำจะขยาย เธอชอบอยู่ใกล้น้ำ" นี่ ปล่อยจิตวิญญาณจะได้ยิน ? การใช้ไฟและน้ำสุราเช่นกัน " และเรียกคืน" . . . . . . . ก็ได้ . . . . . . อย่างมีความสุข เมื่อใช้น้ำมา แต่เมื่อ " เปลวไฟ " ตลอด "" คุณก็รู้ว่าเขากระตือรือร้นที่จะมี " ไฟ " ก่อนที่พลังเข้มข้น รู้สึกไม่สบายในมือของคุณ บางทีพวกเขาจะดับไฟด้วยความอิจฉา" . . . . . . . ดริฟท์สนุกเสมอ แต่บางครั้งที่ดีมา เรื่องแบบนี้มันเป็น . "ผมจะเชื่อในเรื่องวิญญาณ ที่ทรยศ หดหู่ ในรุ่นแต่ ฉันคิดว่า ฉันต้องการคุณ พวกเขาทำเช่นนั้นไม่ได้ในตอนนี้ แต่มันเป็นจิตวิญญาณ เช่น นิสัย คนเราสามารถเปลี่ยนได้ง่ายๆ แล้ว ไม่มี" ช่วยไม่ได้ ด้วยจิตวิญญาณ ถ้าคุณอยากจะ พูดกับพวกเขา เมื่อฉัน
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